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駐在歴3ヵ月の31歳女がコロナ禍でなんとか上海に帰任した話#2渡航当日

こんにちは、momemoと申します。9月末に上海に帰任し、2週間の隔離を経て、現在は晴れて上海で久しぶりのシャバを満喫しております。写真はテレビ塔と言われる东方明珠というビルからみた、外灘の夜景。本当に戻ってこられてうれしい…!

前回に続き、上海への帰任に際しての体験記です。今回は、出国手続き・入国手続きについて紹介します。実際には全てが流れ作業のように進行し、間違うことはないと思いますが、何が起こるかという心の準備をするのにこの体験記を活用いただければなと思っています。

まず、以下が、再赴任が決まり隔離施設に収容されるまでに私が踏んだ手順です。1-3については#1の記事をご覧ください。
1.ビザの申請
2.航空券の確保
3.PCR検査の予約、受診


4.出国手続き
5.入国手続き

4.出国手続き
出国にあたり普段と異なっていたのは、「4-1.チェックイン前に陰性証明書の提出と検温のために並んで待機する時間があること」「4-2.Wechatのミニプログラムへの健康申告書の入力があること」「4-3.出国手続き後は免税店・コンビニ等がほとんど空いていないこと」くらいですかね…

4-1.陰性証明書の提出と検温
私はフライト時間の3.5時間くらい前に空港に到着し、とにかく荷物が多いので荷物を預けるためにチェックインしたい!と思いチェックインカウンターを目指しました。普段の航空会社ごとのカウンターは利用されておらず、人が集まっているカウンターへ行くとそこに今回搭乗する便の乗客の皆さんが並んでいました。ただし、こちらの列はチェックインではなく陰性証明書の提出と検温のための列でした。陰性証明書ですが、実は私はこのとき原本しか持っておらず、係員の方に言うと下の階のコンビニでコピーしてくるよう案内され、やむなく46キロの荷物をひきずりながらコピーに向かいました...。コンビニでも何名か私と同様にコピーしている人がいましたので、陰性証明書は原本1部、コピー1部の持参を忘れないようにしましょう…!ちなみに、こちらに並んでいた時間は30分強だったと思います。当時陰性証明書の提出が必須化されて間もない時期だったので、今はもう少し慣れて所要時間は短縮されているかもしれません。

4-2.Wechatミニプログラムへの健康申告書の入力
チェックインのレーンに並んでいる間、至る所にWechatのミニプログラムのQRコードが貼ってあり、それを読み取った先のフォームに、出入国情報の他、連絡先、中国での連絡先や滞在先、直近14日間の動向や体調についての入力が必要でした。設定により入力フォームを日本語に変えることが可能で、やり方もチェックインレーンに貼られていました。中国における連絡先は、自身以外で必要でしたので、中国在住の家族や会社の同僚、友人などの連絡先を控えていきましょう。チェックイン後に航空券の座席番号を入力して、完了。係員に確認されます。完了後、健康申告コードがでてくるので、スクリーンショットしておくと便利です。

4-3. 空港内のお店が空いていない!
フライトの増加に伴い、徐々に変わっていくかと思いますが、空港内のお店のほとんどが営業休止しています。また両替所も休止していたので、新規赴任の方は大変だろうなぁと感じました。わたしは中華系の航空会社のフライトで渡航したのですが、機内食がとても残念な感じだったので、出国審査より前にコンビニで軽食を買っておけばよかったなぁと後悔しました。免税店も出国審査直後の一番大きなところしか空いていなかったので、免税品を買いたい人は見つけたらその場で購入するのがいいと思います。

5.入国手続き
上海入国時特殊だったのは、「5-1.面談」「5-2.PCR検査」「5-3.入境情報の入力」「5-4.隔離先地域毎の入境手続き」です。

5-1.面談
飛行機を降りて荷物受け取りに行く通常のルート上に、面談ブースが作ってあります。順番に通され、私の場合はパスポートを見せたところで「Japanese?」と聞かれ、簡単な英語で質問されました。質問内容は、「直前14日間はどこにいた?」、「PCR検査の結果はNegativeだったよね?」、「中国には仕事のためにきたの?」でした。4-2で入力した健康申告コードもここで見せました。空港PCR検査の同意書に署名をさせられ、試験管を渡されます。

