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珈琲用語メモ>フェアトレード
コーヒー周辺の用語を調べてはメモするこのコーナー。今日は「フェアトレード」についてメモします。
フェアトレードとは
希少な商品を買う時は、売り手のパワーが強いものです。こう言う要素以外に、先進国のバイヤーと発展途上国のコーヒー農園の主のような個人がやり取りすると、オラオラとバイヤーにイイようにされてしまう?ことがあったり、なかったり?そう言うのは良くないよねと、世界規模の道徳の時間です。
先進国が発展途上国に無償でお金を出して、経済発展の援助をすることがあります。日本は、自国が多額の国債を発行していることはさておいて、発展途上国の各国に寄付を通じて、みんなで発展しようとしています。港湾整備などはこのスタイルが良いのかも知れません。
他にも支援する方法は有ります。国と国ではなく、企業や個人が経済的な取引をする際に、正当な対価をもって農作物などを得るスタイル。これがフェアトレードの1つの形です。
生産者が最低限の生活を営み、望むなら生活水準を向上させるだけでの収入が確保される金額よりもディスカウントしない。けっして寄付金付きバナナ1本1,000円みたいな話ではなく、生産者のためにバナナやコーヒーを通常価格よりディスカウントしすぎない配慮だと思います。そうすることで、発展途上国の人々が自らの手で、自分の考える上の何かを手に入れるのです。自立して、継続可能になるのです。
他にも生産者が、山林を計画なしに破壊して、農園を作り、生産量を増やすと自然への影響が無視できなくなるでしょう。先進国だからこそ、昔、自分が歩んだ道だからこそ、手を出さない方が良いことを、共有する側面も持っている様です。
何にしても、これらの意義を実現するには、お金が必要な訳です。
お金を出して頂くには
国内の高品質な商品も、価格競争の前に無力なことがあります。
同じ品質の、同じ価値の物なら安いほうが良い消費者も正解です。買い物上手と呼ばれるのでしょうか。だからこそ商品に、「価値」を加える必要があります。「フェアトレード」認証付きにして、消費者にその認証を価値と感じてもらう。この価値観の共有に共感して頂くのだと、なんとなく理解。
生産者も立ち止まって、余裕では居られません。より良い品質も商品を出荷する必要があります。発展途上国の中でも競争が加速され、すべてが競争になります。その結果、フェアトレードの商品は、品質良しと認識されると、また選ばれる。選ばれると、自立向上のための資金が集まる。この輪ができたことになります。
この輪を作り、維持する組織がこちら。
日本の組織
本当に必要なのか
発展途上国を助けて、コンペティターが増える訳ですから、考え方によっては日本にとって、日本の企業にとって、不利なのかも知れません。
日本と言う国だけで最適化しようとしても、自国だけでは必要な要素を揃えられません。生活スタイルを大幅に変更するか、最適化のスコープを広げることがすぐに思い付きます。
広げ方は輸出入のパートナーとしての拡大と、同じグループ、EUのようなもの、ASEANのようなもの、国の統合。戦争ではなくですよ。激変に耐えられないでしょうか。何よりも、それぞれの考える向かうところが異なると、一緒には頑張れませんね。「最低限の生活」の考え方も、この一言に、多様な要素や考え方が含まれていると思います。そのためか、Webを見ていると賛否ありそうです。
問題点について取り扱ったドキュメンタリーもあり、これはまた書きたいと思います。そんな、うまく機能したり、しなかったりする仕組みですが、個人的には取り組みの一つとして素晴らしいと思います。
コーヒーとの関係は?
カカオやバナナ等の農作物にこの仕組みが適用されており、コーヒーもまたこの対象なのです。
似たような仕組み
このような取り組みがいくつか存在します。
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