白鳥の傷には品格がない(第2回
トロンボーンの中にモルモットが入ってしまって、刈り上げの坊やが消防隊を呼んで、彼らが着く前に静電気で吸い取ろうとする。全く不毛な挑戦の次に母親が参戦し、掃除機で吸い上げる。ブラックホールにかかるそれみたいにモルモットはなす術もなく縦長になってその命を終える。その死について学校で議論するのだ。どれも美学美学美学。張り詰めた痛みが無視されている。痛みはお揃いが禁止だったら、私は超怖い。議論に飽きた子供が缶を蹴っている。ココウヨンの急速な昼。遠くに行きたいと願う春。窮屈した日々、All so downに誰もが嫌になりますね。そんなテロップで終わった珍妙な映画。この地、イングランドの土を持ち帰るためにリュックから赤いスコップを取り出す。こうやって採取するんだよと女優に教え込む。悪。乾いていて不毛な土。専用のTPPの容器は、私が幼い頃遊びが終わった後、友達がみんな帰った後に見つけたビンみたい。人間のおしっこが入っていた。きっと変態の暇潰しだろう。彼はきっと「股」と「喉」を混ぜたかったのだろう。あたしゃそんなおかしな欲求抱かんが。
ラジオが云う。
「あの広崎武監督がすごいやつ作ってるんですって、期待しちゃいますよね。ではここでまた速報、広崎プロの野寝理香さんが歌っちゃった。なんと、歌手デビューを果たされたんです」
そこで女優のフェイクラヴァーかっちゃんが云う。
「このアナウンサー超淡々としてるね。ところで美味しくないよ、コーラで練るやつ。ねるねるねるねみたいなのかと思ったけど。イカてる。ちょっととってそれ」
私は肉離れしそうな格好でカメラをかっちゃんに渡す。
かっちゃん「この食物やっぱ搔き回す」
ねるねるねるね以下のやつの次はレタスのコールスロー和え。
あたし、那由「個人的すぎる」
かっちゃん「子供だって拵える」
あたし、那由「問題児。尾崎豊」
かっちゃん「双子。尾崎豊と水谷豊」
あたし、那由「くくく」
かっちゃん「その笑い普通すぎる」
あたし、那由「そもそも女優が普通」
かっちゃん「侮辱」
あたし、那由「信心深いのね」
かっちゃん「いや、だってあいつと付き合うとただでパイの実食べれるから」
女優はあらゆる土地の土を混ぜて全ての大陸を地続きにさせようとしている。あっちでごそごそ、こっちでポンポン、固める。飛べないスワンが馬鹿にされたのだ。神経をヤられて禿げたスワンのホルマリン漬けの増毛に育毛剤の会社にメアド送って、そしたらとんだ取り立ての脅しが来たから、億単位の収入のくせに貯蓄能力のない女優の唯一の肉親の姉さんが覚せい剤で逝ったのだ。私たちは女優の姉貴の遺影に毎日手を合わせる。スワンがホルマリン漬けになっていて、汚い雛が首を上下運動させている。夢を見ようとしている。これは普通のありふれた雛だけど、慰みに飼っている。これが女優のペットだが、私が世話している。私は騙しているんだから甘んじていらっしゃいbird.そそり立っていらっしゃる。
そんな、騙すのが上手い私の偽りの夢が土の香りをしているから、私の周りは陶芸が上手い。私のなんて、幾何学の粒々をあしらっていて、戦没者の誇りのようだと言われる。
さて、美貌でお金様にゆとりが出来た女優。マスクブランドを立ち上げて売り子を雇っている。そのマネージャーも私。常にスコップを持たせている。コネコネコネコネ混ぜさせている。この活動を指揮する。操る。K2に登った登山家兼俳優のマシューは頂上は削いできたが、信仰がない。あのスワンが神だと説明しても効かない。とりあえずマスクのCMに出ているのは、女優の事務所の妹分カホリア・アンネグラッテと赤ん坊を作る夢が大脳に絶えないからなのだ。信仰はないけど、土はよこす。
「マスクだけだよ。マトリョーシカのモチーフが凍死した母さんの膝にかけてやりたいくらい鮮やかすぎず、地味すぎず。それがね、それだけだよ」
