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#10 自分で選ぶことが感受性を磨いている

茨木のり子という詩人が書いた「自分の感受性くらい」という有名な詩がある。わたしはこの詩を時折思い出すことがある。

その詩では、自分が今まで選んできたさまざまな事への言い訳が連なっていき、最後は下記のような言葉で締められている。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

よくこの最後の3行だけが引用されているのを目にするので、わたしはどこか叱られているような責められているような気がしていた。

けれど全文を読んでみると、激励する言葉であり、奮起する言葉だと感じるようになった。(気になったら調べて全文読んでみてください)

大切なことを他人に任せて、自分で選択した気になってはいけない。
あの時誰かが言ったから、勧めたからと、他人のせいにしてしまうから。

大切なことを自分で選択すれば、自分のせいにすることができる。
そして自分のことであれば、自分で何とかすることができる。

*****

何か物事を続ける目的の一番奥深くには「自分がしたいから」という意思がないと続けるのはむずかしい。
「誰かのために」が目的になるとその「誰か」がいなくなった時に、目的を見失って空っぽになってしまうから。

だから今まで自分で選択してきたことを「これが最高の選択で今が一番楽しい」と信じている。

関連書籍

茨木のり子さんは、早くから韓国への関心があってハングルを勉強して韓国を旅をしたそうです。違う文化を知ることで磨かれる感受性もありますよね。


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カトウヒカリ
読んでくださりありがとうございます!