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本物の貴族が我が家にやってきた。って話。

北関東の田舎で生まれ育ったやめ太郎にはこの先ずっと縁がないだろうと思っていた。

やめ太郎の乏しい知識では日本では華族や貴族制度は廃止されたと思うが世界にはまだいるらしい。

貴族。

思えばやめ太郎がtheトラディッショナルJapaneseカンパニーに勤めていた時の海外子会社の社長はゴリゴリのフランス貴族だった。苗字にフランス語のドゥがつくんだもの。(ロビー活動とかに貴族が社長だと有利と当時はささやかれていた・・・)

そんな貴族がやめ太郎家にやってきた。

やってきたと言っても、それは実は以前この記事に書いたボビー。

昨年10月にやめ太郎がオランダでスタートした料理居室の初めての生徒がボビーだった。

そしてボビーはかれこれ7回くらい我が家に友人として遊びにきている。

いや、むしろあのくつろぎ方は華族、いや家族そのものだ。

そんなボビー。

実はクリスマスくらいに「実は俺はハンガリーの貴族なんだよね」と言い出した。

と言っても北関東出身の田舎者のやめ太郎としては「貴族って何?」って感じだったから気にせずにいた。

ボビーとしては結構なカミングアウトだったらしい。

貴族と聞いただけでそれまでと対応が変わってしまう人間が多いようだ。

そこはやはり西洋と北関東の田舎。大きなギャップがあるのだろう。

その後ボビーと会って話しているうちに、紋章を持っている(母方は5つ、父方は4つ)とか聞いたり、貴族とか王族って言えばハプスブルグ家?とかの事?って質問すると、それは縁戚だよ、みたいな返事がかえってきた。

んー。これはなかなかなものかもしれない。貴族。

紋章なんてドラクエのロトの紋章くらいしか知らんし、

ハプスブルグ家なんて受験勉強に出てきた世界史そのものだ。


でもボビーはボビーだし、それまでと変わらず接してきた。

だが、先週突然ボビーから連絡があった。

「来週ハンガリーから母ちゃんが遊びに来るんだけどやめ太郎の家にご飯食べに行っていい?」と。

ボビーよ。

それは勿論いいんだけれど、こんなオランダの片田舎の狭いアパートに貴族のお母さんが足を踏み入れていいのかい?

確かボビーのお母さんの衣装部屋が我が家のリビングルームより広いって言ってたじゃないか。

それでもいいのか?


是非に。


とのことで、承諾した。


そして、そうこうしているうちに今日がやってきた。

久しぶりにやめ太郎も買い出しや料理の下拵えを頑張った。

以下、今日作ったメニュー。


曇ってるけど茶碗蒸し
これはサバ味噌


やめ太郎は朝から仕込み。いや、むしろ昨日から仕込み。

乾燥椎茸を水で戻したり、切り干し大根を水で戻したり。

ミイラか。

そして、夕方5時から8時くらいまでほぼ立ちっぱなし、料理しっぱなしでおもてなし。Omotenashi。

その語、1時間程度酒を飲みながら団欒&ボビーの母の教育論を聞きながらお開きとなった。

しかしというか、やはりというか。。。

本物の貴族は凄かった。

夕方5時に我が家に来た時、めっちゃかけてた。

サングラス。

タモさんか吉川晃司くらい真っ黒のやつ。

レディーガガばりにでかいサングラス。

でもやっぱりマナーはわきまえているから着座したらいつの間にかメガネに変わっていた。

気取っているわけではないし、結構おしゃべりだし、思っていたより普通だった。



お土産でくれたカッテージチーズが入ったチョコレートも美味しかった。

本人の写真の掲載は憚れるのだが、ビッカビカに光るブローチと革靴を写真に収めたので共有したい。
(下世話かもしれないけど)

こんなデカくて派手なブローチを今まで見たことあっただろうか。

見切れているけど馬。

もしかしたら本当の馬も家にいるのかもしれない。

いや、多分いるんだろう。

馬。


靴もピッカピカ。何これクロコダイル??

そしていつもはTシャツのボビーまで今日はネクタイしているしコートにクワガタのブローチつけてるやないかい。

ジョルノのてんとう虫を彷彿。プチャラティだっけ?ジョジョ。

そしてまさかのプレゼントとしてやめ太郎嫁にブローチのプレゼント。


そして。

やめ太郎には。


やめ太郎には。

何故かピリ辛ソーセージ。

N Oブローチ。。。


正直やめ太郎もカブトムシのブローチ欲しかった。aikoばりに。

でもUDON料理教室をきっかけにハンガリーのナイスガイとそのお母様と知り合いになってこうして夕食をご一緒できて本当に有意義な時間だった。

ママとは、この夏に再会を誓ってお別れとなった。

See you in Budapest !!とナイスでCOOLな別れ際の挨拶だった。さすが貴族。ハンガリー愛がすごい。

See you inBudapest !! 

行くしかないじゃないか。

という事でこの夏の旅先が決まった。

ブダペストだ。

あー、お仕事したい。

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