ep.32 わたしによるわたしのための讃歌だ
チェロ弾きをときどき再開しています。2時間250円で公民館の練習室を借りて、気の向くままに鳴らすだけではありますが。
思い返せば、身も心も削がれるほどにチェロに打ち込んだ青春。いまは、弾いているあいだ難しい考え事や悩みと離れることができて、瞑想のような時間。心もふくふく。いっこうに弾けるようにならないのもおもしろい。旧友と過ごしているみたいなところすらちょっとある。
こうやってかねてよりお付き合いをさせていただいているチェロとは、今後とも健康的な関係を築いていきたいなあとしみじみ願っています。
こんばんは。たまです。互いに4月を駆け抜けましたね、わたしたち!
今夜の1曲
BeyoncéのAMERIICAN REQUIEMを。
この歌を聴くとき、ふつふつと、だけどたしかに、生きる力のようなものが湧いてくる。立ち上がって、いいんだ、わたしも、みたいな。尊厳のような、そういう類のもの。
だけど、それらは誰かを貶めるためのエネルギーじゃない。罵るためのパワーでもない。世の不条理や、哀れ、邪気は、いつだってどこにだって悲しいかな溢れているんだけれど(今週はちょっとそれらを目撃しすぎた)。
時間はかかるし、爆発的な効果もないのは重々承知だけれど、わたしだけのしあわせをちゃんと見つけて、この人生を続けていくことで、わたしの尊厳を示せればいい。
だって、傷つけられていいひとなんていない。
そうやって生きながらも、大切な人にはたいせつだよって伝えたい。彼ないし彼女が、ああひとりじゃないんやな、じぶんを大切にしていいんや、と安心してくれたら、なおうれしいから(自己満足かもしれないけれど)。
AMERIICAN REQUIEMは、鎮魂歌だけど、人間讃歌でもある。
と、勝手ながら受け取めて、ぎゅっと握りしめて、明日からもたくましく生きていきます。
さあさあみんなの声がする〜!連休だ〜!愉快愉快〜!どうやって過ごそう、なんでもできちゃうね!
わたしはひたすら掃除と衣替えに追われる未来が見えてはいるのですが、映画を見る、本を読む、公園で日を浴びるの3種の野心は叶えるぞと燃えています。
今週もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。