彼は照れ隠しにそう言う。
ところでカホリアは子供の頃から抵抗を知らない。弱い頭で脚を開き気味に座っているのだ。私は監視官でもあるのだ。
「カホリア、次のオファーは遊女の役です。どう致します?」
「そんなのは淑女の私に向かない。むかつく」
「でも、ロケでアフリカの離島の地で土を掘りにいけます」
「いつだってお姉さまの妹としているわけじゃないのよ。今は翼の女。昨日のセッ○ス最高だったわ」
「そうでありますか。ところで西本願寺のニュースはご覧になられましたか?カホリア」
「知らぬわ、そんなの。セッ○ス中だったから」
「楽しまれていたのですね」
「まあ」
「けれどそれは翼さんではありません」
「馬鹿にしないでよ、翼よ。嫉妬してるんでしょ?」
「嫉妬してません。だってそのとき翼さんは生きていなかったんですから」
「嘘よ、生きてたわ、確かに」
ちょっとむきになって鏡を向いた姿勢からくるりと身を乗り出すカホリア。
「論より証拠」
私はスマートフォンを差しだして、
「595987」
パスキーを云って開かせ、グーグルかヤフーを開けるよう指示した。
『本郷翼、八月二日未明京都府西本願寺にて
死体で発見される』
それを目視させた。
「本当だわ」
「何をしてたんですか?」
「私独りでヤッテたんだわ」
「まあ気を落とさず。会場ではお姉さんも待ってますから参りましょう。女優の仕事ですよ」
「カルメ焼きある?」
「どうぞ」
その夜の色のようなべっ甲。
「マスクをとり、つけ、とり、つけ、とり、つけ…」
私は指示した。カホリアは金切り声を上げた。
「きーーー!!煩いわよ!煩いわ!パパを連れて来て!」
私は斜め下を見ながら、
「義理のお父様ですね?」
云う。
「那由、その目線やめて」
私は屈強に失笑した。
「何がおかしいのよ?」
「いえ、カホリアが本当にスワンのことを分かっているのかと思いまして」
「スワンスワン煩いわ!ライジャ・トニックに比べれば糞よ。翼は死んだから」
その台詞をこっそり録音した。
「スワンのことを知りながら彼女に反逆するのは始末しなきゃね」
女優はテープを聞いて、今度はキャラメルコーンをマウントレイにアで練りながら云った。
「なんです?じゃあスワンは何だったんです?他の命を大切にしない命だったんですか?」
「そうじゃないけど、他の命が邪魔なの」
「それは一体スワンの意思に沿っているんです?」
ここでこのスワンの生涯に触れておこう。
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次回、第三回では遂にスワンのなにかが仄めかされ得る!!🦢🦢
birdwatching🦜が好きな人も、山登りが好きな人もお年寄りに親切な青年も妊婦さんや刺激が大好きなのにyoutubeばっか見て一日が終わってしまうそこの君も是非いらしてくださいね♡
お紅茶を用意しないでお待ちしておりますっっ!!🤵♀️
場所;ココス
時間;来週金曜夜7時っ!!
持ち物;任意でお紅茶☕️
なんて談はほどほどにして、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます!!ほんにほんとに励みになります♡今後も宜しくです!!
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尚、もう一つのマガジンでは雑多な題材で書いています。
昨日アップ分は憎悪がお雑煮になっちゃってんで心理的にうゑッテなっちゃうかも・・・ 私に限らず人に歴史あり腸に💩ありだからって、弁解は敢えてしないです。どう感じるかは受け取るガワの自由ですので。
ではこの辺で!! chao🎌
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