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#04 白血病って何種類あんねん

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11時ごろ、血液内科の別の先生が病室に来た。

これから半年〜2年、入院治療が続くと説明された。
このまま豊橋で治療するか、それとも実家のある大阪で治療するかどちらがいいか聞かれた。

家族のサポートなしで乗り越えられる治療ではないと思ったので、大阪を選んだ。

もし大阪で2日以内に受け入れてくれる病院がなければ、このまま豊橋で治療するしかなかった。

それ以上待つと間に合わないと言われた。
この1日で私の芽球(blastというがん細胞)は4%から19%に増えていた。

このとき大阪で受け入れてくれる病院を探してくれた豊橋の先生と、受け入れてくれた大阪の病院には感謝してもしきれない。


15時になった。
母と兄と彼が来てくれて、先生から説明を受けた。

白血病の種類と治療

白血病は大きく分けて4種類ある。
・急性骨髄性白血病
・急性リンパ性白血病
・慢性骨髄性白血病
・慢性リンパ性白血病

骨髄検査をするまで断定はできないけれど、
おそらく急性骨髄性白血病だと言われた。

急性骨髄性白血病の中にも分類が何種類もあって、
その種類によって治療内容は変わる。

抗がん剤治療だけで寛解(※1)するかもしれないし、
骨髄移植が必要かもしれない。

でも、その分類が判明するまで待っている時間もなかった。とにかく抗がん剤治療を始めるしかないと言われた。
急性で、しかも若年層。進行があまりにも早かった。

白血病の抗がん剤治療は1回では終わらない。

1回目の抗がん剤治療で寛解したとしても、
眠っている微量な白血病細胞が再発してくるかもしれない。
それを防ぐために何度も抗がん剤治療を繰り返すことになる。



2種類の輸血を終わらせて、この日のうちに大阪に帰ることになった。

豊橋で暮らす彼とは離れることになるので、最後に2人だけで早めの夜ごはんを食べることにした。

安いうどんを食べながら、いろんな話をした。
(実際は彼はこれから毎週大阪まで面会に来てくれることになるのだが)
この時は2人とも、もう最後かもと本気で覚悟していた。

私はこの日、兄と彼が泣いているのを初めて見た。
申し訳なかった。
まだ死にたくないと思った。

母と姉は私の前で1度も泣かなかった。
電話で「治るやろ心配せんでも。」っとケロッと言ってきた姉も、家では何度も泣いていたと後から知った。



※1 寛解ー症状がおさまり、再発しない状態が続いていること

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