幸せの定義
幸せって何だろう?
人によってそれぞれ幸せだと感じるものは違うけど、同じ人でもタイミングによって違うと思う。
何が幸せなんだろう。
私は今まで「夢を叶えること」が幸せだと感じていた。
だけどうつ病にかかってから、夢はどうでもよくなった。
逆に今の私はとても海外に行ける状態ではないから、海外に行く夢を叶えることは、ただのストレスになるだろう。
うつ病の治療を進めるにあたって、病院の先生には
「やりたいことをやってください」
と言われている。
最初は300個以上貯めていたやりたいことリストもどうでもよかったが、最近は欲が戻ってきたので興味が出始めた。
七輪で秋刀魚を焼いたり、プロジェクターを買ったり、自分の「小さな幸せ」の瞬間のために時間とお金を使うようにしている中で、結局今幸せならこれでもいいのではないかと思い始めた。
ここで今回のテーマ「幸せの定義」について考えよう。
私は幸せには範囲があると考えている。
例えば「地元の人と結婚して子供を産む」これもひとつの幸せな人生の歩み方だ。
逆に「海外に飛び立って異文化を体験し、発信する」この私の夢を叶えるのも幸せだ。
地元と海外で物理的な範囲も違うが、叶えやすさやスケールが違う。
どちらとも「幸せ」なはずなのに、なぜ私は後者の幸せを追い求めていたのか。
それは大きい範囲の幸せを手に入れるには、ものすごいエネルギーと時間が必要だからだ。
それをなんとなくわかっていたからか、20を過ぎてから私は生き急いでいた。
そして生き急ぎすぎた。
生き急ぐ=死に急ぐでもあるのだとやっと気づいた。
大きな夢のために頑張っているのに、そのせいで死んでしまっては元も子もない。
これに気づいてから、絶対死んでやるものかと思った。(だからみんな安心してね)
今の私はとても小さい範囲の幸せを感じるので精一杯だ。
だけどエネルギーが戻ったら、きっと少しずつ幸せの範囲が広がっていくだろう。
もしかすると狭い範囲の幸せで満足する日も来るかもしれない。
それは未来の自分次第だ。
でも、今はそれは挫折では無いのだと知っている。
別の幸せを選んだだけだ。
次は死に急がない程度に夢を追いかけようと思う。