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夕立

ふたりぼっち、坂のうえ
雨のにおいと雲の揺れ
傘の下ひとつの影と濡れたままのあなた
「耐えられないの」
呟いたあなたに溢(こぼ)れた雨水

小さくなる背中、振り返らないまま
追うこともできずにいる


"つよくなりたいの"
あなたの口癖

「そのままのあなたでいいよ」
その言葉がトゲに化した?

小さな揺れを隠すあなたも
心配そうな眼差しを向けたあなたも
すべてに愛が宿っていただけだった

"ごめんね"


変わらない日常に少しの変化の存在
それに気づけたなら、
あなたの隠した涙を見つけられたなら、
繋いだままの僕らでいられたかな

正解も不正解もない
"間違いだった" それだけだ



あなたの匂いや温度に頬がゆるむ
そんな時間にしあわせが溢れていた

ひとつひとつ、ちゃんとみてれば
ひとつひとつ、ちゃんと考えてたら
戻らない日々に後悔の水が溢れる


変わらない日常に少しの変化の存在
それに気づけたら、
あなたの隠した涙を見つけられたら、
繋いだままの僕らでいられたかな

正解も不正解もない
"間違いだった" それだけだ


何処かで誰かと結ばれて、
いつか何処かでまたあえたら、なんて

明日の貴女に祈りを込めて