2月18.19日記 be there
2023.02.18 BUMP OF CHICKEN
アリーナツアー be there 福岡公演1日目に参加した。
私にとってはBUMP OF CHICKEN2回目のライブであり、はじめてのアリーナライブだった。
チケット申し込みの時、Twitterでダメ元で誰か一緒に行きませんか?と声をかけたら、中高の東京付近に住んでいる友人が反応してくれて、来てもらうだけでは申し訳ないから東京と福岡の両方を申し込んだ。結果、東京は抽選が外れ、福岡のみが当選した。
普段、人と会って遊ぶ機会がない暮らしをしているので、人とライブに行けるというのは嬉しかった。同じものを見たり、同じ場所で一緒に時間を過ごしたりして、人と人生が重なる瞬間に繋がりを感じる人間なので、もう絶対有意義な時間になる!と期待に胸を膨らませた。
長い付き合いだし、お互いゆる〜く絡むので、特に今回の来福のために計画ややりとりはなく、主目的以外は特に何も決めなかった。
当日。久々に会う友人は何も変わっておらず、気持ち的には去年くらいには会っていた気もしたが、お互いの記憶を照らし合わせて振り返ってみると5年ぶりくらいの時間が空いており、確認しても尚、実感が湧かないほどに驚いた。
そのくらい久々に会った友人は私の知っている彼女だったし、わたしたちの間にある距離感も何も変わっていないと思える安心感があった。
学生の時からずっとそう。
久々にあっても、昨日までそこにいた気がするし、しばらく会う予定がなくとも、また明日ねくらいの感覚で別れられる。それは、彼女の持つ魅力なのか、わたしたちが築いてきた関係性なのか。多分どちらも。
でも、この5年間にはいろいろあった。わたしは元夫と出会い、結婚し、離婚した。彼女にもさまざまな人生の移り変わりがあっただろう。
環境や考え方は年数を重ね変わる部分があるはずなのに、変わってないと思えるのは、お互いの根本の部分が変わらず、わたしはわたしとして、彼女は彼女として、今日まで生きてきたからだろう。
自分という芯がしっかりある人が好き。
だからといって、頑固ではない。彼女は柔軟だ。どんな変化にも柔らかく溶け込んでいく。
その柔軟さが彼女の本質なので、やはり変わっていないと思えるのだろう。
彼女にとって、このBUMP OF CHICKENのライブが、ライブ自体初めての経験とのことだった。
人混みが苦手だから、ライブは無理だろうな、でも、行ってみたいなと思っていた矢先に、昔好きだったBUMP OF CHICKENに私がたまたまハマり、きっかけになったのだと言う。
嬉しい。わたしにとっても、BUMP OF CHICKENにハマったこと自体が人からもらったきっかけだった。それがまた誰かのきっかけに、なれなことが嬉しかった。
脱線なのだけど、わたしは良くも悪くも人を巻き込むのが得意だ。
中高一貫の学校でまだ中学生だった頃、高校生の先輩とばかりつるんでいたわたしは、中でもとても懐いていた先輩が卒業する時にくれた言葉を宝物にしてる。
「あなたがいたから、1人ではやらなかったことができた。あなたが誘ってくれたから、経験できたことがたくさんある。」的な旨のことを大切に伝えてくれた。
当時、4つ上の先輩というのはとても大人に見えて、その先輩に対して、些細なことでも贈れるものがあったのは誇らしかった。
逆に、ちょっとしたなくしものでその場のメンバー総動員で探させて、実は探したと思っていたバッグの中にありましたみたいな、悪い面でも発揮しがちなので一概に長所ではないのだけど。
それでも、繋がりであったり共有であったりが生きる喜びに直結するわたしにとっては、好都合な得意事だ。
そんなこんなで、臨んだ2月18日マリンメッセでのBUMP OF CHICKENのライブは、前回行ったハウスライブとは規模が違うので、豆粒のような彼らを見る覚悟はしていたけれど最前7列目の出っ張りステージのすぐ横、ど真ん中ブロックで彼らの表情を肉眼で読み取れる距離で楽しむことができた。
わたし、幸運が高いので(どや顔)
セットリストがとにかく、個人的に刺さりすぎて脳からアドレナリンが溢れ出すのを感じた。
アカシア
グングニル
天体観測
なないろ
才能人応援歌
クロノスタシス
Flare
66号線
ベル
新世界
SOUVENIR
Gravity
スノースマイル
サザンクロス
GO
ray
fire sign
embrace
虹を待つ人
才能人応援歌は思い入れの深い曲だった。それにライブで聴きたいと思っていた曲の一つだったので演奏が始まった瞬間、思わず息が止まった。
