サトウトシオ

会社都合で無職になった51歳の男。バツ２。子なし。貯金なし。借金あり。 ソムリエとバリ…

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会社都合で無職になった51歳の男。バツ２。子なし。貯金なし。借金あり。 ソムリエとバリスタの二刀流であるが、どちらの資格も落ち続けてやっとの及第点、一流にはほど遠い平均以下の技量と知識。そんな男が失業からどう生きていくか。事実を元にしたフィクション日記。

  • 【失業】第一話「ハローワーク」～第三十八話「出航前夜」まで

    突然の失業からワークショップ、シェアリングコーヒーショップ出店前日まで。

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自己紹介「どうして自分をモデルにほぼリアルタイムの小説を書こうと思ったのか？」2024年8月7日水曜日　晴れ

　自分のことを、プロフィール欄とnote記事以外で書くのは初めてです。 　少々長くなります。お時間のある時にお読みください。 　はじめまして。サトウトシオです。 　2024年4月末に失業し、多くの方に支えられながらなんとか生活しております。ありがとうございます。 　noteユーザーの方からいただく「スキ」やお書きになる記事そのものも励みになり、また前向きになる活力にもなっております。ありがとうございます。 　お陰様で、膝をつくことなく歩けています。 　タイトルの「どうし

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    • 第六十一話「焼肉✖︎フレンチーーTくんのこと」2024年10月21日月曜日　晴れ

      　今日は先日打ち合わせをした新企画と当日だった。SANKYUさんのHANAREで行われるスタッフ懇親会兼忘年会。さらに、ここにTくんのフレンチを焼肉と絡めたコースの試食会、オペレーション確認の会でもある。ようは11月からスタートを予定しているSANKYUさんHANARE限定貸切コースのリハーサルなのだ。 　18:30スタート。私は17:00に出勤することになっていた。時間通りに到着するとTくんは仕込みの佳境だった。挨拶の声に張りがない。聞いてみたら朝8時からぶっ通しで仕込みを

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      • 第六十話「大赤字‼️ーーワークショップ開催からレンタルキッチン出店までの収支」2024年10月18日金曜日　小雨

        　ぽつぽつと雨音がする。雨音で目覚めるなんていうのは悪くない朝なのだが、しかし気温が低い割に蒸し暑い。今日これからの作業のことを考えると、不快感が増す。 　歳を重ねてすっかり朝に弱くなった。このまま昼過ぎまで寝ていようかと思ったがそうもいかない。低血圧のおっさんなんて絵にならない。えんやこらさと起きて、うがいをして顔を洗う。頭髪は爆発したままだし、髭もあたらない。誰に会う予定もないのだ。簡単な朝食を済ませ、寝巻きのまま、気の重い作業に取り掛かる。 　失業してまずはワークショッ

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        • 第五十九話「褒められもせず、叱られもせず」2024年10月16日水曜日　曇り

          　あおやまさんのラテアートセミナー2回目の参加である。前回から一か月後。 　今回は私を含め3名の参加。私以外はあおやまさんと同年代の女性である。キャリアとスキルも私より遥かに上のようだ。もちろん初対面。彼女たちの親世代で、かつ初心者の私には肩身が狭い。逆を言えば、彼女たちもやりにくいのではないか、とも心配した。 　杞憂であった。 　真剣に物事に取り組む人にとって、ノイズは目にも耳にも入らないのだ。 　あおやまさんのセミナーは千本ノック式だ。特にキャリアとスキルのある彼女たちは

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        自己紹介「どうして自分をモデルにほぼリアルタイムの小説を書こうと思ったのか？」2024年8月7日水曜日　晴れ

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        • 【失業】第一話「ハローワーク」～第三十八話「出航前夜」まで
          40本

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          第五十八話「楽しいなら、それでいい」2024年10月12日土曜日　秋晴れ

          　朝から日差しが強かった。気温も上がっている。三連休初日の土曜日。この秋晴れがどう転ぶのか？ 　レンタルキッチン、10月の出店は先週に続く2回目、そして10月の最終出店日。 　昼過ぎ。さわやかな秋晴れの空の下、私とN美さんはレンタルキッチンに向かう。連続出店するので機材・包材はキッチンに置いてある。ワインは昨日のうちに搬入済みだ。足取りは軽い。 　レンタルキッチンに着くと、すぐに手分けして開店準備を進める。4回目の出店。勝手のわかったキッチンだ。スムーズに進んだ。 　今日も前

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          第五十八話「楽しいなら、それでいい」2024年10月12日土曜日　秋晴れ

