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6. 有馬記念2020 全頭考察

新型コロナウイルスによる脅威により、withコロナを強いられて生活してきたこの2020年ももうすぐ終わり。なにかとストレスのかかる「耐え」の一年だった気がする。ただやっとこの師走の終わりの時期がきた。有馬記念。昨年、本命◎リスグラシューが1着だったのに馬券を外してから1年(アーモンドアイちゃん、、、、、、)。いつもは頭の中で色々な条件を整理しながらする予想だけど、せっかくなのでちゃんとアウトプットをしながら整理してみようと思う。有馬記念は普段競馬をやらない層が馬券を買うこともあると思うし、何人かに何買えばいいか教えてという連絡をもらったので、せっかくなら少しでも参考になれば良いなと思いつつなるべくわかりやすく各馬の特徴を書いてみる。(太字で記載箇所を見ればなんとなく特徴つかめるかも、と思います。)はずれても責任はとれません!!!


1.有馬記念(中山・内回り・芝2500m)の特徴

スクリーンショット 2020-12-15 010909

有馬記念以外だとなかなか使われない中山競馬場2500mコース。中山競馬場はゴール前に日本の競馬場で1番の急坂があって、それを2回通るコースで結構タフなコースレイアウト。それゆえ最初はスローペース寄りになりがちで2周目の第三コーナー(残り1000mくらい)からペースが上がって持続的な末脚がある馬が有利かな。ポイント①持続的な末脚勝負で強く、スタミナを兼ね備えた馬

この時期は中山の芝コースは、9月初旬の開催などとは違い、時計がかかるかなりタフな荒れた芝となっている。スピード系ではなくパワー系の方が好走しそう。2週前の12/13 常総ステークス(3勝クラス)では良馬場なのに1800mで勝ちタイムが1:49.3。スローペースで上がり3ハロン(ラスト600m)最速の馬で35秒フラット、とだいぶ時計がかかっている。一週前の12/19(土曜)GIIIターコイズステークス(芝1600m)も1:34.6で上がり最速馬が34.8。昨年の同レースより2秒以上遅いタイム。かなりタフな馬場と化しているのがわかる。ポイント②タフな馬場が得意な馬

とはいえ、有馬記念は後ろからの極端な追い込み・差しが決まるイメージは全くなくて、16頭中、前から1番手~12番手くらい(特に3番手~10番手)で進められるような馬を狙うのがよさそう。さらにコースレイアウト的にもスタートしてすぐカーブがあるので、内枠の方が有利で先行しやすい。外枠なら若干割引が必要か。ポイント③(内枠を活かせる)先行~中団差し馬

あと他にも有馬記念はなんといっても3歳馬が有利。4歳以上の古馬と比較しても斤量(その馬が騎手の体重も含めて背負う重さ)が古馬(4歳以上の馬)より-2kg。来週からは2021年になって、3歳馬は古馬との斤量差ハンデがなくなるというのに、1週前のこの有馬記念は-2kgってすごい大きなハンデ。今年の3歳馬世代は一部のトップホース(コントレイル、デアリングタクト、サリオス)以外はかなり弱い世代と言われているけど、それは昨年3歳世代だった現4歳世代もそう言われていて、それでも昨年の有馬記念は2,3着が3歳馬。2年前は3歳馬が優勝してると考えるとあまり侮れない。ポイント④3歳馬には若干割り増しした評価が必要

写真引用:https://www.keibalab.jp/yosou/coursedata/nakayama/t2500/


2.出走予定馬全頭考察

 2-1. 1枠1番 バビット

騎手:内田騎手 / 能力評価:B- / 適性評価:B+ / 総合評価 B

3歳世代牡馬の中長距離だとNo.3~5くらいの馬。「スローペースで逃げて、持続的な脚で小回りが得意な馬」。ポイント④は3歳世代なので抑えているとして、ポイント①~③をどれもドンピシャではないがある程度抑えている馬だろう。おそらくこの馬か6番キセキが逃げることになる。ハイペース~ミドルペースで逃げがちなキセキが逃げたら、スローで進めたいこの馬は2番手か。どちらにしてもレース展開を握っている馬の一頭なのは間違いない。気性は前向きすぎるくらいであまり番手でいい走りをするイメージは湧かない。ただ、逃げるにしても番手で先行するにしても最高の枠には入った。今年の3歳世代は一部のトップホースを除いてあまり強くないので、能力は足りないだろうが枠や斤量の恩恵をどこまで活かしてカバーできるか。馬券から切るのは普通に怖い。ちなみに勝負服が鬼滅カラー(緑×黒)で世相的には十分あり得る馬かもしれない。笑

前走:菊花賞(GI・京都・3000m):10着:逃げたかっただろうが、2番手での競馬となったのもあると思うが、3000mはおそらく距離が長かったのか最後は直線で失速した。ただ急な馬体重減(前走比-12kg)の影響もあったようなので(調教師も「調教やりすぎちゃった、てへ」って言ってた)、今回馬体重が前走比+6kg~10kgでレースに出てきたら買いたくなっちゃう一頭。

