在宅で母親の面倒をみたい
先日、ショートステイ(数日間のお泊り)の利用を検討している方の調査のため、普段利用しているデイサービス(日帰り)の施設にて本人と担当のケアマネジャーさんを交えてお話を伺ってきました。
利用するのは100歳のおばあちゃま。
認知症がありますが、ピックアップウォーカーなる歩行器具を使用することにて自分で歩いて移動することができます。
在宅で母親の面倒をみたいと思っているのは息子さんですが、100歳の息子さんは70代。老々介護になってしまうのは言うまでもありません。
更に、この息子さんにはアルコール依存性で入院歴があり、以前よりは飲むのを控えているようなのですが、昼間から酔っていることもしばしばあるようです。
夜中に何度か100歳のおばあちゃまがトイレに行くために気になって起きてしまうようで、夜間熟睡できないため昼間寝ていたり、昼間寝ていることで寝付きが悪くなり、寝付きを良くするためにお酒を飲んでいる様子。
息子さんにお酒を飲むと眠りが浅くなるため起きやすくなることや、昼間寝るために夜間寝付きが悪くなることを説明しても自分がこうと決めたらこうで、人の話は聞かないのだとか。
しかし、夜ゆっくり休めないことで疲労が重なり、このままではおばあちゃまも息子さんも共倒れになってしまうのではと心配をしたおばあちゃまの担当のケアマネさんから連絡があったのです。
日帰りのサービス以外にも訪問のサービスを利用していたこともあったようですが、酔った息子さんが絡んできたり、お触りをしてくるために訪問のサービスは利用を断られてしまうようです。
自分で母親の面倒をみたいと思っているため入所系のサービスは考えていません。訪問のサービスは利用を断わられるため利用できず。ずっとおばあちゃまと一緒では心身共に疲弊してしまうため、デイサービスを週に3回利用しているのだとか。
しかし、そのデイサービスだけの利用では限界があり、早目にショートステイを利用させたいということでした。
おばあちゃまは食事も排泄も移動も全てご自身で行えるため日常生活動作は問題ありません。
認知症がありますが、説明すれば納得してくれるため大丈夫との情報により利用可能となりました。
さて、いつから利用開始にしましょうかとの話題になった時に、利用契約の話になりました。
キーパーソンは息子さんですが、息子さんはアルコールの影響で手が震えて字が書けないとのこと。おばあちゃまの方が読める字を書くとケアマネさんが笑って話してくれました。
契約書にサイン出来る人は他にいないのか確認したところ、隣の県に娘がおり、月に一回は様子を見に来ているため、娘さんに頼もうということになりました。
早速娘さんに電話で連絡をしたところ、数日前におばあちゃまの所に行ったからしばらくは行かない。次に行くのは来月になると言われました。
状況を説明し、契約書を郵送するためサインしたら返送して欲しいことを伝えて電話を切りました。
おばあちゃまの担当のケアマネさんに報告したところ、担当のケアマネさんも娘さんに連絡をしてくれました。
その結果、翌日サインするために施設に行きますと返事をしてくれました。
娘さんから契約書にサインして頂けるのであればショートステイの利用は早い方が良いと考え、調査に伺った翌日ではありますが、娘さんが来る日に合わせてショートステイ利用になってしまいました。
ショートステイ利用開始当日。施設の車でおばあちゃまを迎えに行き、お泊りセットを持って施設に入りましたが、おばあちゃまは知らされて居ないところに置き去りにされてしまったと泣いてしまいました。
しかし、息子さんを休ませるために泊まることを説明。しばらくしたら落ち着きました。
利用者本人だけでなく、面倒をみる家族のことも考えて提供するサービスを選択していくケアマネさんは大変だと思います。読者様の中にケアマネ業務をされている方もいらっしゃいますが、熱中症対策や家族の想いを組んだサービス提供の提案を今後も頑張って下さい。
施設では迅速に対応出来るようにご協力致します。
よろしければサポートお願いします。この費用は看護や介護が必要な人達へ有効に活用していこうと思います