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44歳お仕事やめ太郎が考える海外生活の適齢期

世の中には至る所に適齢期がある。

語学力を伸ばす適齢期、走力や体力を伸ばす適齢期、仕事の事務処理能力を伸ばす適齢期などなど。

私が最初に当時国内従業員が3万人いたジャパニーズトラディショナルナルカンパニーに就職した入社式、当時の経営企画室長さんがこんなようなスピーチをしていた。

「君たちが羨ましい!何故なら50歳の私の夢が総理大臣になる事です!といっても笑われるだけ。君たちのような若者は夢を語れる。何者にもなれる。若さとは可能性だ。」と。

そしてそのスピーチをした経営企画室長さんは数年後にその会社の社長になっていた。

私も社会人歴でいえばもう20年。あと数年もすれば当時の経営企画室長さんと同じような年齢を迎えることになる。

でも現在の私は組織にも属していないし、給与所得もない。
そしてオランダに移住しているような未来は20年前には全く想像していなかった訳だけれども、家族健康で海外で楽しく生活している現状を日々楽しんでいる。

さて、それでは海外生活には適齢期はあるのだろうか。

私で言えば、

・17歳:ニュージーランドの高校に8ヶ月の語学留学

・31際:スイスに駐在

・44歳:オランダに移住

振り返ってみると。
10年ちょっとの国内潜伏期間を経てしばし海外で生活するというセミの輪廻転生みたいな生活をしている。

適齢期とは、そもそも何かを楽しめる精神的な若さだったり、体力だったり、健康な体だったり、もしくは何かしらの能力が向上するに適した時期あたりを言うように思う。

そうすると17歳の語学留学はそれなりに良いタイミングのように思うけれども実は微妙だと個人的には思っている。

大学生の留学であれば酒を飲みながら現地の友人と夜通し語ったりできるのだろうけど、17歳はホストファミリーの家で定時に寝なければならない。語学力を最大限に伸ばす方法は現地で恋人を作る事だとよく言われるが、それも高校生にはなかなかハードルが高い。それに語学の向き不向きにもよるだろうけど絶対音感的なヒアリング力を身につけるには遅すぎる年齢なのだ。

英語耳を身につけるには6歳や12歳までなど諸説ある。

では現在インターナショナルスクールに通う3歳の私の娘がその絶対音感的なヒアリング力を身につけるにベストなタイミングかと言うと、それはそれで??である。

何故なら今日も「パパ、時間ってなに?」「日本とオランダって何?」と時空間の感覚が頭の中に構築されていない子供に2ヶ国語を同時に学ばせるのは酷な話だなと、ふと思ってしまった。まだ日本語の読み書きもできない娘の頭の中では先生達が話す英語はどう聞こえているのだろうか。りんご=APPLEという事をどう理解しているのだろうか。なんてことを考えたりする。

31歳での海外駐在はベストな時期だった。
海外に行くと日本人は若くみられるため、多くの同僚が可愛がってくれた。
多分40代で管理職で海外赴任などすると腹を割って酒を飲んだり、気楽に話せる友達を作るのはなかなか難しいように思う。

44歳での海外移住。それがどうなるかは自分次第だろう。

こちらのノート記事、とてもいい記事だった。
・「やって後悔するより、やらないで後悔するほうがツラい」
・「自分の人生は自分でデザインする」
と書いてあった。

これは私がこの移住を考えた際にまさに重視した事だった。
そして、安全で安心な環境から飛び出して海外移住にトライする多くの人が胸に秘めた想いだろう。

本日、我々と同じオランダ北部のフローニンゲンに住む日本人ご夫婦とお会いする機会に恵まれた。年齢は聞いていないがお孫さんもいるとの事だった。

そのご夫婦はパリやオランダに住んで、これからは観光ビザが許す範囲の3ヶ月以内で色んな国々を旅をするように訪ねる生活をスタートするとの事だった。

なんてカッコいい。なんて若さ。なんて行動力。


結論、肉体年齢にとらわれすぎずに、チャレンジ精神を忘れず、日々を楽しむことができれば海外生活と適齢期は関係なさそうだ。

可能性を伸ばすも潰すも自分次第だ。

あー、お仕事したい。

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