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「美味しい勘違い。」

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『ふるさと』という唱歌を、あなたはご存知ですか? かつて旅立った故郷への旅愁。年月を経て、残した想い出と共に古里を恋しく想う。牧歌的な風景。とても慕情を感じるお歌です。
じつは、この歌の歌詞を私、最近まで勘違いして覚えていたんです。

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お歌の歌いだしから、『うさぎ追いし、かの山。コブナ釣りし、かの川…。』

この文章を書くのに使っている変換アプリからして、すでに『うさぎおいし』と打てば、『うさぎ美味しい』と返してくる。
まあ、元々の歌詞が、明治時代の文語体だから、令和のアプリには手に負えないのも分かる気がするけど、なんだか、わざと間違えたでしょ⁉︎ と、ツッコミを入れたくなるようなNICEなボケっぷりに、感心するやら呆れるやら。
ともかく万能を自負するAIからして、この調子だから、私が間違えても仕方ない。

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『うさぎ美味しい。』
変換では、こうなったけど、私の中では、うさぎ負いし=うさぎを背負いし=狩で仕留めたうさぎ、Go to heavenのうさぎを背負って家路に急ぐ描写だと固く信じていたわけ。
だって、歌詞のうさぎのくだりに続くのが『コブナ釣りし』で始まる《コブナ釣り》の描写だから、これは絶対に、晩ご飯か何かの"おかず"だろうと妄想してた。

「あなたも、こんな覚え間違いはありませんか?」

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あ、うさぎ喰いで思い出したけど、🇬🇧田園生活を背景に語られる『ピーターラビット"Peter Rabbit"』あそこのピーターのお父さんうさぎ、家系図では、狩られてお肉となって、うさぎパイ🥧のお姿で描かれているのを、ご存知ですか?

最近の流行りの《サラダチキン》に似た、あっさりとした赤身のうさぎ肉をchampignon de Paris(マッシュルーム)と合わせてfricassée(フリカッセ。うさぎ肉に塩胡椒、軽く粉をまぶしてソテーしてから、クリームで軽く煮て)、深皿でバターリッチなパイ生地を乗せて焼いたお料理。

そばに置くパンには、全粒粉の小麦とライ麦をこねて焼成した、大きくて地味溢れるPain de campagne(農家の田舎パン)との相性が抜群です。

あ、最後は、お料理のお話に流れてしまった。
「食いしん坊バンザイ。」

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今日は、おやすみ日の朝。ゆっくり過ごしましょうね。お寝坊してもいいんです。
だって、あなたのための時間なんですもの。

今日も良い一日になりますように。
(えみり)

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