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野鳥の窓ガラス衝突事故を防ぐ対応策

森の中やそれに隣接する場所に建物を建てると必ずと言っていいほど起こる問題、それは野鳥が窓ガラスへ衝突する事故です。
人間からしてみると、なんで窓なんかにぶつかるの?と思うかもしれませんが、窓ガラスに映りこんだ外の景色が野鳥にとっては風景の一部として見え、森や空があると勘違いしそのままの勢いで飛び込んでしまうことがあるのです。勢いが弱ければ脳震盪程度で済みますが、最悪の場合は命を落とします。

「レンタルスペース森と小屋」もそんな問題が起こりやすい環境に建っています。
こちらはワークスペースの前にある窓ガラス。鏡とまではいかなくても、そこそこ森の景色が映りこんでいてます。
ここでは過去に一件、野鳥の衝突事故が起こりました。

対策として、不在時はロールスクリーンを下げるようにしています。
映り込みはやや軽減されました。
そのお陰か、私が観察している限り衝突事故は起きていないです。

メインの窓も、森や笹薮がはっきりと映り込んでいます。

プリーツスクリーンを下げれば映り込みは軽減されます。比べてみると、あるのとないのとでは大きな違いです。
よく猛禽類をかたどったステッカーを窓に貼ると小鳥は怖がって寄ってこないと言われていますが、これは俗説だという記事を見て以来、私はこの方法を取っています。仮にステッカーを貼るのであれば、そこに障害物(窓)あると鳥に分からせるため、窓全体にカラフルなステッカーを貼らなければ効果が低いようです。

スクリーン以外の対策としては、窓ガラスを掃除しない方針を取っています。窓が汚れていれば、反射も軽減されると思うので。実際に、窓掃除をしなくなってから鳥がぶつからなくなったという森の住人を何名か知っています。掃除をサボりたい言い訳ではないですからね!

そして、これから森の近くに建物を建てる方に一言お伝えしておきたいのが、窓ガラスの種類をよくよくチェックして欲しいということ。
この小屋の窓は「Low-Eガラス」というものを選択しました。選んだ当初は何も知らず(調べず)に。今となってはもっと調べてから決めれば良かったと後悔しています。
窓ガラスの種類によって反射がどれくらい違うのか、素人なので詳しくないですが、小屋の窓を見る限り結構な反射かなと思います。
ショールームに足を運び実物を見比べてみれば、ある程度は分かると思います。窓ガラスに掛けるコストや省エネ性能との兼ね合いもあるので、反射の低い窓を選ぶのが難しい場合があると思いますし、建物を建てる時って頭の中がかなり忙しくなって忘れがちになります。ですが、この事を少しでも気にかけてもらえると、建てた後の後悔は低いのかなと思います。
ぜひリンク先の記事を一読ください。

鳥がガラス窓に飛び込むのを防止するには(一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京)


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