 2-2. 1枠2番 ブラストワンピース

騎手:横山(武) / 能力評価:B / 適性評価:A+ / 総合評価 A-

3歳時(一昨年)の有馬記念の優勝馬。この馬の特徴は「パワーとスタミナを兼ね備えてはいるが、とにかく足が遅くてストライクゾーンがとってもとっても狭い馬」。ストライクゾーンが狭いがゆえに、去年の有馬記念以降は凡走がかなり多い馬だが、有馬記念はこの馬のストライクゾーンど真ん中のように感じる。この馬のストライクゾーンは「タフなスタミナの必要な舞台設定」「スピードが要求されないパワーが必要な馬場」「雨でぐちゃぐちゃな馬場はダメ」。やっぱ有馬記念以上に適性があるレースはないんじゃないか。鞍上は今年飛躍した横山(武)で、先行させて押し切るのが得意な騎手でこの馬とも手が合いそう。ポイント①②③をクリアしており、更に人気もある程度落ちているので狙うならここしかないのではないかと個人的には思う。ただ一応一般的な意見も補足しておくと大半のファンにはこの馬はとっくにピークが過ぎた馬と言われているので、穴で一発あるかもくらいに思えばいいかな。ちなみに前回勝った2年前の有馬記念後は8戦して2勝、馬券外6回。近3走は7着/12頭→16着/18頭→11着/12頭。スタートがあまり早い馬ではないので1枠2番という枠順は微妙(特に3,4番に入った馬が先行したい馬なのが微妙)かも。

前走:天皇賞秋(GI・東京・2000m):11着。東京のスピード絶対値が求められる高速馬場で脚の遅いブラストワンピースが勝てるわけがないと思うので参考外。前々走:宝塚記念(GI・阪神・2200m)16着。ここがちょっと怪しくて、宝塚記念と有馬記念は同じようにスピードよりパワー・タフさが要求されるレースだったのに16着/18頭。ただ今年の宝塚記念は土砂降りでほぼ不良馬場に近いぐちゃぐちゃな馬場でのレースで、その時の鞍上の川田さん曰く「雨が降った悪い馬場はこの馬はダメ」と言っていて、これを信じていいならこれも参考外にできる(信じたい・・・)。3走前は大阪杯(GI・阪神・2000m):7着/12頭。大阪杯も毎年綺麗な高速馬場で行われるので天皇賞秋と一緒の理由で参考外。4走前のAJCC(GII・中山・2200m)は1着。2020/1月で(有馬記念のように)荒れた冬の中山の芝で行われるレースでちゃんと1着。ストライクゾーンにハマればまだ馬券内もある可能性はなくはないと思ってしまう。能力が落ちている早熟馬だっただけなのか、ストライクゾーンから外れていたからずっと凡走していたのか。2年間持ち続けてきた疑問が今回明らかになりそう。

 2-3. 2枠3番 クレッシェンドラヴ

騎手:坂井くん / 能力評価:C+ / 適性評価:A / 総合評価 :B

ミッキースワロー出走回避から繰り上げ補欠で参戦のクレッシェンドラヴ。「タフなレース質が得意・先行~中団あたりも取れそう・持続的なスタミナ勝負が得意」ということでポイント①~③を見事にそろえている馬ではある。もともと中山・福島での稍重~重馬場では好成績を残していてタフでぼこぼこな馬場は得意な馬なので、有馬記念への適性は高い。ただ能力がほかの馬と比較するとかなり落ちるのでそこをどこまで適性でカバーできるか。鞍上も若手のホープで勢いのある坂井くん。ジャパンカップで見せた先行~中団策をするなら枠的にも最高だし、オッズも間違いなくめちゃめちゃつくので、大穴党なら買いたくなる要素はあると思うが、去年と今年のオールカマー(GII・中山・2200m)と去年の中山金杯(GIII・中山・2000m)で負けているのを見るとすこし適性でカバーしきれないほどの能力差はあるかもしれない。

前走:ジャパンカップ(GI・東京・2400m:13着):先行~中団あたりに取り付いてよいポジションでレースを進めたものの、苦手なレース質だったこともあり惨敗。まあ適性もないレース質で、更に初GIで能力差もあったしこの惨敗は仕方ない。得意なレース質だった前々走オールカマーは4着。2着カレンブーケドールとは2馬身弱差の4着なのでなんとか逆転の可能性もあるように思うが、得意なレース質でもカレンを抜けないという意味では厳しいと考えることもできてしまう。

 2-4. 2枠4番 ラヴズオンリーユー

騎手:デムーロ / 能力評価:B+ / 適性評価:B / 総合評価 :B+

4歳牝馬世代のオークス覇者はクロノジェネシスでもカレンブーケドールでもなくこのラヴズオンリーユー。「距離は2000m~2500mあたりまでなら守備範囲で持続的な末脚でじわじわ伸びてくるのが得意なポジションを自由自在に取れる悩めるオークス馬」。高速馬場が得意なのでタフな今の中山の馬場が合わないかもしれないこと・エリザベス女王杯組の成績は悪いこと・鞍上デムーロがあまり不調から立ち直っていないこと・じりじり伸びてくる馬なので直線が短い中山競馬場が合わなそう、など不安材料は多い馬なのは確かだが、今回は強調材料も多い。まず今回の枠はこの馬にとって最高だと思う。スタートは良い馬なのでおそらくこれで3~6番手あたりからレースを進めることはできる枠だと思う。狙うのは昨年エリザベス女王杯のようなレースか。次にコンディション面。矢作調教師もオークス以降「あまり調子が良くない、100%じゃない」というコメントばっかりだったが今回おそらくオークス以降初めて「オークスのころに調子が戻った」と語っていて、この馬の本調子が久しぶりに見られるなら期待はできるかも。悩むなあ。

