2024.6 羽
トリを2羽、飼育している。
種類はセキセイインコだ。
水色と白の混じったのと、黄色と緑の混じったの、それぞれ一匹ずつ飼育している。あまり懐いているという感じではないが、こちらを嫌っている感じでもない。空腹時など、明確な要求がある時だけ寄ってくる。
水色の方1羽だけで飼育していた時は、人間以外にコミュニケーション相手がいなかったからか、構ってくれと訴えてくる事もあった。
しかし、黄色と緑のを迎えてからはもっぱらトリ同士でコミュニケーションを図るようになり、人間は人間同士で、トリはトリ同士で、といった具合である。
まあ程よい距離感でやれていると思う。
そんなトリであるが、最近、水色のほうが換羽期(とやき)に入った。
換羽期は、交換する羽と書くように、文字通りトリの羽が生え変わる時期である。
飼育下のトリは換羽期に対する個体差が大きいらしいが、拙宅の水色はけっこう一気に羽が抜けて、しばらくの間、性格がナイーブになる。
常になんだか気難しい顔をしてちょっと怒っている。
手を出すと噛まれるし、本人もあまり構ってほしくないようだ。
だが本当に構わないでいるとそれはそれで不満そうにするので、たまにちょっかいをかけて充足してもらっている。
今回の換羽期では、抜け落ちていた羽を集めて撮ってみた。
抜けた羽を接写してみると機能的でびっくりする。
全体の軽さ、羽軸の空虚さ、ホワ毛のあたたかさ。
羽にもたくさんの種類がある。
私は全く詳しくないが、調べてみると面白いものだ(本当は、トリを飼育するならば知っていた方がいい知識なのかもしれない)。
目の前の、手のひらサイズの生命体の体にこれだけの機能性が備わっているとは神秘である。
無心でエサを啄んでいるトリどもの体には、途方もない過程が集積されているらしい。
トリの羽はケラチンからできているそうで、換羽期にはタンパク質摂取が大事らしい。そのため、水色にはいつもより多めに餌を与えている。
黄色はまだ換羽期が来ない。
もし、いつか2羽同時に換羽期が来ることがあったら、抜けた羽を並べて撮っておきたいと考えている。
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