文字にできるなら
「愛してる」って言えない。
残念ながら身近にそういう相手はいないけれど、
なぜか、ずっと絶えず推しはいる。
今の推しの話。
彼のファンが「大好き」とか「愛してる」
とよく言っているのを見かける。
私も彼のことがとても大好きだし、
心から尊敬している。
この感情ってカテゴリ的には、愛なんだと思う。
上手く言えないが、彼に対しては
深い想いが自分のなかにある。
大好き、は少しくらい言ったことがあるかな。
でも愛してる、とは言えない。
というか言ったことがない。
それは恥ずかしいからとも違う。
まだその領域にまで至っていないのかな
とも思う。
彼女たちと私は何が違うんだろう。
そういえば、
かつて長年好きだった推しがいた。
「愛してる」
はその人にだけ、使うようにしていた気がする。
自分にとってはたぶん、特別な言葉だった。
まだ、その人ほどの存在になっていないから
なのだろうか。
こんなふうに書いていても、結局答えは出ない。
"好き"を持った日々を ありのままで
文字にできるなら 気が済むのにな
まだ やだ 遠く 脆い
愛に似た強い
この人の歌詞は
自分が言葉にできない感覚、感情を
「それだ…」と思えるように
ぴったりと言語化してくれる。
大好きとか愛してるとか…
素直に文字にできたら、
きっと気が済むんだろうな。
今の気持ちになんだか近い感じがして、
つい彼に重ねて聴いてしまう私がいる。