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『雑談』を後ろの席から盗み聴き EP.4「地獄のあみだくじ」を聴いて


 この記事"EP.4 「地獄のあみだくじ」聴いて"を書き始めたら、思ってた以上に悩まされ、思ってた以上に長い文となってしまいました。ワタシにとっては結構重要なエピソードであったように思います…。


サクちゃんの「実験」

 EP.3 に引き続いてオープニングで語られている、サクちゃんの「クリエイティブ素直(後天的な素直)になれるんじゃないかな実験」について…

 性格で素直か素直じゃないかは生まれつき決まっているわけじゃなくて、何が欲しいとか、その望みを自分が知って許可するさえできれば、意外とこの先ここから素直勢に行けるんじゃないかという仮説を立てて。(「実験」した。)(by サクちゃん)

EP.3 11分18秒あたりから

 (「実験」とは)「じゃあどうしたいの?」って問いかけることなんだけど。〈中略〉お馴染みのやり方だと「まあ、しょうがないか」ってなっちゃう。「しょうがないからどう対処しようか」とか「どう解決しようか」となっちゃうんだけど、立ち止まって。「どうしたいんだっけ?」が先に来る。(by サクちゃん)

EP.4 1分0秒あたりから

 『どうやって?(How?)』(=手持ちの少ないカードの中からいいと思うものを選ぶ)という今までのやり方をやめて、『何がしたいのか?(What?)』を問うということ。これって、サクちゃんができないかもって言ってた「旗を立ててそこへ向かう」やり方をちゃんとやってると思うんです。
 初めから遠くに旗を立てる(『夢』を持つ)のは難しいし大変だから、まず目の前に旗を立て(目の前の問題のあるべき姿=『自分がしあわせになる[自分をしあわせにする]こと』を見つけ出し)てそこへ向かう(問題を解決する)という『ミニ夢集中システム』を発動させて試しているんだと思う。小さいことからコツコツと!(笑)
 さらに言えば、ここで一番大事なのが「旗の立て方」で、サクちゃんのnote記事『諦めの呪いを、許可でとく話』の最後の方に書いてあるこの言葉の通りだと思う。

自分をしあわせにすることだったらできるよなと思って、それを基準に、今日も明日も選択しようと思っている。

https://note.com/sac_ring/n/nb6c6bb49bba2

とはいえ…

 一朝一夕ではホントにダメだし、なんないし、あと一回変わったからって永続的にずっとそうなわけでもないよねぇ。(by スーさん)
 うん、ずーっと続くんだろうね、これは。(by サクちゃん)

EP.4 4分17秒あたりから

 「泥の絡みつく力」(自分で自分に掛けた呪いの力)は恐ろしく粘っこくて、しつこくいつまでも体にまとわりつくからねぇ…。
 何度「実験」を経験しても、「泥」を完全に振り切ることは出来ないんじゃないかなと思う…。


『地獄のあみだくじ』に迷い込まないようになるためには『自覚』が大事

どの線をを選んでも、同じ「ハズレ(ある意味アタリか?笑)」に辿り着く、『地獄のあみだくじ』。
 サクちゃんのこの言葉選びのセンスは最高!

で、『地獄のあみだくじ』について語るサクちゃん。

 臨床心理士の東畑開人(とうはた かいと)という方が話していたんだけど、〈中略〉いつもそこへ行っちゃうっていう、まあ私の中で言うとそれ『地獄のあみだくじ』っていうどこから入ってもそこに行くっていう〈中略〉のがあって、それを見つけるんだって、カウンセリングしている中で。〈中略〉それを『自覚』さえすれば、「私いっつもここに来ちゃう」「私いつもこの考えしちゃう」っていうのに気づいて、それが「ループものの映画」みたいに〈中略〉「これ繰り返してない?」って気づくの第一歩で、気づいたら突然そこから抜け出すのって映画の中でも多分ないと思うんだけど、試してみるでしょ一個づつ。〈中略〉お試しを一個ずつ・(向きを)5度ずつ変えていったら、気づいたら何が原因かはわからないけど抜けてた、〈中略〉何回もやってパターンが読めてきたらそこに行かなくなったみたいなことが出来るようになるんだって。
 だからやっぱりまず『自覚』って言ってて、〈中略〉「悪いクセ」とか「自分の中のイヤなパターン」〈中略〉を自分がまず『自覚』して、『ヤダ』って思うことだよね。(by サクちゃん)

