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1.なぜ医学部に?

 私は関東のとある県で生まれ育ち、中学高校は東京に通っていました。 卒業後1年間浪人して、ある地方の国立医学部に進学しました。 正直に言うと、医学部に入った理由はよく想像されるような「小さい頃から憧れていて」、とか「人の命が助けたくて」のような感じではないです。不快に思う方がいたらごめんなさい。 

 高校生の頃は自分の好きなものや、やりたいことなど全くわかっていなくて、今から考えれば色々あったけど自分で何かを決めた経験がほとんどなくて、気がついたら理系に進み、医学部を受験することになっていました。

 現役の時は、何か高い目標を持ったら頑張れると思って、全然届いていなかったけど旧帝大の前期だけ受けて(確か後期は足切り)落ちました。浪人中、初めの頃は1年間勉強だけさせてもらえるなら頑張るぞ〜と意気込んでいたけれど、予備校で友達もできず、本当に孤独すぎて色々と本を読んで考え、そもそもなんで医学部を目指したんだっけ?となりました。

その時、たしか平日昼間の公園を散歩していて、

  • 生物はずっと好きだった。社会の歴史とか人の営みについて考えるのも好きだった。よくわからないけど、医学は自分の興味の延長にあって、かつ最も社会の役に立てるんじゃないか。目指せるなら目指してみよう。

  • とにかく孤独すぎたので早く大学生になりたい。もう浪人はしない。

  • 旧帝大を目指しているのはただそのネームバリューを使いたいだけ。医学部に入り大学生になるために、場所にこだわらず一番受かる可能性が高い大学を受けよう。

 この三つを決めました。今考えるとだいぶ未熟な所もあるけど、6年間経ってもこの決断は概ね間違っていなかったと思います。そして、それは今まで勉強にお金をかけてくれ、下宿をさせてくれる親の存在があったからできた選択だったとも思います。

 決めてからはどうなるかわからない不安はありつつも、自分が決めたことに自信を持って淡々と勉強をしていました。そのうちに自然と成績も上がっていき、一番初めに受けた私立大から合格をもらった時は本当に嬉しかったです。金銭的な問題で、国立に受かったら場所を問わず国立に行くと決まっていたので、結果的に前期で受かった大学に通うことになりました。


6年間経って気持ちはどう変化したのか?
続きはまた今度書きます


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