心の余裕と思いやり

全ての可能性を考えられる人になりたい。そしてそういう人で溢れてほしい、とも思う。

誰かの行動に対してなにか不愉快な思いをすることは、生活していれば多々ある事だが、その言動だけに目を向けるのではなく、その人の育ってきた背景、今日の調子、本当に伝えたかったことなどを考えられる“余裕”が欲しいのだ。そして自分がしくじった時には、その“余裕”に助けられることもある。

綺麗事すぎると言われてしまうと悲しいのだが、感化を受けたのはこのポスターである。

https://www.nishitetsu.co.jp/ja/news/news20240926_1/main/0/link/24_069.pdf

駅と電車内のマナー啓発ポスター
ぜひ一度見てみてほしい。インターネットでも見られるが、駅にも貼られている。

こんなとき、あなたはどう考えますか?と質問を投げかけて、1番上のイラストでは優先席に座るスーツ姿の男性に対しての2つの見方が書かれている。1人は「お年寄りに席をゆずらないなんて」と、もう1人は「どこか調子が悪いのかも」「ケガしても移動した時があったなあ…」と自分の経験も振り返っている。

最近は若者が優先席に座ってしまい、体調や年齢で座りたい人が座れないことが多いとよく聞く。せめて、少し顔を上げて周りを見渡す“思いやり”が必要だと。本当にその通りで、私も電車に乗る時は駅に停るタイミングで、なるべく顔を上げて周りを見るように意識している。
しかし私はこのポスターで、もう一つの“思いやり”にも気づくことが出来た。みんな事情がある。常に誰かを批判の目で見るのは自分も疲れてしまう。
このポスターの最後には、「そこに至ったストーリーを想像してみる。他者への思いやりが、駅・電車内での笑顔を増やします。」と書かれている。
人の数だけストーリーがあって、どんな事も決めつけた見方で見ることはできないんだ、と改めて思った。誰かの思いやりに助けられる日々に、自分もそういう人になりたいとよく考えさせられた。

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