前走:エリザベス女王杯(GI・阪神・2200m):3着。スタート直後の隣の馬からの不利があったので前には行けず中団からの競馬。前の馬に有利なトラックバイアスだったが外から伸びた有馬記念出走の上位3頭(ラッキーライラック、サラキア、ラヴズオンリーユー)はさすがではあった。ただやはりエンジンがかかるのは遅いなあという印象。先行すれば馬券内は普通にあるが、中団以降で差しに回ればコーナー回る際に立ち遅れて終わっていたであろうだけに、この枠で命拾いはしたと思う。

 2-5. 3枠5番 ワールドプレミア

騎手:武豊 / 能力評価:B+ / 適性評価:B+ / 総合評価 :B+

昨年の有馬記念3着馬で昨年の菊花賞馬。菊花賞馬は有馬記念で好走する可能性も高いデータもあり、切りずらい一頭。この馬は「後方からレースを進めてスタミナ豊富な末脚で堅実に伸びてくる差し馬」(ポイント①②抑え)。あと武豊鞍上であることも考慮すると「後方からということもあり、GIじゃ勝ち切るほど能力はないが、展開が向けば2~3着はある」馬かもしれない。ぜひ去年の有馬記念を見てほしいんだけど、道中は死んだふりをしているかのように後方で進め、前の馬たちがバテバテにならなければ仕方ない、といった感じで腹を括っての騎乗。結局前がバテまくって後方の馬にとって展開恩恵があり、(しかも当時3歳馬でポイント④を抑えていたのもあり)3着に飛び込んできた。今年は再現するかどうかだが、去年の逃げ馬アエロリットのようなハイペース逃げする馬がいなそう(キセキならやりかねないが・・・)なので、なかなか厳しいのではないかな。ただし、昨年の菊花賞も有馬記念もタフな馬場でスタミナ勝負になって好走しているのは間違いなくてそういう意味では有馬記念で好走する可能性は十分高いので、3連系の馬券を買うなら外しづらい。豊さんがいきなり先行してくるとも考えづらいし後方からのレースになるだろうから単勝なら要らないと思うけども。

前走:ジャパンカップ(GI・東京・2400m:6着):この馬にとって初めての掲示板外(6着より下の順位)となってしまったが、これは相手が強すぎたから仕方ない。しかもトラックバイアス的にも後方から一気の競馬では届かないような日だった。実際前走のジャパンカップが約1年ぶりのレース(昨年の有馬記念以来のレース)だったのを考えれば上出来かも。秋2戦目で調子が上がれば馬券内もあり得る。菊花賞を制した馬は有馬記念で好走することが多いのも切りづらいファクター。

 2-6. 3枠6番 キセキ

騎手:浜中さん / 能力評価:A- / 適性評価:A- / 総合評価 A-

キセキはファンは多いのがうなずけるほど毎回一生懸命走る感が伝わってくるので本当に好き。特徴としては「能力は現役馬の中でもかなり高いが、不器用でなかなか勝ちきれない、気性的にも乗り難しい馬」といったところか。逃げたら最後に差されちゃうし、差しに回ったら最後差し切れないみたいなレースが続いている。前走ジャパンカップでは完璧なスタートからびっくりするくらいハイペースで大逃げして最後は失速。3走前4走前の京都大賞典(GII・京都・2400m)と宝塚記念(GI)では出遅れて後ろから捲る競馬で最後は差し切れず2着。もっと言えば6走前の阪神大賞典ではゲートが開いてもスタートしないという暴挙にでるなど、なんとも気難しい馬。この馬が展開を大きく握っているのにかかわらず、スタートをまともに出るかもわからないし、逃げなのか差しなのかもわからないから困ったものだ。ここ2走を見る限りはスタートが良いので、逃げると読みたいが・・・。コントロールは聞かずに暴走しても能力は高いのでたぶん2200mあたりならこなせるんだけど暴走するとスタミナ切れを起こして2200M~あたりから失速するので、有馬記念の2500mは若干長いかな。タフな馬場での2000m~2200mあたりがこの馬の今の(暴走する前提での)ストライクゾーン。でもオッズも暴走する前提のオッズになっているので、うまく折り合うことさえできれば距離も持つし能力も高いし逃げるには好枠だしめちゃめちゃオッズとしてはおいしい。折り合いさえつけば・・・・これが一番難しそうだけど。来年2月に引退する角居調教師にとっても最後のグランプリだし、キセキもこのレースで引退の噂がある。引退に花を添えることはできるか。