66号線はかなり好きな曲の一つで、好きな曲がたくさんあるBUMPの曲の中で3つ選べと言われたら、この曲は入るだろうと思う。最近はじめたギターでも練習している曲なので、日常とライブが重なるのを感じた。アンコールのembraceも練習曲の一つで、自分が弾いてみたからこそ、聞こえる音があって、ギター初めてよかったって思えた瞬間だった。
今回のライブは、コロナの影響で長らく禁止になっていた声出しが解禁になり、正直発表が出た時は不安だった。静聴という形でもBUMP OF CHICKENはそこにいるし、彼らの音楽が届いていると言うことを伝える手段はあった。
それでも、ライブで藤原基央くんが観客の声が聞こえることを喜んでいる様子を目の前にすると、不安だったことは忘れてた。わたくし、流されやすい鳥頭でございまして。
というわけで、ライブで聴く新世界の楽しさは最高でした。
ベイビーアイラービューだぜ。
チャーミングなおじさんたちを見守っていたら、時間はあっという間に過ぎた。
藤原基央くんと増川弘明くんのやりとりが好きだ。癒し。
増川くんは気持ちよさそうにギターを弾いている。増川さんを見ていると、日向ぼっこをしている気分になる。のびのびしていて、穏やかで、健やかだ。わたしも増川さんみたいな大人になりたい。
増川さんが昨日はもつ鍋を食べましたと言ったので、帰りはもつ鍋を食べた。もつ鍋に辿り着くまで大変だったけど、まぁ無計画行動には定番の展開なので割愛。
その日は一日、明るい曇り空で、しばしば雨が降った。わたしたちは、空を見上げて「雲が薄いのでこれはいずれ止みますね」と言い、にわか雨に濡れながら行動していた。湿気を帯びすぎた髪はパーマをかけたと思われるほどにくるくるしてたけど、楽しかったので全部まぁいっかで片付けた。
そして、最後の最後、最寄駅から家までの数キロの徒歩でついにお天気が本気を出した。
それまでの小降りの雨ではなく、どしゃ降りで降り出したのだ。ついでに風も吹き出す。友人が取り出した折り畳み傘はあっという間に風で煽られひっくり返ってしまった。
仕方がないので、わたしたちはびしょ濡れになりながら歩いた。恵まれたことに2月の0時を過ぎた頃だと言うのに気温は18度あったらしい。雨は暖かく、寒くなかった。
アラサー女子2人が雨にも負けず風にも負けず、傘という文明を捨て、夜中の道を喋りながら帰るのはとっても楽しかった。やんちゃだ。
髪から雨が滴るほどにびしょびしょになりながら、なんとか家に着いた時に友人が言った
「わたしたちも10年後変わらずに大雨の中傘刺さずに、笑いながら歩いてたりするんでしょうね。あんなに可愛い40代のおじさんがいるんだから。」
という言葉に「そうであればいい」と思った。
40代の私たちの身体がそのやんちゃさに耐えるのかとか、流石に可能なら雨の中傘はさしたほうがいいのではないか、とかそう言うことは一旦置いといて、私たちの間にあるこの間の抜けたやんちゃさが10年後も息をし続けるお互いであれますようにという願いだ。
未来の約束は、相手の未来のイメージに自分の居場所があることを伝えてくれるので、嬉しい。
もう一つ、嬉しい未来の約束があった。
友人はベースを弾き、音楽活動もしていた。わたしがギターをはじめたことを伝えると、「一緒にセッションやりましょうよ!」と言ってくれた。
そこから派生して、ベース&ボーカルとギターでバンドとかもやってみたいねという話になり、それであれば、ドラムも欲しい、歌うことをメインにしたいからベースもう1人欲しい、本格的にバンドにするならギターももう1人欲しいね、募集してやってみようか、なんて現実的にどうするかは置き去りにして話を広げた。
でも、こんな話が本当になるならやってみたいなって思った。東京に行って彼女と頻繁に会える生活ができるならやってみたい。未来の予定は希望だ。
そんなこんなで濃厚な1日はびしょ濡れになった自分たちの後片付けにてんやわんやしながら眠りについた。
2日目の朝(昼)はジェラートを朝食代わりに食べ、カラオケに行った。
ライブで聴いた曲を中心にBUMP OF CHICKENで埋め尽くされた履歴。親しい人の歌うBUMP OF CHICKENは本家とは違う良さがある。
最後に一緒に歌った新世界は、この2日間が充実していたことを象徴しているようだった。
be there
BUMP OF CHICKENも、わたしも、友人も、そこにある。
そう思えた2日間だった。
10年後、雨に降られても風邪をひかないような身体づくりを日々やってかなきゃな。
ありがとう。おやすみ。
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