EP.4 5分43秒あたりから

 自分一人で「ループしてる・地獄のあみだくじに入ってる」ってことに気づく(自覚する)のって難しいですよね。というか、自分だけではまず気づかない、わからない。それが自分の「普通」で「当たり前」の思考方法・行動様式で、ずっとそのやり方を続けてきているんだから。

 じゃあ、ワタシの『ループ』や『地獄のあみだくじ』って何なんだろうか、『自覚すべきポイント』ってなんだろうか、と考えてみた。

 ワタシは、"EP.3を聴いて"のところで書いたように、『他人ひとを信頼してはいけない』という生存戦略を取ってきた。この根底には「他人ひとに拒絶される・嫌われる・見放されたる・見捨てらる」ということに対する強烈な『恐怖心』がある。
 なぜそんなに強い恐怖心が出てくるのかというと、「拒絶される」と「悲しい・辛い・寂しい」という「負の感情」に囚われて身動きが取れなくなってしまうから。そんな状態になるのは『イヤ』だから。これを回避することすなわち「拒絶されないようにする」ことがワタシにとって最重要課題になっている、と思われる。(実は、まだ確信は持てていないんですが…。)
 具体的に何をやってきたかというと、「言わなければ拒絶されないだろう」という憶測で『自分のこと・気持ち・考えを表明しない』、「近づかなければ嫌われないだろう」という憶測で『自分からは近づかない』、「嫌われて立ち去られる前に自ら立ち去ろう」という『超後ろ向き』の戦術をとってきたんだと思う。
 今考えれば、これらは決して『良い手』ではないとわかるが、かつての(幼少期の?)ワタシはとても簡単・手軽なこの戦術を採用し、固く守ってきたのではいかと考えてる。なぜ簡単・手軽かというと、これなら自分だけが我慢するだけよく、他人ひとにこうして欲しいと働きかけたり期待する必要がない。すなわち「他人ひとを信頼する必要がないから。(あれ?もしかしてこれって再帰構造になってるのか?)
 実はこうなると『孤立』することとなり、もともと『イヤ』だと感じ回避したかった「寂しい」状態になってしまう。ところが自分から関わることをしなかったり、立ち去ったりしているので、『拒絶される恐怖』からは逃れられているので、「(拒絶されて)寂しい」というわけではないという「ごまかし」を信じ込んでしまう。(本当は「寂しい」はず。)
 次第にこの「ごまかし」の状態が自分にとっての「普通」・「当たり前」になっていき、自分は「ひとりでできるもん!」や「寂しくないもん!」と信じ込んでいく…。
 最終的に、「ほら、他人ひとを信頼しなくても大丈夫でしょ?」という生存戦略を強化していくことになる。

 フローチャート風にまとめると、こんな『地獄のループ(あみだくじ)』が見えてくる。

①「他人を信頼しても良いことはない」という原体験をする
(ワタシには具体的な記憶はない)

②他人を信頼してはいけないという生存戦略を採用する

③他人を信頼していないから自分を伝えることをしない、
自分から近づかない、自分から離れるという手段をとる

④他人からは「(ワタシの)姿」が見えないので信用されない

⑤孤立する
[泥に嵌る]

⑥拒否されて孤立したわけではないから
「寂しくないもん!」というごまかしで自分を騙す
[気持ち悪いが、浮力があるので泥の中に居られる]

⑦ごまかしに慣れる
[泥の中にいることに慣れる]

⑧心の平安は保たれていると信じている
(実は誤魔化しているだけだが)ので
「人を信頼しなくてもヨシ!」は間違っていない
と初期設定の生存戦略が強化される
[泥から出なくてもいいじゃん!]