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          第五十七話「エンジェル・サインーー敢えて割って作るはずの割れせんから、無傷のハートが出てきた」2024年10月9日水曜日　雨

          　おもしろい縁が続いていた。 　月曜日。いつものワインバルチェーンでの開店準備中、並びにある居酒屋さんの女性スタッフが現れた。 「サトウさん、間貸しカフェで営業してましたよね？」 「え？あ、はい。まだジタバタとやってます」 私の自虐的軽口に、彼女はにっこりと笑う。彼女の笑顔にはいつも救われる。 「知り合いの夜専門のお店が昼間を貸し出したいって言うんですけど、どうですか？」 　問い合わせはInstagramのDMでとのことだった。翌日さっそく問い合わせた。あちら側の条件が合わ

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          第五十七話「エンジェル・サインーー敢えて割って作るはずの割れせんから、無傷のハートが出てきた」2024年10月9日水曜日　雨

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          第五十六話「レバーペーストとガーリックフランス」2024年10月5日土曜日　雨

          　台風が東京の空も刺激するのか、生憎の雨だった。 　このレンタルキッチンでの出店はトータルで３回目。前回は金土の昼頃に連続出店。今回は土曜日のみとして2週連続での出店。 　マンションの一階にあるキッチンである。このマンションに住まう方々をターゲットにする。商圏は非常に小さいが、反面ターゲットははっきりしているというわけだ。 　ここも私にとってはチュートリアルなのである。 　今回は宣伝広告をしっかりと行った。出店のおおよそ一週間前にマンション全戸にポスティングを行った。チラシは

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          第五十五話「レジデンス◯◯ ✖︎号室！！　タノシンデマスカッ！？」2024年9月28日土曜日　曇り

          　「レジデンス◯◯ ✖︎号室！！　タノシンデマスカッ！？」 ほろ酔いの私が冗談混じりで言うと、N美さんは、 「イェーイ！」 と言った。 　夏バテの原因はもう一つあった。 　N美さんとの仲違いだ。今回の場合、仲違いという言葉には語弊がある。ケンカや仲違いには双方に、落ち度があるはずだ。その責任割合に差はあるにせよ、０：100で一方が悪いということはない。 　今回は、0；100で私が悪かった。 　したがって仲違いというより、彼女から断罪されていたのである。 　ことのあらましはこ

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          第五十五話「レジデンス◯◯ ✖︎号室！！　タノシンデマスカッ！？」2024年9月28日土曜日　曇り

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          第五十四話「仕事運ーー最大凶」2024年9月26日木曜日　晴れ

          　夏バテだと思いたい。 　8月中盤以降、シェアリングコーヒーショップの出店（後半の２回は天候不良で出店中止。準備だけの空回りになったが）。地元のレンタルキッチン出店。ラテアートセミナー参加。アルバイトの繁忙などが重なった。気候は幾分か過ごしやすくなってきているが、それは季節の変わり目でもある。体調に影響した。身体が重い。心が曇る。 　チャレンジ出店の準備と当日の営業、アルバイト勤務の時、私は笑っている。心から楽しんでいる。幸せだ。多くのお客様と友人に支えられているお陰だ。 　

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          第五十四話「仕事運ーー最大凶」2024年9月26日木曜日　晴れ

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          第五十三話「ラテアートセミナー参加ーーちっぽけなプライドなんて要らない」2024年9月11日水曜日　晴れ

          　夕方。江戸時代に海を埋め立て造成された、古くからの下町に来ていた。碁盤目状に区画整理された街並みが私にとっては新鮮だ。 　ラテアートセミナーに参加するためだ。 　講師はあおやまさん（※）という女性だ。彼女とは私が店長をしていたワインバルで知り合った。その時の彼女は私の店の客だった。飲みっぷりのいい、元気な女の子だった。今回は彼女が講師で私が受講者だ。これもまた不思議な縁だった。 　知り合った時から彼女はコーヒー業界にいた。当時はカフェに勤めていたと記憶している。今は外資系ロ

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          第五十三話「ラテアートセミナー参加ーーちっぽけなプライドなんて要らない」2024年9月11日水曜日　晴れ

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          第五十三話「新企画始動」2024年9月9日月曜日　晴れ

