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温泉巡りのはじまり

いきなりの回想録。

温泉…
それは、子どものころに抱えていたのは家族旅行の宿泊先である国民宿舎にある大きなお風呂というイメージ。
次に、学生時代や就職したての若かりし頃は友達と遊びにいき、雰囲気の良い旅館とおいしい食事が目的で、オマケのお風呂という認識。
さらに結婚して親になってからは、子どもと遠出したあと、家でまだ家事が続く絶望感を拭うための、食事処もある、なんともありがたいスーパー銭湯さま!
…というのが、わたしの『温泉』に対する解像度だった。しかもスーパー銭湯にあっては、天然温泉だとかそうではないとか、気にすることはなかった。

さて。
私たち家族のお墓は鹿児島にある。
盆と正月のお墓参りに行っては、銭湯に立ち寄って汗を流してからあるいは体を温めてから家に帰るというのが当たり前になっていた。
ある日、ふと思う。
銭湯と温泉ってどう違うのかな?

そんな中、2014年 5月
ゴールデンウイーク明けの週末、とても中途半端な時期のお墓参りへ行く。
いつものように鹿児島市内の銭湯に寄ったら、1枚のポスターが目に入った。
「九州八十八湯めぐり」
当時は、JR九州の企画だったと記憶している。
JRの駅やいくつかの温泉で購入できる「御湯印帳」にスタンプを集めていき、88湯を集めれば仙人ならぬ「泉人」の称号がもらえるのだという。

「蒐集癖」をくすぐられた私たち。この企画にまんまと乗っかるのである。

個性豊かな温泉との出会いは、これがはじまり。


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