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赤ちゃんは、何を描いてる?

こんにちは。乳児期のおえかきをおすすめしている、イラストレーターのおとです。
子どもの絵ってその時にしか描けない魅力がつまっていると思いませんか🥹

私は過去に保育士として働いていたのですが、子どものなぐり描きを見ては「この絵はこの瞬間だけ!」としみじみ感じていました。

0〜3歳のぐちゃぐちゃに見える絵にも、たくさんの成長が見られます。今回は、絵の発達の道筋を見てみましょう。

子どもの絵の発達の順序は、基本的に同じですが、絵の発達には個人差があるため、年齢はあくまで目安です。

おえかきの見守り方

  1. 話しかけない
    夢中になっている時は、話しかけずに見守ります。黙々となぐり描きをしたり、クレヨンに触れたりしている時、子どもはぐんぐん集中力が育まれています。褒める時や共感する時には、子どもの様子を見てタイミングよく言葉を掛けましょう。

  2. ありのままを受け止める
    描き方を教えたり、描いた絵を否定したりしません。ありのままの表現を受け止めることで、想像力や表現力、自己肯定感に繋がります。

  3. 具体的に褒める
    子どもの絵が描き終ったり、”みて”のアピールをしたりする時には、たっぷりと褒めてあげます。「すごいね!」「上手だね!」なんて言葉掛けはもったいない!「ぐるぐるたくさん描けたね。」と描いてある事や「いろんな色使ったね。」「赤色でいっぱいだね。」等と色について言葉を掛けます。大人は子どもの絵を評価するのではなく、事実と過程に焦点を当てて、具体的に褒めてあげましょう。

錯画期 (1歳〜2歳半頃)

てんてん、ぴーっ、ぐるぐる

初めはクレヨンを持ち、紙の上を叩くようにして、てんてんを描きます。
腕の動きや音、感触を楽しんでいます。

次第に、腕を左右に動かし、線を描くようになります。行ったり来たりの自由な線です。
初めは、体の近くに弧を描くように描いていた曲線が、腕をコントロールできるようになると、大きなジグザグやぐるぐるなど紙いっぱいに線を広げるようになります。

このなぐり描きをあたたかく見守り、受け止めていくことで、子どもが表現する楽しさを味わい意欲自信に繋がります。

象徴期 (2歳半〜4歳頃)

「バナナ」「ブーブ」

単語を話すようになると、なぐり描きをしながら呟くようになります。これは、イメージを持って描いているのではなく、描いた後に意味付けをしています。

自由に描いたり、言葉にしたりすることを楽しんでいるので、「これなあに?」「何描いてるの?」と聞かないで、そっと見守ります。子どもが発した言葉に共感し、受け止めてあげましょう。

描きながら考えたり、自分なりの表現を受け止めてもらったりすることで、想像力自己肯定感が育まれます。

まるが描けたよ!

ぐるぐると描いているうちに、丸が描けるようになります。丸が描けるようになると、絵での表現がぐんと広がっていきます。

次第に小さな丸も描けるようになり、大小の丸を使って顔を描くようになります。その後、直線で足や手を描くようになります。
この“頭足人“はとっても可愛いです。
保育園で働いている時は、よく「おと先生!」と描いてくれて癒されました♡

この時も、丸を描いている段階、顔を描いている段階で、大人は「目と口は?」「足は?」などと促さないようにします。子どもは自然と経験の中で工夫したり、発見したりしています。

その瞬間の表現を大切にしていきたいですね。


3歳頃までの子どもは、なぐり描きや直線、円などで様々なものを表現します。
絵の見立てや意味付けを受け止めてもらうことで、イメージをもち描くようになった時、のびのびと自由に表現することが楽しくなります。

また、発達は一方性ではなく、行ったり戻ったりしながら進んでいきます。
ありのままを受け止め、子どもの絵を一緒に楽しんでいきましょう♪

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おと|イラストレーター
ここまで読んでくれて、ありがとうございます!また見にきてください♪