前走:ジャパンカップ(GI・東京・2400m:8着):大逃げして8着。さすがにペースが速すぎたので参考外にしたいがもうちょっとコントロールが利けば勝ちもあったと思うけどな。

 2-7. 4枠7番 ラッキーライラック

騎手:福永さん / 能力評価:A / 適性評価:B / 総合評価 B+

アーモンドアイと同世代の牝馬で3歳のころの牝馬クラシック(世代戦)ではアーモンドアイに後塵を拝し続けてきた馬。同じ世代に怪物級の馬がいながらGI4勝しているのは凄すぎる。(というか今年の5歳世代は本当にレベルが高すぎる・・・)「現役屈指の一瞬の切れ味を武器に、高速馬場でスパッと差し切る、とにかくファンが多い馬」というのが特徴か。おそらく昨年のエリザベス女王杯(本当にすごい感動するレースだから見てほしい、、)と今年の大阪杯がベストレースで、高速馬場で切れ味・瞬発力を武器にする馬である。そういう意味だと今回の有馬記念は適性外な気がしてならない。タフ馬場で持続力勝負。真逆の適性のように思えてしまうが、今年の出走馬で最多のGI4勝の能力と日本一を争う上手い騎手を武器にどこまでカバーしてくるか。この馬は有馬記念が引退レース。当初はエリザベス女王杯が引退レースという話もあったが優勝しちゃったから有馬記念出てきたのかもで、そうなるとコンディションはエリ女が一番よかったのかも、と裏読みしちゃう。

前走:エリザベス女王杯(GI・阪神・2200m):1着。騎手・ルメールの最高の騎乗もあり、勝ち切ってGI4勝目を挙げたレース。トラックバイアス的にも厳しい大外枠且つ中団からのレースではあったが、貫禄の勝利。ただエリ女が開催された時期の阪神競馬場はびっくりするくらい高速馬場で、この馬の適性に合ったレース質だった可能性が高いことは忘れてはいけない。

 2-8. 4枠8番 ペルシアンナイト

騎手:大野さん / 能力評価:B- / 適性評価:B- / 総合評価 B-

今までマイル(1600m)くらいの距離を主戦場としてきたこの6歳牡馬が参戦。この馬の特徴は「右回りコースが得意で、最後に差してくる鋭い持続的な末脚はあるがエンジンのかかりが遅いタイプ(トップスピードは速いが加速に時間がかかるタイプ)」。まず中山競馬場は右回りなのでこの馬にとってはプラス。ペルシアンナイトは京都競馬場で好走することが多いが、これは各馬が加速する地点あたりがちょうど下り坂になっているレイアウトなので下り坂を使ってトップスピードに持ってこれるから、コースレイアウトがこの馬の弱点を補えているんだと思う。有馬記念は残り900m~800m地点あたりから各馬が加速していくことが多いが、このあたりは下り坂が終わっていて平坦気味。ペルシアンナイトの弱点を補えるコースレイアウトではない気がする。みんなが加速するところでもたもたすると最後の直線に入る前に、他の馬に置いて行かれてしまい取り返しのつかないことになっている可能性は高いか。距離適性はそこまで気にしなくてよいと思う。齢を重ねて主戦場の1600mはむしろこの馬にとっては短いくらいで、夏に札幌記念(2000m)で好走できているので、距離適性で切るならこの馬以外にもっとたくさんいるように思う。間違いなくオッズ的には過小評価されていると思うので期待値的な妙味は感じるが、馬券内に来る可能性はかなり低いので悩む一頭。去年のワールドプレミア枠(=前がスタミナ切れで展開的恩恵があれば一発ある)には十分なりえる一頭。

前走:マイルCS(GI・阪神・芝1600m):7着:最後方から直線で上がり最速の末脚を繰り出して一気に差す競馬だったが、この日のトラックバイアス的にも最後方から差すのは厳しかった。この結果は参考外でもいいと思う。むしろ気にしたいのは3走前の札幌記念(GII・札幌・2000m)の2着で、1着馬のノームコアは先日香港で香港カップ(GI)を優勝。おそらく今年の有馬記念で3番人気になるであろうラッキーライラックが3着ね、過小評価にもほどがあるでしょ。(一応補足しておくと、札幌記念のラッキーライラックは騎手・デムーロがお世辞にも上手いとは言えないくらいの騎乗だったのと、ラッキーライラックは休み明け初戦のパフォーマンスが微妙な馬ではあるのであくまでも参考程度に。)

