ITT通翻訳資格試験を受験しました
ITT通翻訳資格試験とは?
ITTとは「Interpretation Translation Test」の略で、2013年より韓国の法務部が翻訳文認定公証制度を指定した資格試験です。簡単に言えば、通訳士または翻訳家として活動するにあたり、国から認定を受けている資格です。
試験分野は専門通訳・ビジネス通訳・専門翻訳・ビジネス翻訳に分かれています。試験実施言語は通訳が英語・日本語・中国語で、翻訳はこの3言語以外にもフランス・ドイツ・アラブ語など多岐にわたります。
ITTの試験は毎年1・3・5・7・9・11月に開催されており、試験の前月にホームページから応募が出来ます。試験資格は特にありませんが、実際に試験会場に行かなければならないので韓国在住の方に限られるかと思います。
ビジネス翻訳について
私は今回ビジネス翻訳の試験を受験しました。初めてITTに挑戦する方は、ほとんどがビジネスを受験するかと思います。
ビジネス翻訳の場合、1・2級の試験と3級の試験に分かれています(1級が最高です)。また、ビジネス通翻訳の場合は韓日・日韓で問題が分かれておらず両方を受験しなけばなりません。紙の辞書及び電子辞書、試験前にSIMカードを除去したスマートフォンの辞書の使用が許可されています。
受験費は1・2級が77,000ウォン、3級が55,000ウォンです(ちょっと高い)。
詳しくはホームページからご確認ください!
試験対策は何をするべきか?
私は周りにITTを受験したことのある方がおらず、ネイバーのブログでいろいろ探していたんですが、あまり有益な情報にたどり着けませんでした。
英語や中国語に関しては、公式の対策本が出版されているんですが、日本語版はなく…。ひとまずホームページから過去問を印刷して、実際の問題がどのくらいのレベルかを確認し、実際に翻訳して模範解答と照らし合わせました。
ITTの試験問題が気になる方は、こちらをご覧ください。
また、それ以外では以前紹介した「일본어 번역 스킬」の実践問題で翻訳の練習をしておくのも良いかと思います。
https://www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ItemId=14433007
似たようなテキストで、「일본어 번역 실무연습」という本もあるのですが、こちらのコラム部分を練習に使用しても良いかと思います!
https://www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ItemId=30888531
実際に試験を受けてみて
過去問題を解いてから行きましたが、傾向はほぼ同じです!
ニュース記事やビジネスメール、お店からユーザーへ案内する内容など、過去問題と似たようなテーマで出題されていました。
日韓5問、韓日10問と問題数的には韓日のほうが多いのですが、日韓は一問のボリュームが大きいので、日韓:韓日=7:3くらいの気持ちで臨まれたほうがよいかと思います💦(韓国語の글쓰기に慣れていない方は難しいかと…。)
またすべての回答を黒のボールペンで記述しなければならないため、結構時間がかかります。私は最初の問題にちょっと手こずってしまったので、このままではまずいと思い、解きやすい韓日のほうを先に済ませてからまた日韓に戻って解きました。
解き終わった人から退出してよいのですが、他の受験者も結構ぎりぎりまで解いていました。私も残り10分ばかりを残して退出しましたが、時間配分は気を付けたほうが良いかと思います。
受験結果
無事にビジネス翻訳の1級に合格しました!
自分の結果に関する報告書がダウンロードできるのですが、各評価項目に対して、自分の回答がどうだったのかA~Fまでランク付けされ、総合何点か書いてありました。
合格証はカードタイプと証書タイプがあり、追加料金を払えば郵送してくれるみたいです。
最後に
翻訳関係の資格試験はあまり多くないのですが、ITTは国家認定の資格試験ですし、通翻訳でお仕事をしたい方や韓国で就職を目指している方だったら受けてみる価値はあると思います!
それでは~😊
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