あたしが好きなあなたになりたい
デートの待ち合わせだって
並んで歩く最中だって
どこにだって大した不満なんてないけど
ほんの少し違和感を覚えちゃうんだよ
「なんでそうするの?」なんて小さな違和感
その正体に気づかないまま
あなたと離れたの
あの時に気づけなかったことは
あなたの悪いところでも
あなたの見えないところでもなかった
あたしの理想とズレたことに違和感があったんだって
今になって気づいたんだ
期待や理想を想像することは容易いけれど
その枠組みにハマらないからって
全部あなたの所為にしてた
あぁ
あたしが好きだったのはきっと、
"あなた" ではなくて
あなたに恋した自分とあたしの理想のあなただった
あぁ
あの時に気づけなかったことは
あなたの悪いところでも
あなたの見えないところでもなかった
あたしの理想とズレたことに違和感があったんだって
今になって気づいたんだ
あぁ
あわよくばきっとあの頃のあたしは
理想を分かりきっているあたしと恋するくらいが丁度よかっただろう