 2-9. 5枠9番 クロノジェネシス

騎手:北村さん / 能力評価:A+ / 適性評価:A / 総合評価:A+

アーモンドアイが去った今、現役馬の中でもTOP3に入る能力の持ち主であろう牝馬。「どんな馬場でもどんな条件でもトップレベルにこなせる馬」という印象。ポイント①~③は全て押さえることができているように思う。クロノジェネシスにとって、「稍重~重馬場の2000m~2200mのタフなレース質がおそらくドンピシャのストライクゾーンで、苦手なのはパンパンの高速良馬場で瞬発力勝負になり切れ味が求められるレース」だと思う。今年に入ってからGII・京都記念(1着)、GI・宝塚記念(1着)は前者のレースで圧勝。GI・大阪杯(2着)とGI・天皇賞秋(3着)は後者のレース。それでも天皇賞秋では高速馬場の瞬発力勝負が得意なアーモンドアイとフィエールマンに差がない3着にくるなどオールラウンダーぶりがすごい。今回の有馬記念はおそらく良馬場でタフなレース質ということで前者寄りの中間に近いレース質になると思うので、あまり死角は見当たらないように思う。敢えてあげるなら距離と馬場と鞍上か。今まで走ったレースで最長距離は2400mだが、その去年のオークス(GI・東京・芝2400m)では3着に負けている(今回出走するラヴズオンリーユーとカレンブーケドールが1,2着)。今回は2500mなのでこの馬にとって最長距離となるわけで、距離の壁が存在する可能性も捨てきれない。実際に折り合いに苦労する場面は多い。また昨年4月の桜花賞以降、良馬場では5戦して優勝なしなのに対して、稍重~重馬場では3戦3勝。ただの重馬場巧者な可能性もなくはない。最後に鞍上・北村友一騎手は有馬記念は初騎乗。初騎乗で優勝があるかと言われると、トリッキーなコースで行われる有馬記念は難しい気もする。

前走:天皇賞秋(GI・東京・2000m):3着:前述したとおり、苦手な高速馬場での瞬発力勝負になり、しかもスタート直後に不利がありいつもより良いポジションが取れなかったことを考えると十分圧倒的な内容のレースと言えると思う。

 2-10. 5枠10番 カレンブーケドール

騎手:池添さん / 能力評価:A / 適性評価:A- / 総合評価 A

まだ通算2勝しかしていない馬だがGIで2着3回、今年のドリームレースだったジャパンカップでも三強と着差僅かの4着。通算12戦で3着以内が10回で安定感抜群。自分も現役の中でもTOP5に入るくらい大好きなこの馬の特徴は「スタミナを備えて先行・好位から持続的な末脚を確実に使える、なぜかいつも勝てないけど毎回2~4着と善戦はしてくれる馬」。ポイント①~③を抑えている馬と言ってよさそう。能力が高いことは今までの戦績の通りで、今回も普通にいけば1~4着あたりに来れそうなのは間違いないはず。ただ少し気になる点が何点かあるので、列挙してみる。まずはポジション取り。この馬基本的に内枠しか引いておらず(2戦前のオールカマーは8枠だが小頭数レースなので参考外)、今までは内枠から好位のポジション(先行して2~5番手当たり)がとりやすい状況に恵まれてきた。今回の枠は5枠10番で、この馬にとって良くはないと思う(最悪ではないけど・・・)。秋以降の2戦はあまりスタート後の二の足が悪く位置取りが良くないこの馬にとって、この10番枠から得意の先行策は厳しそうなので道中は5~8番手あたりか、やっぱりもうちょっと内枠引きたかったよなあ。次に騎手。今まで主戦騎手だった津村さんから池添さんに今回から乗り替わり。池添さんは有馬でも史上最多の4回優勝している大舞台に強い騎手だがこの騎手の特徴は「勝ちに行く競馬」をすること。どうやったら一番強い馬を負かせられるかを考えているような作戦をとるレースも多く、ピンかパーな騎手ではある。今までより勝つ確率はあがるものの、安定性はやや劣るか。気になる点は、過去の中山競馬場でのレース成績から見るともしかすると中山競馬場が苦手な可能性があること。中山で行われた重賞2レース:昨年の紫苑ステークス(GIII・中山・2000m:3着)と今年のオールカマー(GII・中山・2200m:2着)では相手がそこまで強くないなかで負けている。(少なくともGIレベルの馬はどちらのレースにもいなかった)2019の秋華賞で2着に来ているのでタフな馬場が苦手ではないと思うし、少なくとも紫苑ステークスは今の馬場とは違い軽い馬場で行われているので参考外で良さそうではある。ちなみにどちらのレースも休み明けの初戦であるので、中山が苦手なのか初戦が苦手なのかが判断しにくいところではある。単に初戦が苦手と判断するなら今回有力候補になるし、中山苦手と判断するなら今回は軽視するのもありか。

前走:ジャパンカップ(GI・東京・2400m:4着):おそらくこの馬がとりたかったであろう好位が取れず中団からのタフな中での瞬発力が活かすようなレース質の競馬でアーモンドアイ、今年の三冠馬2頭(コントレイル、デアリングタクト)に次ぐ4着。改めてこの馬は強いという印象を持った。前々走:オールカマー(GII・中山・2200m:2着):超スローペースから後半タフに持続力が問われるレース質という意味では有馬記念に近いレース質だったのかもしれない。スローペースを先行して勝ちきれなかったのは印象が若干悪いかも。ただ、このレースが行われた9末(~10月初旬)の中山芝レースはかなり顕著な外差し有利の馬場でそういう意味だと先行したこの馬にとっては不利な条件であったので参考外としてもよいかもしれない。苦手な休み明け初戦と割り切るか、中山が苦手と判断するか。この馬の今までのレースを見る限り中山の持続力勝負が苦手なわけないと思うんだけどなあ。

