9月 きれいに壁土を塗ってるみたい
9月の真ん中で潮目が変わった。
前半は無、あるいはペンキで塗られたくっきりとした白色だった。予定が少ない、忙しくなく、そのせいか自己肯定感が削られてぽっかり穴があいた日々だった。やりたい事も忘れてしまい、方向を見失い、日光の美術館で見た大きな連峰の絵を思い出して今は何合目だろうと地図を眺めた。
率直に言ってゴールを見失い遭難した。
そして現状から逃れるために読書が捗った。
2週間で4冊読めた。私にとってはかなりの量だった。物語に溶け込み、主人公や第三者の視点で生活した。これは