紅葉の色
疑問
秋ですね。紅葉の季節です。でも、今年は特に街で見かける木々の色は緑であったり、その後黄色であったり、赤色・・・紅い木々を見る機会が例年に比べて少ないのかな、という印象があります。
そもそも、葉っぱの色ってどのように色づいていくものなのでしょうか?そんな疑問を持ちませんでしたか?
紅葉とは?
そもそも、紅葉とは「こうよう」と読み、
主に落葉広葉樹が落葉の前に葉の色が変わる現象のこと(Wikipedia)
を言います。葉が赤くなることを「紅葉」、黄色くなることを「黄葉」(こうよう・おうよう)と区別するケースもあります。また、赤くなった葉自体を紅葉と呼ぶこともあれば、葉が赤く染まっていく様子を紅葉と言ったり、木々が赤くなった全体の景色を紅葉と呼ぶこともあります。
色づく仕組み
木の葉にはもちろん色素が含まれています。
緑色:クロロフィル
黄色:カロチノイド
です。秋になって日差しが弱くなると、両方の色素が分解されます。順番としては緑色が先に分解されます。そのため、黄色が目立つようになるわけです。さらに寒くなると、赤色の色素であるアントシアニンというのが生成されます。その理由は不明です。
つまり「昼間に暖かく日差しを受け緑や黄色が分解され、夜に寒さを与えることで赤い色素が生成される」ことにより紅葉することになります。
これは、木の種類により変わるため、「緑から赤」になるもの「緑から黄色」になるもの、「緑から黄色を経て赤」になるものがあります。
一方で、秋晴れが心地よく、夜に冷えるという温度差が激しほど、色素が落ちることと生成されることが同時に起きるため紅葉は美しくなります。
色は徐々に変化し、変化の仕方は木の種類やその年の昼夜の温度差によるんですね。今年もぜひ綺麗な紅を見たいものです。