③へ戻る

 ここでよく考えると、①②は(幼い自分には避けることは無理だったと思われるので)しょうがなかったことだけれども、自分で選んだ手段である③と⑥が『良い手(*)』ではないことがわかる。
 ②で採用した「他人を信頼してはいけない」という生存戦略を変えられれば一番良いのですが、心理的拘束が結構キツくなかなか抜けられない。この「呪い」を解く「許可」ってなんだろう?
 一方で、③と⑥の選択を意識して変えれば地獄のループ・あみだくじを突破できそうではある。(が、こっちもなかなか難しいなぁ…。)

 一応自分の地獄のループ・あみだくじについて「自覚」できたと思うので、5度ずつ向きを変えながら試してみて、ちゃんと抜け出せるように慣れるといいなぁ…

 (* :「良い手・悪い手」についてはEP.6やEP.7で出てくるので、そちらで何かかけたらと思います。)

 これ書いて正直疲れました。頭の中でいろんなことがグルグルしすぎた。(苦笑)


ブルトーザー型と省エネ型

 スーさんとサクちゃんが神社に参拝した時のエピソード。(10分33秒くらいから)聴いてると、スーさーんとサクちゃんの後ろ姿がありありと頭に浮かび、何度聞いても大爆笑してる。
 楽しいエピソードでした。(え?この項目で書くのはそれだけ?笑)


サクちゃんの「強さ」とは?

〈前略〉
強さ謎だよねぇ (by サクちゃん)

EP.4 13分45秒くらいからの一連の話

「サクちゃんの強さっで何?」をワタシなりに考えてみた。

 パッと思いついたのが、サクちゃんて桃の果実みたい、ってこと。
 表面には産毛がポワポワと生えていて(外見とか話を聞いた印象)、柔らかい果肉(エネルギーレベルが低くて地味に体調不良の体)に包まれいるけれど、その中心には硬い種(信念・信条)がある、みたいな。桃としてはちゃんと美味しそうだし。(笑)

 配信を聴いてる限りでワタシが勝手に考えたことだけど、サクちゃんの信念・信条はこんな感じ。
 ①「イヤなんだけど」という嫌悪感情を積極的に認め
 ②「で?(どうありたいのか?)」という欲求の根本を問う強い思いがあり
 ③「ホントかな?」という疑う力が効果的に発揮され
 ④「しつこく考える」という考えることに対する粘り強さがある
という4点セットがそれなんじゃないかな。

 とまあ、こんなふうに勝手に推察してみました…。


時間がループする映画

 「時間がループする映画」と聞いて真っ先に思い出した作品があるので紹介したいな、と思って。
「リバー、流れないでよ」という作品(2023年公開)。
 京都の貴船にあるとある料理旅館で起きる「繰り返す2分間のループ」のドタバタ劇。

 ワタシは劇場でこの映画を観単ですが、大変楽しめました。2分間のループという設定がなかなか面白かったです。
(この映画、配信には上がっていないようですが、Blu-rayディスクで発売されています。)


 この記事の『地獄のあみだくじに…』の項目を書くにあたって、相当脳味噌をぶん回して、下書き(手書きメモを含む)を何度も何ページも書いて、ようやくまとめることができました。まだ、充分に解ったとは言えない気もしますが、少なくとも糸口は掴めたんじゃないかな、と思ってます。


noteのーと機能きのうルビるび”技わざおぼえました!(わら


 こっそりと記事タイトルを
 『雑談』を後ろの席で盗み聞き
 から
 『雑談』を後ろの席で盗み聴き
 に変更しました...

 後半に付けているサブタイトル部分で”EP.〜を聴いて”と”聴”の字を使いたかったので、本タイトルの"ぬすみぎぎ"の部分も文字を統一することにしました。自分で見ていて気持ち悪かったんで...(笑)

#となりの雑談 #桜林直子 #ジェーン・スー #脳内上場 #雑談を後ろの席から盗み聴き #雑談を後ろの席から盗み聞き

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