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作詞したものをまとめています。
山頂の雪が少しずつ姿を消し、日常に春が溶け込んでくる。 目の前を舞う蝶に気まぐれに手を伸ばすが、当然触れられることはなく、ただやんわりと時が流れた。 風が吹き、花が香る。見上げた空では、つばめが自由を駆けている。1つ1つは取るに足らない小さなできごとかもしれないが、すべてが春めく日々を伝えてくれる。 季節は巡り、冬から春へ。 北窓を開くと、素敵な出会いの香りがした。
お風呂の温度が2度上がった。少しずつ色褪せていく街に吹く風は、秋を押しのけ、冬を運んでくる。近所のスーパーではハロウィーンの看板が残ったままで、ジャックオーランタン笑みが少し寂しそうだった。
27時30分。夜の街を歩く。 思ったよりも生きていて、思ったよりも気だるげな、不思議な空気が胸を満たす。 「まるでゆっくりと息してるみたいだね」 引いている手の先で妹が呟く。 点滅する信号はやがて赤に変わり、誰もいない空間で確かに役割を果たしている。 遠くで光っているのはコンビニだろうか。 24時間365日の輝きの一瞬。毎日の中のほんの少し。けれどそれが僕には特別に見えた。 黒に染まる街に抗う白はそれだけで目立つ。 「まだ歩けそうか?」 「うん!」 こんな状況を楽
朝が好きだ。 とくに冬の朝が。 布団から覗く肩が寒い。 肩とマットレスの間に布団を挟んで、ミノムシみたいに包まる。 そこから手だけを出して、寝起きの頭でスマホを操作する。 気になる動画を見つけて再生。 記憶の表層を掠めてはどこか消えていく。 至福の時間だ。 暗かった窓が少しずつ白を帯びていく。 時間がきた。布団から出る。 お湯を沸かしている間に歯を磨き、豆を挽く。 マグカップに牛乳を少し入れ、電子レンジへ。 フィルターをセットしてお湯だけ通し、挽いた豆を入れる。
1 意志のない言葉と思考 当たり前になったこの頃 諦めはこびりついたまま 失せることなんてなくてさ できない自分に少し慣れてくる 嫉妬や妬み が薄くなってきて 期待しないことの偉大さを知る 望んだ景色を見ることはなかった たった一度の失敗 けど大きな後悔 サビ 絶対的な強さは たぶんどこにもないけど 自分史上1番は きっとどこかにあるはず 刻み続けた後悔に 今終止符を打つとき 自分讃歌をこの身に宿せたら 2 無責任な頑張れの言葉 に固執する必要はないさ でも大切な人の
今回は日本語ラップ(chill)をイメージしました。 1 日が落ちる 時満ちる 君と二人月を見上げchill 少しかじかんだ君の指 街の光を映すその瞳 守りたいと そばにいたいと 思う気持ちタイト 内に秘めるそっと 思えばこうして何年だ 君も気にしていないよな そんなような関係が 俺らきっと好きなんだ 2 最新の映画を見て 近所で服でも買って 次は遠いとこに行こう そんな会話を帰り少しして 日常の延長線上 過ごした日々もう最高 これがいいと 言った君と 今後ずっとって
今回は頂いたテーマ「弱い自分がありのままの自分を受け入れて前を向く」に沿って考えてみました。 (1番A) 無理とか無駄とかの言葉を 何度聞いたことだろう その度 諦めることで 自分になりすましてた (1番B) 伸ばされる指 笑う口元 ささやく声が五月蠅すぎて 例に漏れず 嘲笑えよ 大丈夫なんて 無責任に言わないで (1番サビ) それが僕 他のだれでもない すり減った靴底 代えはなくて 正解だなんて 視線だなんて 無いに等しいもの なけなしの 勇気を振り絞り 振り返る
(A) 今日もまた家(うち)に帰る 20年のルーティーンをただ辿る それは変わらないのに おかえりの数が減った (B) 1人また1人と旅に出た 通知の数が減っていった 休日一緒に遊んだ公園を お前は今も覚えてるかい (サビ) ああ虚しいよ こんなにも2人が寂しいものだなんて ああ忘れてたよ こんな日々が当たり前のときがあったこと あり余る子供部屋 思い出を敷き詰めた それを物置と呼んだ (A) またご飯作りすぎたと 歪な笑顔が2つ並ぶ 残るおかずの保存 何度繰り返しただ