 2-11. 6枠11番 モズベッロ

騎手:田辺さん / 能力評価:B / 適性評価:B+ / 総合評価 :B

春のグランプリ・宝塚記念(GI・阪神・2200m)の3着馬。この馬の特徴は「2200~2500mあたりの中長距離でタフな馬場で好走する差し馬」。少なくともポイント①②は抑えている。特に有馬記念と同じコースで行われた今年の日経賞(GII)では2着。この日経賞はラップ的にもハイレベルだったし有馬記念にも似たレース質で、そのなかで1着のミッキースワローとは位置取りの差だけだった。その割にオッズが死ぬほど過小評価されているのは間違いない。が、それはコンディションが良ければの話で、そもそもモズベッロはこの秋怪我で棒に振り今回が初戦、と有馬記念までの準備プロセスに順調さを欠いている。追い切り後の森田調教師のコメントも「息づかいは悪くないし、筋肉の力は戻っているけど、筋肉の持久力がもうひとつ。」と語っており、100%の状態ではなさそう。100%でない穴馬に出番があるかと言われると、厳しいかも。結構狙っていた馬だけにもったいないが・・・。枠も先行~中団をとりたいこの馬にとっては悪い枠を引いてしまった。後ろからの競馬になる可能性は高いし、そうなると展開待ちの一頭ではある。

前走:宝塚記念(GI・阪神・2200m):3着:クロノジェネシス→キセキに次ぐ3着。ラッキーライラックやブラストワンピースなどには余裕の先着している。ただタフな消耗戦で前目のポジションの馬は総崩れの中で後方から外を回ってきた展開恩恵も大いにあったので要注意。

 2-12. 6枠12番 オーソリティ

騎手:川田さん / 能力評価:B / 適性評価:B+ / 総合評価 B+

1枠1番バビットと同様に、この3歳世代牡馬ではNO3~5くらいの存在。正直外枠を引いてくれて助かった、というのが素直な心情。若干過剰人気しているのにも関わらず、内枠であれば切る要素が少なすぎる馬だった。「実力通りの堅実な走りをしてくれる先行馬でそれ以上でもそれ以下でもない馬」という印象。前走は骨折明けとは思えないパフォーマンスで休み明け2戦目で更にパフォーマンスが上がってくるなら全然馬券内もあり得ると思う。鞍上の川田さんも初騎乗だが、そこまで乗り難しい馬には見えないし、強気の先行策からの勝ちが多い川田さんとも手が絶対合うと思う。鞍上の川田さんは今GI2連勝中。いい流れで来てる。そこに3歳の有利な斤量。馬券内に来る要素はかなり揃っている。ただ不安点もいくつかあって、去年のホープフルステークスと今年の弥生賞を見る限りあまりタフな中山の馬場は得意じゃない気もする。あとは枠順とスタミナ。前走ロスのない競馬をしていたがラスト100mあたりからは失速していた。今回の枠順的にも外を回ることになりそうで、そうなるのであれば同じ2500mの距離でも急坂2回のタフな中山コースと荒れた馬場が邪魔して最後に失速する可能性もある。3歳じゃなければ絶対切るが3歳のハンデが大きくて切りづら過ぎる・・・。けど今まで倒してきた相手は決して強くない。

前走:アルゼンチン共和国杯(GII・東京・2500m):1着。8枠18番の大外だったが、縦長の隊列になったところを上手く3番手で進むことでロスがないように進めて、若干道中ペースが緩み、スローからの瞬発力勝負に近いレース質になったのも勝因だったと思う。こう回顧していくとルメールって本当にうまいなあ。

 2-13. 7枠13番 フィエールマン

騎手:ルメール / 能力評価:A+ / 適性評価:B+ / 総合評価 A

古馬牡馬の中長距離路線のNO.1の馬。天皇賞春を連覇して天皇賞秋もアーモンドアイにあと少しで迫る2着でクロノジェネシスにも先着。「スタミナもトップレベル、スピードもトップレベルに備えた、いかにもディープインパクト産駒らしい、大事に使われている馬」というのが印象。能力は正直語るまでもないくらいとってもとっても強い(語彙力)。有馬記念出走馬では能力比較ならトップか2番手で、クロノジェネシスと同じかそれ以上もありえるくらいだと思う。ただこの馬の本質は「高速馬場でスローペースからの直線でよーいドン」という瞬発力・切れ味勝負に強い馬であり、今回のタフな持続力勝負の馬場は適性から外れるように思う。イメージはラッキーライラックのスタミナ強化版みたいな感じで、クロノジェネシスと適性は真逆。昨年の有馬記念は4着だが、アーモンドアイを意識して正攻法で勝とうとしていつもより前の位置で先行し、先行勢全滅のなか4着に粘ったのだから適性外でもそれくらい能力でなんとかしてしまうということなのだろう。しかも今年のフィエールマンの鞍上は2020年も最多勝のルメールなので、外枠からうまくエスコートしそう。実績から見ても適性外でもなかなか消せないよなあ。ルメールはフィエールマン以外にもラッキーライラックとオーソリティには乗れたはず(前走どちらもルメールが乗った馬)。そこでフィエールマンを選んだということは、少なくともこの2頭よりはフィエールマンが強いと思っているということなんだろう。

