太鼓の達人のインフレとそれによるサ終の恐れ

最近、ふと思うことがある。

「あれ、太鼓の達人、もうすぐ終わるんじゃね?」と


この兆しが見えたのは例によって、ニジイロverで「(裏)」の惨禍が訪れ
た直後であった。

いや、それ以前にも幽玄の乱、双竜の乱、最近になってはダンガンノーツの登場により難易度インフレ化が明確になっていた。

しかし、「(裏)」の登場は全ユーザーにそれ以上の恐怖を齎したであろう。
難易度をこれ以上あげると、ゲームシステム上破綻を招きかねない。
の裏譜面はそのぎりぎりのラインをついていた。

しかし更に恐ろしいことがある。

その”最難関譜面”がたったの2日で全良(すべて良で叩くこと)されてしまったのだ。
確かに最近のトッププレイヤーの譜面適応力は目を見張るものがある。
しかし、ここまで来てしまうと、恐ろしいのだ。


太鼓の達人のプレイヤー(ドンだーと言われる)は全国に数十万人程度存しており、更にトッププレイヤー(段位にして超人以上)となると数千-1万人程度だろう。

そのトッププレイヤーですらほとんどの人間が(裏)を全良ややもするとフルコンボもできない。

裏を全良、フルコンボで通せるのはトッププレイヤーのうちせいぜい数十から数百人程度である。

ここが怖いところだ。

上位層の間でも実力の乖離が進んでおり、太鼓の達人はその上位層の上位層、すなわち全国ランカーに的を絞ってしまったのである。
つまり、太鼓の達人のプロ専属化がインフレによってますます進んでいるのだ。
もう少しわかりやすいところでたとえると、高学歴の指標が東大と京大だけに絞られてしまったようなものである。


最近の太鼓の達人の運営はとりわけこの”全国ランカー”に標準をしぼった経営をしていると思われる。

段位道場などを見ても明らかに毎回、前verの難易度を凌駕しており、今では玄人でさえも上位層(特に上位層の中下位)に手の届きにくいものになってしまった。

このまま譜面や段位道場の高難易度化が進んでいくと、太鼓の達人の真の意味でのトップランカー以外はそこから突き放され、太鼓の達人のコンテンツ終了に一歩近づくことになる。


ジンバブエドルの例を見ても結果は明らかで、極端なインフレはシステム破綻を引き起こすことは目に見えているのだ。

太鼓の達人の運営が全国ランカー向けの譜面しか提供せず、全国ランカー以外は「こんなのできないや」と言って太鼓の達人をやめるか他のサービスへ乗り換えてしまう。笑いごとではない。

現に最近の「カルメン裏」の段位限定収録を見ていると、太鼓チームが一般人向けにゲーム開発をしているとは思えないのだ。

そこを太鼓チームは理解して、譜面の難易度を抑えるか、新しい傾向の譜面をうちだし、インフレではなく他の話題でユーザーの心を惹いてほしい。


インフレもいつかは必ず終わりを迎える。譜面を難しくしすぎることには限界があるからだ。ランカーがそれを理解し、太鼓の達人を捨てて行ってしまったらどうなるかを考えてほしい。

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