(A) 遠くで金星が瞬く 世界の片隅で僕は あの輝きに手を伸ばす 僕を見失いそうで (B) あの頃の光 あの頃の気持ち あの頃の誓い 全ての過ち きっと儚い あの日を忘れてしまいたくて (サビ) きっかけはなんだった? 諦めればよかった? 壊れかけのランドセル 銀河系の奥底で 引力に抱かれて自分を知った 堕ちた僕は戻らない 星は変わらず日々を綴る 淡い軌道を独り残して 僕はもう気づいてる あれは金星のはずだった (A) 拾った明日(あした)への輝き それは手に余る代
この歌詞は響ラジオステーションの番組「ホロライブpresents vのすこんなオタ活なんだワ!」にて【ビジネスフレンド】をテーマに歌詞を募集されていたので、それに向けて書き下ろしたもの第3弾になります。 振り返って1、2ジャンプ! 一緒歌えばさい、こー(最高)じゃん! (1) ああ君と出会ったあの日から 幾度と重ねた会話 でもなんでかな 心の距離はずっと同じまま 足音が響く廊下 どうか君に近づけますように ふと気付いた胸の鼓動 繋がっている そんな気がした (サビ)
この歌詞は響ラジオステーションの番組「ホロライブpresents vのすこんなオタ活なんだワ!」にて【ビジネスフレンド】をテーマに歌詞を募集されていたので、それに向けて書き下ろしたもの第2弾になります。 一人分の足音 勇気の一歩はまだ遠い さっきの会話から 失敗を洗い出す でも心の奥底 前進したいとざわつく その難しさを 誰よりも知っている ビジネスフレンド きっと赤ではない糸 半歩でも踏み出そう それが道しるべになる 朝日がまた昇る 昨日の決意は消え去って 輪郭が解
この歌詞は響ラジオステーションの番組「ホロライブpresents vのすこんなオタ活なんだワ!」にて【ビジネスフレンド】をテーマに歌詞を募集されていたので、それに向けて書き下ろしたものになります。 私たちビジネスフレンド!? (マリン船長) ねえねえ聞いてよ私の話 あっちもこっちも騒々しいし 都合もあるとは思うのだけど 君には少し聞いて欲しいのよ 私の近況報告その他 のらーりくらりと詳(つまび)らか (フブちゃん) なになになあにそんなに慌てて コンパスを海に落としたの
昨日僕が見た景色を君にお裾分け 言葉じゃ伝えられないと思うから 言葉にしちゃいけないと思うから じゃ、いくよ 遠くで聞こえる烏の声 夕陽に照らされる草木さえ 君といるとどうでも良くなって これがいいなってそうやって思うんだ 少しは気付いてくれてるかい いつもより歩みが遅いこと 君との時間が伸びたらいいなって、少しでもって この景色を君は見てくれているかい 同じ気持ちを抱いてくれてるかい もしもそうなら もしももしもそうなら 地球を一周して有り余るほどの喜びを分かち合おう
気づけば地球が何週もしてた したいこと願いごと全部が 出来ないまま叶わぬまま さらに言えば目標だってままならず生きてた そういうもんだって こういうもんだって 自己暗示を 世界は嘘と真で成り立つような気がしてるんだ お前も俺もいてって君は誰だとカッとして そういうもんさ こんなんでいいさ 複雑煩雑に見えて ほんとはそんなことはない 今やりたいことで良いじゃんか 感激の間に覗ける惨劇 ポップコーンと流し込んでく客席 これはこれはどうもどうもフィクションさん それはそれはfu
揺蕩う常識と 既成概念語る建前 皆様上品で右から左へ列をなす 邪推と謳った言の葉 麻酔で誤魔化す 決意ってそんなのはたらればさ その嘘が 精神擦って掃き溜めへって 歴史は万事繰り返すってさぁ はにかむ 過弛緩世界 寸分違わずできたフェイク それでいいならさ 塞ぎ込めその事実を 逃げ出す興味 失念したまま置いた懐疑 それがいいならさ 0と1に任せとけ 歴史の聖人と 経験の犬となる愚者たち どちらも存外に飛花落葉の意を示す またねと放った心理を 数理で紐解く 溺れて沈