前走:天皇賞秋(GI・東京・2000m):2着:例年ほどではないとはいえ、得意な高速馬場での瞬発力勝負。だいぶ後ろの位置からアーモンドアイをあわや差し切るところまで来たと思うと能力は本当にすごい。ただこの馬は体質が弱く今まで間隔をあけて使われてきたのにここにきて中7週の短い間隔で挑む。この臨戦過程がどうでるか。

 2-14. 7枠14番 サラキア

騎手:松山さん / 能力評価:B+ / 適性評価:B+ / 総合評価 B+

この馬の近3走は目を見張るものがある。ずっと好走してきたわけじゃないしGIも勝ったことない馬なので人気にはならないと思うが、ここ最近の勢いだけならクロノジェネシスに次ぐ二番手くらいの勢いがある。「パワーを備え、後方からスローで前半を入ることができれば、ギアチェンジを武器に鋭い末脚を最後に繰り出せる今とても勢いがある馬」。自分的には少なくともエリザベス女王杯組(ラッキーライラック、サラキア、ラヴズオンリーユー)の中では一番強いように見える。正直勝ち切るのは厳しいと思うが、松山さんの騎乗次第では馬券内もあるくらいに思う。不安要素は3つあって、スタミナ、初騎乗の鞍上、脚質。ずっと今まで1600m~2000mが主戦だった馬で正直今回の距離(2500m)が持つかどうかは走ってみないとわからない。次に鞍上。この馬は北村さんと非常に相性が良く5戦して3勝2着2回。それ以外の騎手だと14戦して馬券外が10回。今回北村さんはクロノジェネシスに乗るので、初騎乗の松山さんがうまく乗れるかどうか。最後に脚質。この馬はスローで後方から進めて最後に切れる脚を使うタイプなのでどうしても一番後ろに近い位置から差すことになる。そういう意味だと全員差し切るのはイメージしがたく、うまくいけば2~3着に来れるかどうかの勝負になりそう。ただオッズ的にも予想オッズの段階で11番人気/16頭なので、来てくれたら御の字で、不安要素を払拭してくれる事に賭けるのもありかな。個人的には去年の優勝馬でリスグラシューと結構かぶって見える馬で、思い切って先行してみたら新境地を切り開けてしまう気もする。

前走:エリザベス女王杯(GI・阪神・2200m):2着。騎手・北村さんは本当に上手に乗ったと思う。前述したとおり、この馬はスローで後方から進めないといけない馬なので後方からのレースは仕方ないと割り切り、トラックバイアス的にも厳しい後ろからの中であと一歩でラッキーライラックに迫るところまで追い上げて2着。松山さんにも同じように乗ってほしいな。

 2-15. 8枠15番 オセアグレイト 

騎手:ノリさん / 能力評価:C / 適性評価:B / 総合評価 C+

有馬記念で2回優勝しているオルフェーヴルを父に持つ4歳牡馬のこの馬の特徴は、「先行できるしスタミナはあるが、スローから瞬発力勝負で強い馬で持続力勝負には向いていない」(ポイント②③はクリア)。おそらく単勝オッズだと最低人気かブービーだろう。しかも先行したいこの馬にとって奇数番で大外8枠は最悪だと思われる。良くも悪くも何をしでかすかわからない鞍上(騎手)が怖いが、現実的には厳しいと思う。この馬が3着以内に来る確率とサッカーW杯で「森保監督の日本代表」が決勝に進む確率、どっちが高いかな・・・。それくらい。超穴党であれば紐で押さえるのはあり。いや、なしか。

前走:ステイヤーズステークス(GIII・中山・芝3600m):1着:12/5に実施した重賞最長距離のマラソンレースで1着。この時の中山競馬場は逃げ・先行が超絶有利で差し馬が全然来ないトラックバイアスであったが、この馬はずっと3番手につけており、展開を味方につけた感は否めない。このレースで戦った相手もよくてGIIIクラスの馬ばかり。何と言っても3600mのタフなレースから中2週で有馬記念は厳しい。データ上もステイヤーズステークス→有馬記念に挑戦した馬は過去10年9頭いるけど全馬が馬券外。厳しいかな。

 2-16. 8枠16番 ユーキャンスマイル

騎手:岩田(父) / 能力評価:B+ / 適性評価:B / 総合評価 B

中長距離(2000m~3200m)を主戦場とする馬で自分的にも何度もお世話になっている好きな5歳牡馬。この馬の特徴は「後方から競馬を進め、毎回一生懸命確実に伸びてくるタイプで、瞬発力勝負も持続的末脚勝負もどちらも対応可なスタミナも兼ね備えた馬」。なのでポイント①②を抑えているが、大きな問題が一つだけあって「そういう馬"だった"可能性が高い」こと。タフな馬場でも対応できて中距離でも通用する末脚スピードもあるスタミナ馬なので有馬記念でも楽しみな一頭ではあったのだが、今年の秋以降は得意な左回りコースで追っても伸びずにあっさり負けてしまうのが2連続で続いている。ピークを過ぎている可能性は高いかも。いやでもピークすぎたわけじゃなくてたまたま体調不良とか気分が乗らなかったとかだったら、、というリスクもなくはないので切るのもちょっと怖い。ちなみにユーキャンスマイルはキングカメハメハ産駒だが、同産駒は好調不調がはっきりと分かれる馬が多いのが特徴らしい。実際岩田騎手は枠順決定後のコメントで「前の2レースからは変わり身がある」と言っていたし。オッズ的にも今回は過小評価による妙味が出てきそうで、「秋の2走は気分が乗っていなかった」という可能性にかけるのもなしよりのありな気がする。ただこの2か月で3走目。明らかにジャパンカップに照準を絞っていたと思うし苦手な右回りの今回買うのはどうかな。

