心と魂とカラダの療法 NIKI HOLOS 〈NIKIのホリスティック研究室>

《古きを尋ねて新しきを知り、自然と調和する暮らしを綴ります》

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NIKI HOLOS ハーブと惑星の関係③

占星術ぬきの医術は、オイルのないランプのようなものである。 ニコラス・カルペパー 占星術の起源は古代バビロニア(メソポタミア文明)。 天空の星々が地上の事象に影響を与えるものとしてとらえました。 ※考古学的証拠は、約 5 千年前のシュメールにおける粘土版です。粘土板に書かれた図像を探ると、その当時すでに高度な天文知識があった事がわかります。 古代より中世までは占星術は、学問というよりも宇宙の捉え方、人々の意識する「世界の概念」そのものでありました。また、古代から占星術と植

    • NIKI HOLOS ハーブと惑星の関係②〜ケルト宇宙とハーブ〜

      紀元前900年ごろに現れた、ヨーロッパの主要都市や河川にその名を残したケルト人。文字を持たなかったために記録がなく、西はアイルランド、東はトルコにまでおよぶ広範囲に居住していた古代ヨーロッパ屈指の一大民族でありながら、その実像については今だに論争が続いています。古代ケルト人は国家を建立せず、小さい民族の単位で行動しヨーロッパをどんどん南下していきました。 最盛期には南フランスの辺りまでケルト民族が繁栄していたそうです。彼らが同民族であるという証はケルト語を話すということと、

      • 〈NIKIのホリスティック研究室〉 ヘビ苺 l 学名 Potentilla hebiichigo

        バラ科、ヘビイチゴ属の多年草です。野原や田んぼのあぜ道、道端の日当たりがよく、いかにも蛇が潜んでいそうな、田圃や藪陰に長々とつる(匐枝:ふくし) を伸ばしています。 食用のイチゴである木イチゴは文字通り木になっているイチゴで、山イチゴとも呼ばれ、木ではなく野に咲いているイチゴを野イチゴと言います。木イチゴと野イチゴは品種の名前ではなく総称になり、野いちごの中のヘビイチゴという品種という事になります。 野イチゴの中でもヘビイチゴのように黄色い花を咲かせるものは美味しくなく、

        • 〈NIKIのホリスティック研究室〉 ヨモギ l 学名 Artemisia

          古来から医療用として用いられた薬草、ヨモギ。 実は野草の中でも栄養素がとても豊富で「和製のハーブ」「ハーブの女王」とも呼ばれるほど万能です。漢方でも艾葉(がいよう)と言う名前で知られ、中国の文献によると「艾」とは「疾(やまい)を艾する(止める)」の意味であるとされています。 春になると一気に芽吹くヨモギは、食用としての旬は3~5月の新緑の季節ごろです。 昔の人は、冬の寒さで調子が悪くなった体を、春になるとヨモギのパワーを上手に使って回復させていたのかもしれません。 キク

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        • 心と魂とカラダの療法NIKIHOLOS
          7本
        • 〈NIKIのホリスティック研究室〉
          2本

        記事

          NIKI HOLOS ハーブと惑星の関係①〜メソポタミア文明〜

          ~As Above、So Below(天空で起こることは地上にも起こりうる) 〜 この言葉は、医学の源・錬金術の基本が刻まれたエメラルド・タブレットにある名言です。 太古の昔から、人々は天空に輝く太陽や月、星々を眺め、熱い想いをもって永遠なるものを求めてきました。かつて天空で起こることは地上にも起こりうると言われ、先人たちは空を見上げ地上に起こる事を予測していたと言われます。紀元前より発生したこの考えは、人類が繁栄する為に、時には戦略に使われたり、豊穣のために使用されたり

          NIKI HOLOS ハーブと惑星の関係①〜メソポタミア文明〜

          NIKI HOLOS ハーブを効率よく取り入れることができる『ハーブチンキ』

          ハーブチンキとはアルコール度数の高いお酒に漬けることで熟成させ、有効成分を効率よく抽出したもので、チンキ剤、ハーブティンクチャーとも呼ばれます。 水やお湯に溶かすハーブティーでは抽出できない脂溶性の成分なども溶け出すため、ハーブの有用成分を効率よく取り入れることができます。 ハーブティーなどの飲用だけでなく、傷の手当てや湿布代わりにも使え、化粧水やルームスプレー、入浴剤にもなります。 ハーブティーなどのお湯で抽出することができない成分も度数の高いアルコールなら抽出するこ

          NIKI HOLOS ハーブを効率よく取り入れることができる『ハーブチンキ』

          〈NIKIのホリスティック研究室〉 ブタナ l 学名 Hypochaeris radicata

          日本のタンポポが綿毛になる頃、替わりに草原の主役になるのがこのブタナ(Hypochoeris radicata)です。 ブタナはタンポポと同じキク科の野草ですが、エゾコウゾリナ属に分類される多年草です。花がタンポポに似ているため、「タンポポモドキ」とも呼ばれます。 学名のHypochaeris は、ギリシャ語の「キクヂシャ(Hyosiris)」+「ブタ(choiros)」から構成された言葉と考えられているようです。 ブタナはヨーロッパを原産とします。日本では昭和8年に北

          〈NIKIのホリスティック研究室〉 ブタナ l 学名 Hypochaeris radicata

          NIKI HOLOS〈必要な時代に、私はまた現れる〉

          『永遠という力がある。その力とは緑である。』       ~ヒルデガルト・フォン・ビンゲン~ COVID-19こと新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延する中、アイスランドの森林管理局が「樹木と抱き合おう」と呼びかけたというニュースが流れました。 この樹木(森林)療法は、何も思いつきではありません。科学的な考証が行われています。森に入る前と後で血圧や脳波を測定したり、ストレスホルモンの量を検査したりして、明らかに有為な差が出ることを証明しています。また免疫細胞の活性が高

          NIKI HOLOS〈ヒルデガルト ・フォン・ビンゲンを再発見した医師〉

          現代ヒルデガルト治療学の父と呼ばれるゴトフリート・ヘルツカ博士は、現代にヒルデガルトの治療学をよみがえさせました。 800年以上もの間、ヒルデガルト治療学は社会から完全に忘れ去られ、ヘルツカ医師の尽力がなかったならば、現代によみがえることはなかったでしょう。 ヒルデガルト・フォン・ビンゲンまたはビンゲンのヒルデガルト(独: Hildegard von Bingen , ユリウス暦1098年 - ユリウス暦1179年9月17日)は、中世ドイツのベネディクト会系女子修道院

          NIKI HOLOS〈ヒルデガルト ・フォン・ビンゲンを再発見した医師〉

          NIKI HOLOS〈古代から医学者は植物学を学んでいました〉

          〈NIKIのホリスティック研究室〉 古代ギリシャでは、医学の祖と呼ばれるヒポクラテスは、 紀元前400年頃にすでに400ものハーブの処方をして、 たくさんの人々の病気やけがを治療してきたといわれています。 ヒポクラテスはギリシア各地を渡り歩いて人々の治療を行いました。 基本になっている考え方は、ハーブの香りによる効用に触れ、 それまでの病気の解明や治療にあたって神話のような超自然的な解釈を退け、呪術的な手法ではなく、病気を経験や観察を重視する科学的にとらえるなど、現代に

          NIKI HOLOS〈古代から医学者は植物学を学んでいました〉