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オランダでお料理教室開催。初のお客様は大学生。

以前こちらの記事に書いたようにFacebookのフローニンゲンに住む外国人コミュニティーに対して「お料理教室開催します」と呼びかけた。

結果、すでに9組の予約をいただいている。
これは大誤算だ。
2組くらい来てくれれば大成功と思っていた。

ここで言う大成功とは、見極めだった。

「日本の家庭料理がどれほど受け入れられるか」と「料理教室という形態がどれほど受け入れられるか」を見極めるのに少なくとも2組の反応を見たいと思っていた。

見極めた上で今後どのようなサービスが喜ばれるかを考えればいいと思っていた。

そして既に2組のお客様が既に料理教室に来てくれた。

今日はそのレポートだ。


最初のゲストはハンガリー出身のボビー君(幼稚園からのあだ名らしい)。

まさかフローニンゲンでハンガリーの学生さんとうどんを打ちながらジョジョとNARUTOとワンピースの話しで盛り上がることになるとは!

そう、彼は生粋の漫画とアニメファン。

日本のアニメは数えきれない程見てきたようだ。それにゲームも好きらしい。

そして彼はとんでもない秀才。

世界大学ランキング79位のフローニンゲン大学で最難関の学部に所属している超ハイスペックな頭脳の持ち主。
来年はウィーン大学の大学院へ進学して将来はCERNやNASAで研究したいとの事だった。


そんな彼の頭の中はアニメの記憶もスッキリと整理されていてほとんど丸暗記しているような話っぷりだった。

それだけアニメを愛しているので全く日本語の文法を習わずとも辿々しくはあるけれども日本語が話せる。「ジョジョはサイコーですよね。わたしが好きなのはキラヨシカゲです」くらいは余裕で話せてしまう。
その他にハンガリー語、英語、ドイツ語、ロシア語の4カ国語は日本語より上手いと言うから舌を巻いてしまう。

ただ彼は奢る事なく謙虚で素晴らしい人間性の持ち主だった。
いつもhumble(謙虚でいたい)と何度も話していたのが印象的だった。

将来なかなかな傑物になるだろう。

これはこちらとしてもいつかブダペストいかにゃならん。

また近いうちにアニメの情報交換とビールを飲みに我が家にやってくると言って帰って言った。

第二回料理教室のお客様はスロヴェニア出身の素敵なカップル。

スロヴェニアといえば我々フライフィッシャーにとっては憧れの地。マーブルトラウトにグレイリング。羨望の地だ。

イタリア、オーストリア、ハンガリー、クロアチアに囲まれたスロヴェニア。
小国ながらアルプスもあるし海もあり川もある。なんていい国スロヴェニア。
いつかいかねばならない。

サッカーやアルペンスキーは勿論NBA選手も多く輩出しており、後から調べたらNBA得点王ドンチッチもなんとスロヴェニア出身だった。


2人はフローニンゲン大学の大学生で本当に可愛らしいナイスカップルだった。彼女の方が特に日本が好きで、今年の1月に日本旅行にも行ったし、スパイファミリーが大好きとのことだった。

それにしても日本の漫画やアニメがもたらした、外国人から見た日本や日本人に対する心理的バリアーの軽減はとてつもなく大きな貢献だと思う。
(ただ一方で彼女は日本を旅行した時にあまりにも日本人が英語を喋れないので、そのlanguage barrier (言葉の壁)には旅行中結構悩まされたと言っていた)

2人とも、「次は料理もいいけど日本語も習いたい」と言ってくれたけどあんな若くて可愛いカップルからこれ以上お金なんてもらえない。いつでも我が家に茶しばきにきて欲しいと伝えた。
(こんな感じでお客さんと言うよりお友達になってしまうので商売的にはリピーターにならないが、持つべきものはお客さんより友達だろう)

ちなみに彼女にとっては豚肉味噌漬けがかなりヒットしたようで「ハイファイブ」を頂戴した。
最高の褒め言葉ならぬ、最高の褒めアクションだ。

冒頭に記したとおり、料理教室開催にあたり、Facebookで投げかけたグループがフローニンゲンに住む外国人グループだけあって、この料理教室をつうじて世界各地の方と知り合うことができる。

フローニンゲン大学で学ぶ3万人のうち2万人が留学生であるから母数が大きい。
大学生以外にもこの街はオランダ以外から多くの人々が集まっている。
だから潜在顧客はかなり多い。

対価としてのお金はまあそれなりに大切だけど、日本にいてもオランダにいてもなかなかハンガリーやスロヴェニア出身の人々と出会える機会は少ない。

ちなみにスロヴェニアは人口200万人しかいない。なかなかレアだ。
(栃木、群馬、長野あたりの人口が確か200万人)

料理をしながらゲストの国や文化、歴史を学ぶことができるなんて。。。
なんとも有難い話だ。

娘の保育園の送迎が最重要ミッションのフローニンゲンの不労人間にとってフルタイムの仕事は無理、アルバイトもなかなか難しい。隙間時間に家で出来る仕事って?

色々考えたけれど、料理教室、、、なかなか成功なのではないだろうか。

そして彼らは日本料理はもちろんのこと、その文化や歴史などにも興味津々だ。

だから3時間から4時間の料理教室の時間はあっという間に過ぎ去っていく。

そしてすぐに友達になれる。

まあ、友達と言ってもあっちから見れば45歳の日本人のおっさんを友達と思っているかは不明だけど、それでも「ハンガリーに来たら別荘に泊まっていいよ」とか「スロヴェニアに来たら素敵なレストランがあるから食事に行こう」なんて泣けるセリフを残してくれた。

次回の料理教室のゲストはなんとハワイ出身のお父さんと2歳半の赤ちゃん。
さてどうなるか。
赤ちゃんは料理の間、待ってられるのか??

その次のゲストはなんとお隣のドレンテ州の大学講師。
ちなみにこの講師からは大学生にうどんワークショップやってくれない?と打診いただいている。
うどんワークショップって??

第一弾うどんと豚味噌漬けの予約は残り7組。

Let’s enjoy Udon Stomping!!

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