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「私の理想の伴奏者について。(2月15日)」

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皆さんもご存知のように、私の奏でるヴァイオリンという楽器は、メロディー楽器なので、何かの曲を奏でるときには、ピアノ伴奏者がついてきます。

最近では、人間のピアノの伴奏者に代わって、”伴奏音源”という便利なものも使われるようになりました。でも私は、伴奏してもらえるなら、"生ピアノ”、つまり同じ人間が、私のために演じてくださる音楽が好きです。

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それと言うのも、”伴奏音源”は、あくまでもピアノ伴奏してくださる方が見つからない時の臨時、仮の存在なのです。
サンプリングされたピアノの音や、シンセサイザーで合成された楽器の音を、曲ごとにまとめ、索引をつけて、すぐに見つけられるように分類してあるだけなので、メロディーを私が、自分の解釈で、その曲のテンポや表情付けをしたとしても、伴奏音源は、私に合わせてくれるという気遣いは一切できない。 

なので、私が自分の好きなように奏でてしまうと、私と伴奏との間にさまざまな表現のズレ、さらには時間的な”ズレ”が生じてしまう。
ちょっと想像しただけでも分かると思うのですけれど、このズレ、特にメロディーと伴奏の時間的なズレは、誠にお耳に気持ちが悪い。明らかに違和感、「間違っている」と言うのがわかるものなんです。

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さらに、人間の生ピアニストさんの場合には、私の音楽に合わせてくださるので、とても奏でやすいというのは、最大の魅力だと感じています。

また、これはオマケですけれども、私の話し相手になってもらったり、ご飯を一緒に食べに行ったり。遊び相手にもなりますので、やはり人間のピアノ伴奏にかなうものはないと思っております。


あ、言い忘れておりましたが、人間のPiano player様は、たとえ私が"間違えた"としても、さっと、その間違いを引き取って、上手に合わせてくださるので、お客様には、”私が間違ったとバレずに済む”んですよね。

まあ、これはあくまで、余談ですからね。あまり、深掘りなさらぬように。🤭
(えみり)

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