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『雑談』を後ろの席から盗み聴き EP.5「冬の怒りにバブ」 を聴いて

 前記事でもちょっと書きましたが、『となりの雑談』のEP.1からEP.4がひとまとまりのシリーズになっていて、ワタシはこれを勝手に「第一収録シリーズ」と呼んでいる。1回の収録分で構成されていると推測できるから。
 この「第一収録シリーズ」をワタシ流に簡単にまとめると「『地獄のあみだくじ』ってあるよね。でも『地獄のあみだくじ』から抜け出す方法はちゃんとあるよね。」ってハナシじゃないかと。
 そして、EP.5からEP.8が「第二収録シリーズ」になっている。これも簡単にまとめちゃうと「人(の見方)によって『世界は違って見える』んだよね。だから他人ひととは『違う世界が見えている』ということをちゃんと認識していないと、『分断と対立』を招いてしまうんだよね」というハナシ。そして「土グループ」の人と「そうじゃないグループ」の人の関係が、その『違う世界が見えている』関係の典型的なものだってこと。

 EP.5は第二収録シリーズの導入部で「雑談み」が結構高く、初回に聴いた時にはかなり楽しんで聴いてた記憶がある。
 というわけで「EP.5を聴いて」は軽めに…。




「サクちゃんはちゃんと怒りが出る人だよね?(by スーさん)」「怒んなくって『悲しい』ってなってたよ。(by サクちゃん)」

 サクちゃんはちゃんと怒りが出る人だよね?
〈中略〉
 怒んなくって「悲しい」ってなってたよ。
〈中略:4分13秒くらいから〉
 さっきサクちゃんが言ってた「そういうことして良いと思ってるんだ、私のこと。」に『悲しい』っていうのって、自分の価値も自分で下げるのと同時に相手にそれが伝わると罪悪感だけは生むんだけど、じゃあ何か態度が改善されるかっていうと、ちょっと扱いがめんどくさい人になるだけなんだよなってのも、大人になってからだけどね、解るの。
 良い手ではないっていうのがね。
〈中略〉
 なんでもそうだけど「良い手」と「悪い手」ってのがあるんだよね。「正しい」と「正しくない」とはまたちょっと違うさ、ストリートスマートなところでさ,
良い手なのか悪い手なのかってのあるね。

EP.5 1分5秒くらいから

 これ、のちにスーさんが「パッシブ・アグレッシブ(受動的攻撃性)」って言葉で説明する事例と同じですね。ここですでに「いい手ではない」って言ってますね。
 この「良い手」「悪い手」はこの後も(第二収録シリーズ内でも)何度か出てくるし、EP.70の『地獄への道は善意で舗装されている』にも通じており、『土グループ』関連の重要なキーワドだと思っている。
 初めは"良い(善かれ)・必要だ"と思ってやったこと・方法だけれど、実はそれが適切なものではなかったり、時間の経過とともに適切じゃなくなっていき、結果として苦しむ・苦しませる原因になるということはよくあるように思います。(悲しいことに、ワタシにも思い当たる節がある…。)


怒るときは「無礼者!下がりなさい!」っていう気高い姫のようなものに言わせてる。

後から怒れるようになったからさ〈中略〉たまに人に説明するんだけど〈中略〉いわゆる「それ私にやっちゃダメですよ」のお知らせとして怒るときは、自分の中の〈中略〉「無礼者!下がりなさい!」っていう気高い姫のようなものに言わせてる、ってよく言っている。

EP.5 4分55秒あたりから

 自分の中の「気高い姫」に言わせてる・言わせる事ができるようになったということは、「怒りのスイッチ」を自分でオン・オフしている・できるようになったってこと。
 『私の中には怒るべき時にちゃんと怒れる「気高い姫」がいるから大丈夫』と自分の設定を書き換えたってことなんだろうか?


白崎茶会の"レモンとイチゴのホロホロクッキー"

 スーさんたちが収録中にも関わらずガサゴソと食べている"ホロホロなクッキー"が気になったので検索してみたら白崎茶会のInstagram投稿写真が見つかった。

こりゃうまそうだ!
植物生まれの気楽なおやつ』っていうレシピ本に載ってるんだ。
ワタシにも作れるのかな?笑


サクちゃんホントにさ、おばちゃんが飴ちゃん配るみたいにさ、バブ配ってるからさ

 これメッチャ笑った!
 これ聴いてバブを買いに行ったのはここだけの話(笑)。


お風呂入って後悔することないじゃん!

 基本そうだと思うんだけど、一回だけ後悔した事がある。
 ぬる〜い湯で長湯しすぎて軽い脱水症状になった時。風呂から這って出て、水をガブガブ飲んで事なきを得たけど、めちゃめちゃ後悔した馬鹿です。
 落ち込んでる時にお風呂がおすすめとも言われてますが、ワタシの場合精神的に参っている時はお風呂に入れなくなる(お風呂に入らなくなって"参ってる"とわかる)ので、なかなか難しいことなんだよなぁ。なんとかしてお風呂に入ろうと思えるところまで気持ちを持ち上げないと…。


「事実」と「真実」

 15分30秒あたりから始まるスーさんの「事実」と「真実」のお話。
 ここから"第二収録シリーズ"の本題(?)に入っていくわけですが、スーさんの「事実」と「真実」の定義にはちょっと注意が必要ですね。
 広辞苑(第七版)の「事実」と「真実」の語釈は、

 事実:①事の真実。真実の事柄。本当にあった事柄。(②の哲学的語釈と③の副詞的語釈は省略)
 真実:①うそいつわりでない本当のこと。まこと。(②の副詞的語釈と③の仏教的語釈は省略)

となっており、どちらも"本当のこと"という意味で大差ない。

 スーさんは、「事実」についてはあえて言えば「客観的に見た本当のこと」で、「真実」は「主観・思い込み・その人特有の見方の入った『自分にとっての』本当のこと」として話している。この後も「事実」と「真実」で話しているので要注意です。

( ´ー`)。о(ここで"広辞苑"を引っ張り出してきたのは、NHKのドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」を観て、影響されて"広辞苑"を買っちまったんで使いたかっただけなのよね。(笑) このドラマ「夢組と叶え組」のお話でもあります。(まあ「夢組」の話がメインですが。)ドラマも原作小説もおすすめです。


「今日は日が悪い」と「全部自分のせい」 「それぐらい見えてるものが違う」の話でしょ。

 16分40秒あたりから始まるスーさんの「今日は日が悪い」「え?それ全部自分のせいだと思っちゃう」体験談。
 この第二収録シリーズのメインテーマ(雑談なのに?笑)「人(の見方)によって『世界は違って見える』」って話が始まったところでEP.5は終了。
 こちらも"EP.6を聴いて"に続きます。


当初"軽めに"って思ってたけど、結構長くなってしまったなぁ…。反省。

#となりの雑談 #桜林直子 #ジェーン・スー #雑談を後ろの席から盗み聴き #雑談を後ろの席から盗み聞き


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