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熊野紀行その2 ~エピローグへ~


熊野紀行その1 ~経緯~|岡ぴよ (note.com)

行程

出発は午前4時

今回の旅は2泊3日で初日にまずは奈良、十津川村の玉置神社。
そのまま和歌山へ抜けて熊野本宮と大斎原(おおゆのはら)へ。
その日のうちに新宮まで南下して1泊。

翌日に、熊野速玉大社、神倉神社、そしてメインの熊野那智大社と飛瀧神社(ひろうじんじゃ)へ。
のち海岸沿いを北上し、和歌山市内まで戻って2泊目。

最終日は大阪最南端、みさき道の駅で旅の最期を満喫して帰路へ。

まずは十津川村の玉置神社へ

暗いうちに自宅を出発し、中国自動車道で大阪市内へ入り、奈良方面へ。
葛城だとか御所だとか、金剛山だとか。
看板が目に付くたびに、歴史浪漫で興奮してしまう。
役小角はこの景色の中を飛び回ったのだろうか?
おかげで眠気も一気に吹っ飛んだ!
目指す方向、高い山々の頂上付近に灰色の濃い雲がかかり、雰囲気は抜群。
あの向こうに胸を焦がして止まない神域がある。

五条インターチェンジで降り、国道168号線で川沿いをひたすら走る。
高度と共に変わりゆく山と川を形容する言葉がない。
素晴らしい。
その雰囲気にどんどん呑まれていく。

十津川村に入り、せっかくなので谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)に寄った。
もともと存在を知っていたわけではなく、バイパスから見えたある意味日本らしくない景色に興味がわいた。
その日本最長のつり橋を歩いてみた。
が、途中で引き返した。自分には無理だった……。
遊園地にたとえると、どんなに落差の激しいジェットコースターも、一周するのにものすごく時間がかかる観覧車も平気なのだが、バンジージャンプだけはダメだった。同じ理由で足を踏み外す感覚に足がすくむこのつり橋を渡ることができなかった。

もう少し走って、道の駅十津川郷で休憩。
国道168ステッカーを購入した。

旅のエピローグとアメブロエピローグから、本当のエピローグ?

……と、ここまで書いておいて、すでに4か月以上が経ちました(-_-;)

はい。
とてもいい旅でした。
なにしろ、35年分の憧れと、そのうち20年分は遼の言葉の重み。
それが自身にとっての熊野の地と那智の滝。
特に那智の滝は、当日早朝までの、上流区域の大雨のために水量が多く、大迫力でした。
と、修験者の方の法螺貝の音色を、タイミング良く目の前で聞くことができました。
感無量でしたね。

帰ってきて日常が始まり、自分の中の何もかもが反転しました。
いろいろな要因とか、サインがありましたが、熊野行脚が分かりやすいターニングポイントだったわけです。

熊野以前、熊野以後で憑き物が取れたかのような内面の変貌。
なので、その過渡期を挟んだためにこのエントリーを書けなくなっていました。

3年前、アメブロエピローグで垣間見えた未来像は虚像でした。
同じくアメブロエピローグでも紹介した「ピースフルウォーリアー」の主人公のセリフの如く、私も何者かになろうと必死にあがき続けていましたが、はじめから自分は自分でしかないというオチでした。

脳内に響く声に従い、何かしらを書き続けてきた25年間でしたが、それは直近の過去の人生での清算でしかありませんでした。なので、もう書くことはないかもしれません。
もしも、今後書くことがあるとすれば、それはまったく違ったかたちになるのだと思います。

岡ぴよ心の旅はいったん終了です。
special thanks .
ご覧くださった方々へ。

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