前走:ジャパンカップ(GI・東京・芝2400m):12着。正直この日のレースはトラックバイアス的にも中団より前にいないと勝負にならないくらいで、13~14番手あたりで進むこの馬的には厳しいレースだったと思うが、問題は上がり3Fタイムが16頭中11位。堅実に伸びてくるタイプだったこの馬らしくないレース。前々走のアルゼンチン共和国杯(GII・東京・芝2500m)も格下相手に18頭中7位。うーん。判断に迷うところ。一縷の望みにかけてみたいタイプの人なら買ってもいいんじゃない。


3.展開予想

 3-1. ①キセキが出遅れた場合

【隊列】逃げ:1 / 先行:4-7,9,10 / 差し:2,3,12-13,15 / 追込:5,11,14-6,8,18

【ペースと展開】スローでバビットが逃げ。1:02/kmくらいのスローで進み、向こう正面でキセキ(もしくはなにをするかわからないノリさんが乗るオセアグレイト)が捲りだすと思う。これにより全体のペースが上がり、早めの段階から持続的な末脚勝負に。そうなると差しが有利か。持続力勝負が強い先行馬もしくは後ろから最後差してくる末脚がある馬を狙う。

 3-2. ②キセキがスタート成功した場合

【隊列】逃げ:6 / 先行:1-4,7-9,10 / 差し:2,3,12-13,15 / 追込:5,11,14-8,18

【ペースと展開】ミドル~ハイでキセキが逃げ。0:59~1:00/kmくらいで進み、スローで進めたいバビットが番手になりそうなので、大逃げのような形になるか。そうなるとキセキが暴走しなければ馬券内も。2番手以降については例年のように第三コーナーあたりからスローから持続的な末脚勝負になる気がしていて、だとするなら後ろすぎると届かないのと、外枠の差し馬は外を回ることになりそうで結構しんどい。先行の持続力勝負が強い馬が狙い目か。個人的にはこれが一番ありえそうと思っている展開。

 3-3. ③その他

「キセキがスタート成功&奇跡的に暴走しない→バビットが逃げてキセキが番手」「ノリさんが大逃げ」とか想像できるけどもうきりがないからその時はあきらめる。


4.最終結論

本命◎  9. クロノジェネシス (前日18時時点 2番人気)

能力・適性抜群で、いくつか不安要素はあるけどこの馬が馬券外に飛んだらもう仕方ないと割り切ることができる。そしてなによりもやっぱ有馬記念は好きな馬で勝負しないとね。(この長い考察なんだったんだ)

対抗〇 10. カレンブーケドール  (前日 4番人気)

個人的には中山競馬場苦手説よりも休み明け初戦苦手説を推すことに決めた。たまたま苦手な休み明け初戦が中山競馬場レースだったから勝てなかっただけと信じ、なにより好きな馬だから有馬記念で馬券を託したい。

単穴▲ 13. フィエールマン (前日 1番人気)

適性は微妙だと思うし、外枠だし、レース間隔も短いし、と不安要素は多いが、能力がこのレベルだとかなり抜けていて、昨年の有馬記念でも海外帰り・展開不利・レース適性なしの中で4着に来ていたこの馬を予想から外すのは厳しい。別に好きな馬というわけじゃないけど抑えの評価にはしておく必要がある。

△  6. キセキ、14. サラキア、2. ブラストワンピース(前日 8番人気、11番人気、10番人気)

基本的には自分の中の評価とオッズに乖離がある(オッズ的にも過小評価されている)馬たちを選ぶことにしました。(好きな馬というバイアスはもちろんあります)

キセキ:いつもがんばって一生懸命さを全面に走るこの馬に奇跡を起こしてほしい。ずっと買い続けてきた好きな馬。引退レースまでついていきます。

サラキア:この馬も引退レース。今年の後半からメキメキと力をつけてきたこの馬は展開に恵まれないと厳しいかもだけどがんばってほしい。好きな騎手(松山くん)と好きな馬で人馬ともに応援したい!

ブラストワンピース:ようやくきたストライクゾーンのレース。もし早熟馬じゃなくてストライクゾーンから外れたレースばかり走らされていた(且つ能力が落ちていない)と仮定するなら一発あるぞ、かましてやれ!

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5. まとめ

有馬記念の出馬ファン投票で自分が投票したのがクロノジェネシス・カレンブーケドール・キセキ・サラキア。結局長々と考察しても、夢を買う有馬記念では好きな馬を買いたいんだ!!!!!

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