          　ワインバルでのアルバイトの夜。閉店後に約束があった。色っぽい待ち合わせではないのが残念だ。しかし楽しみにしていた男3人の飲み会であった。 　私がワークショップを開催したレンタルスペースの経営者であり、焼肉屋SANKYUさんのオーナー、ーーここからは焼肉店をSANKYUさん、オーナーさんをサンキューさんと呼ばせていただく（※）ーーとそこに勤める若き料理人Tくん、そして私の飲み会だ。 　男3人で飲んで騒ごうという飲み会ではなく、明確な目的があった。 　Tくんは都内の有名フレンチ

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          第五十三話「新企画始動」2024年9月9日月曜日　晴れ

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          第五十二話「二日間の出店」2024年9月7日土曜日　晴れ

          　新たなレンタルキッチンでの出店だった。 　金土の二日間。出店時刻は両日とも12:30〜15:30。幼稚園や保育園のお迎え時間帯に合わせたつもりだ。 　子育て世帯応援型マンション。妊産婦さんも多い。カフェインレスコーヒーとかわいいクッキーは需要があると見込んでのものだ。 　金曜日。好天に恵まれた。いや、恵まれ過ぎた。思った以上に日差しが強い。強烈だ。気温も上がっていく。 　クッキーは日光と高温に弱い。風味が飛ぶ、変色する、食感が落ちる。初日はN美さんとともに、日差しとの格闘だ

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          第五十一話「シェアリングコーヒーショップ最終日ーー出店中止ーー台風10号"サンサン"の功罪」8月30日金曜日　大雨

          　関東地方では昨夜から雨が降り始めてた。 　台風10号の進路と降雨量予報は不穏なものだった。 　祈りは虚しく、一夜明けると雨足は強くなっていた。幸い風は無い。 　天気予報アプリを見る。 　出店場所である街は警報は出ていなかった。雨雲レーダーの色は青。むしろ、私の住まいあたりが黄色や赤だ。一回出かけてしまえば営業するしかない。 　出かけるか？ 　いや。 　警報はなくても、雨は降っている。ニュースでは仕切りに台風の被害を伝えている。一部鉄道は早々に計画運休を発表した。該当地区では

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          第五十一話「シェアリングコーヒーショップ最終日ーー出店中止ーー台風10号"サンサン"の功罪」8月30日金曜日　大雨

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          第五十話「赤字！」2024年8月29日木曜日　晴れのち曇り、雨

          　月末だ。勤め人時代は残りの飲み代はどれくらいだろう？と残高を眺めていた頃だ。 　今日は違う意味で残高を眺めている。呆然としている。社会保険料だ。 　失業前は天引きされていたので、あまり気にしていなかった。 　失業後、それは全て自分で管理しなくてはならない。仮に起業がうまく行っても同じことだ。これもチュートリアルと思って毎月支払っていたが。 　金額が大きい。健康保険料と年金は会社との折半だった。失業してからは全て自分持ちだ。そこに住民税その他の税金もかかる。 　家賃や光熱費な

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          第五十話「赤字！」2024年8月29日木曜日　晴れのち曇り、雨

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          第四十九話「開業計画書チュートリアル」2024年8月27日火曜日　曇り

          　風が強い。台風が近づいているせいだろう。アスファルトに澱む熱気が風に運ばれていく。幾分か過ごしやすいのは助かるが、台風災害は歓迎できない。何事もなければいいが。 　二週間前に宿題となっていた「開業計画書」を作成した。それについての添削というか、アドバイスをいただきに区の庁舎に訪れていた。 　「開業計画書」と言っても項目を削いだ簡易版であり、先日内見したレンタルキッチンでの出店計画を計画書として作ってみよう、ということだった。まさしくチュートリアルだ。先週末の空いた日に項目を

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          第四十九話「開業計画書チュートリアル」2024年8月27日火曜日　曇り

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          第四十八話「コラボ企画キックオフミーティング」2024年8月21日水曜日夜　曇り　一部地域はゲリラ豪雨

          　レンタルキッチンの内見が終わったその夜にもう一つ約束があった。 　ひとみさんとのコラボ企画の打ち合わせだった。近所の日本酒の名店での飲み会を兼ねてのものだった。打ち合わせというより、 「意識合わせのキックオフミーティングですよー」 と彼女は言っていた。 　そろそろ約束の時間という時に、彼女からLINEが届いた。ゲリラ豪雨で会社から出られません、とのことだった。 　こちらは小雨程度だが、都心部は災害レベルの豪雨のようだ。 　電話でお店に事情を説明し、ダメモトで予約時間の後ろ倒

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          第四十八話「コラボ企画キックオフミーティング」2024年8月21日水曜日夜　曇り　一部地域はゲリラ豪雨

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