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人に何かを説明するのがたまらなく好きだという話

かぎです。いかがおすごしでしょうか。

人が難しい作業をしているのを理解するのが好きだ。
正確に言えば、高度な技術を持っている人たちが互いに全身全霊、持てる限りの技と知恵を発揮して戦い合うのを眺め、そこで何が起きているのかを知るのが好きだ。

私はインターネットで検索して情報を得るのが幼少7歳からの趣味なので、そこで行われている「素人にはわからない、息をするのと同じように現れるテクニック」を調べるのも大好きだ。
つまりキン肉マンでいう「な、なにーっ!あれは××!」「知っているのか、かぎ!?」「あいつは××を××して××するつもりなんだーっ!!」という解説モブポジションにつくのが楽しいのだ。

だからDead by Daylightとか、レインボーシックス シージとか、apex legendsとかを観戦するのがここ数年の趣味だ。DbDもFPSもこわいので自分は全くやらないのだが、ずっと見てたせいでシステムやゲーム内スキルの効果に関しては異様に詳しくなった。門前の小僧なんとやらだ。

ていうか、「専門的なことをわかりやすく人に説明する」行為が、するのもされるのもだいだいだいだい大好きなのだ。
プチプチを潰したり、枝豆をたくさん剥いたり、キーボードの溝をきれいに掃除するのと同じくらいやみつきの快感なのだ。
しかし自分が説明する側になる場合、これはとにかく自分が楽しいからやっているのであって、説明を聞いてくれる人のためにやっているわけではない。私は「解説が好きな人」であって「親切な人」ではない。
(十数年来そうなので、よく「親切な人」と勘違いされてやたら人生とか進路についての相談をされたりするのだが、残念ながら話す相手を間違えている。本人以外答えを決められない問いについては、私には何のうまみもない)

説明をするのは楽しい。なんつったって説明をしていると自分自身がそれを理解する足がかりになるのだ。
AがBをするからCが発生するのである、という現象を順番に組み立てていくのは、頭の中でふわっと考えていたとりとめのない感覚を明確にしてくれる。「あ、俺はこういう風に思ってたのか」と自分で驚くこともある。
相手の知識量や共通言語の幅、発生した文脈などを考慮していくと、これはもうほとんど面白いパズルゲームだ。最終的に自分がベストを尽くしたときに「ふーん、なるほど~」という言葉が返ってくるのもすごく楽しい。返ってこなくったって、喋ってる時すでに楽しい。(でもフィードバックはもちろんほしい。自分の説明に対してどう思ったか教えてもらうのは、自分の認識をどう向上するべきかの説明であり、理解のための手がかりの一片である)

突き詰めていくと、説明をするのが楽しい、というよりも先に、「自分が何かを理解すること」に最も喜びを感じている。知るのが好きだ。なるべくたくさんのことを理解したい。そこからさらに新しいことを知りたい。だから説明するのも楽しいし、されるのも超楽しい。
それが簡易的に味わえるから、高度な知識を要する技術戦を眺めるのが、今最もコスパのいい娯楽なのだ。

暇さえあれば知らないゲームの戦略やキャラごとのwikiばっかり読んでいる。あとWikipediaも好きだし、とにかく説明がたくさん書いてあるWEBページも好きだ。
SCPなんかもう、初めて教えてもらったときには頭がどうにかなりそうなほどだった。せ、せ、説明がたくさんある!!!!!!!!!!とにかく無限に読めてしまうのであえて自制しているくらいだ。

とにかく、難しいことを噛み砕いて説明するのが三度の飯より好きなのだ。
だから小説や日記を書くのも好きだ。私にとって架空の世界の出来事を書くのは、誰かに向けてその出来事を説明しているのと同じだ。日常のことも同じだ。
そしてこの今日の日記は、「なぜ説明が好きなのか」を説明する文章なのであった。読んでくださってありがとうございます。

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