「唱歌「故郷」と岡野貞一先生。(12月29日)」

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あなたは、作曲家の岡野貞一(1878～1941)先生をご存じですか。唱歌「故郷」を作曲された方といえば、きっと、お分かりになりますよね。

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岡野先生は、太平洋戦争開戦3週間後の12月29日に亡くなられました。
東京音楽学校の教授として「故郷」「春の小川」
「紅葉」など、今も歌い継がれる名曲を生み出し、自らは、本土が戦火に包まれるのを見ることはありませんでした。

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でも、岡野先生のご次男、ご三男はその後、戦死。ご三男は15歳になる直前だったという。
戦争の惨禍は、充実した人生を全うされ、ご子息の幸せを祈っていたはずの先生の周囲にまで及んだのです。

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戦地で「故郷」を歌った兵士も多かったのでは
ないでしょうか。
戦争のむごさを、年の暮れの気忙しさの中、
立ち止まって思い返してみたい。

(MIYABI)