私の世界と、木曜日の日記
体調を崩してしまって、3日ベッドの上で安静に過ごした。明日は夜の仕事探しなので、気持ちも体も健やかであってほしいと祈ってる。やっぱり外に出ないとダメだなと思った夕方。今日は雨だったから仕方ないわ。大人になって、見たくないものが増えていくのね。ずっと静かに大事に握りしめてきた真っ白な貝殻を、海へ放り投げる勇気が私にはまだない。隣の芝生も綺麗ねってみんなが言ってくれる世界だったらよかったのに。どこにも書けないわがままと、木曜日。
ずるい方が得をするなら、損をしたまま生きていたい。誰かが人を蹴落とすくらいなら、その場所からそっと離れたい。もし隙間をすり抜けられるとしても、一つ一つの山を登って遠回りしたい。けれども何より、羨ましいという感情が理解できないままで私は淋しい。
沢山の本を読んだ人が話す言葉は誰のことも刺さないし、美しい時間や景色を重ねた人には品があるとおもうの。自分のことを愛した数だけ他人と比べることはなくなるし、幸福を理解している人は貧しい心を持たない。
恵まれて育ったのかしらと大人になってから気が付いたのね。けれど、それって孤独なのかもしれないわ。与えられた場所で咲きなさい、そう教えられてきたのだもの。ないものが欲しいなんて、私には全くわからないの。ほんの少しずつでいいから、世の中の残酷さを噛み砕こうとしている毎日よ。