三国志の文体
2年前の一月十六日に亡くなった祖父に捧ぐ
現世にて一別以来久しくご無沙汰いたし候
かつてご在命の頃の足下には安らかに生きようと御志の良し承るも
我ら孫が幼さもあれど愚かに騒ぎ立ててしまいその志の邪魔となったように思え候
まずかの家は廊下短くまた部屋小さきにて 我らが少し分別を弁え出したとは申せども
音は跳ね返り我らは走り不快感を投げかけるに足り申し候
我ら全力を挙げて務めて静かにし
騒ぎたいというかの衝動と戦えどもその家のあまりの狭きにより功を収めんことは難しかるべしと存じ候
加えて我らが母貴殿の娘たるかのひとが子の騒ぐによる不快に懲り
再度派手にも叱責はせぬと見るものもございましょうが
この家の権利3分の二を持つあの母上が
いとも簡単にまた冷静に怒りを抑えるとは思われず
君が安心のために不快感への警戒を弱めるは
長久の子育てにはむかじと存じられ候
万一にも母の考え至らず後を顧みずに母が我らに怒らば
かの家ではたちまちに怒声跳ね返り物は宙を舞い
家の静かなる平穏たちまち粉砕されぬかと恐れ候
我らにこれを防ぐ力は大変遺憾ながらかつてはまだなくされど過去のこれらの過ちに気づいた今これを黙って見過ごししゃざいすることを免れるに忍びずここに償いも兼ねて申し進ぜ候
願わくば今までいかに我らが騒いだかにつき赦しを賜りたく存じ候
孔明のあの魏の将軍を憤死させた手紙を組み替え、オリジナル化して綴ってみました。あのやりとりを見てこれをここに見にきてくれていた人は、ぜひコメントをしていってね!お願いしますッ!
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