5-2.PCR検査
順路道理に歩いていくと、屋外に建てられたプレハブのようなPCR検査ブースにたどり着きます。10個程度のブースで搭乗客全員の検査をするので、30分程度は待ち時間があります。同意書、試験管、パスポート、搭乗券、事前PCRの結果証明書(コピー、搭乗券に添付されています)を提示し、名義の確認後、地獄の検体採取です。鼻の穴からかなり奥までぐりぐりぐりぐり…息が詰まり思わず体が逃げる。めっちゃ涙目。終わったと思ったら反対側の鼻からもぐりぐりぐりぐり。我慢できず涙。同意書に試験管番号を書いたものを渡され、終了。終わった後は私が立ち去った場所にびちゃびちゃになるまで消毒液を吹き付けていました…

5-3.入境情報の入力
PCRが終わり、ターンテーブルで荷物を受け取った後、順路に沿って歩くと、QRを表示した大きなバナーが2体あるところに人が集まっている…。そこで入境情報を登録し、係員に見せないと前に進めません。ここで入力した上海での居住地を元に、隔離先の区が決まりました。

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5-4.隔離先地域毎の入境手続き
案内看板に従い、自身の居住地の区のブースにいきます。ブースは下の写真のような感じ。英文の行動申告書(隔離に同意し、万一PCR陽性の場合は指示に従います、といった内容でした)にサインし、パスポートを預けます。パンと飲み物が支給されてうれしかった…。あと月餅と牛乳が支給されて、防護服姿の人がわたしたちにそれを渡す様子を写真に撮られた…何に使われたのでしょう(笑)区毎にブースも装飾してあったし、おもてなしを競っているのかな?ここである程度の人数が揃うまで1時間くらい待機し、係員の案内に従って専用バンに乗せられ、上海市内のホテルへ向かいました。パスポートは係員の人が持ったまま、一緒に行きます。渡航に関しては以上、次回に続きます。

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準備しておくとよいと思ったもの
★Wechat 必須。駐在前の方も、経験者に習うなどしてある程度使えるようにしておくのがいいと思います。友人追加、QRコードのスキャン、ミニプログラムの起動方法等は手続き上必要です。
★スマホ充電器 行程の中でスマホを使用する機会が多い(スマホ以外の手だてがない)ので、バッテリーが切れると終わり…中国携帯のSIMが入っていない方は、空港などではWiFiの利用が必要だと思いますが、登録等で結構バッテリー減りますしね…。飛行機にはUSB端子を接続できるところがあったので、フライト中は充電器を接続して充電しておき、それでも足りなくなるときのためにモバイルバッテリーを持参することをおすすめします!
★よく聞かれる質問に対する回答内容
アプリの入力、面談などで求められる質問内容は決まっています。名前・生年月日・パスポート番号等の個人情報、中国での自分の連絡先、中国で他に連絡可能な人の連絡先、中国の滞在先、直近14日間の滞在先、直近14日間の体調や感染可能性のある人との接触の有無、事前PCRの検査結果などです。入力時間短縮のため、携帯に前もってメモなどで用意しておき、コピペするといいと思います。また、面談で聞かれている内容が全く理解できなかったらそのメモを見せることで対応もできるかなぁと思いました。
★現金 WechatPay、支付宝が使えない方は必須。空港に両替ポイントはないと思って事前に用意を。
★PCR検査に耐える強い心
鼻から目の付け根までスティックを入れられているような激痛でした。心を強く持ってください。

正直この記事で言いたかったのはPCRめちゃくちゃ痛いよってことと言っても過言ではない…(笑)次回は隔離生活についてご紹介します!お読みいただきありがとうございました。

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