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「日本は借金で破綻寸前」は本当か? ・・・・・・・・国債の仕組み ② 国債とは何なのか? 「国民一人あたり800万の借金」というのは本当なのか?
さて、本ブログの「① 国債はいくら発行されているのか?」で詳細に説明しましたように、「日本の国家予算の三分の一が国債である」というのは、「限りなくデマに近い詭弁」、いや、むしろ素直に「口から出まかせに近い嘘」と呼べるようなものでした。本当の新規国債だけならもっとずっと少ない額であることがご納得頂けたと思います。今回は「国債とはいったい何なのか」について述べたいと思います。 「国債」が何なのか、具体的に良く知らない方でも、「国の借金1000兆円、国民一人当たり800万円」とい
金本位制の時には「国債は借金」だったのに、金本位制でなくなったら「国債発行残高は、単なる通貨発行記録」になったのは何故?
金本位制の時には、確かに「国債は借金」でした。しかし、金本位制がなくなったら、「国債発行残高は、単なる通貨発行記録」になりました。この仕組みの変化が今一つスッキリと飲み込めなかったので、詳細に考えてみました。(本稿では「国債」に話を絞るので、「民間銀行の信用創造」は考慮しません) 中央銀行制の国では、通貨は「中央銀行」が発行していますが、中央銀行自身は「通貨と、国債や債券などを交換」しているだけで、支出はしません。「交換」している相手も、ほぼ閉じられた「日銀ネット」の中で通