HSS型HSPだと気付いてから、息がしやすくなった
職場の人と話すのが怖い。
どう思われているんだろう、自分の言動はどう受け取られているんだろう。
「休日何してるの?」と、何気なく聞かれたことに言葉が詰まった。この人にとって何て返すのが正解?結局無難な回答しか出てこない。
「へ〜(笑)」
(笑)に隠された裏の意味を考えてしまう。
グループや集団も苦手だ。
その場に居ない人物の悪口や噂話を始める人がいる。ひたすら聞いてるふりをする。早く終わらないかと心が死んでいく。同意を求められ、困った顔で苦笑いしている人を見る。そんなに大きな声で喋ったら周りに筒抜けじゃん?ああ、その人の気持ちを勝手に察して苦しくなる。
誰のことも傷つけたくない。でも何が相手にとって地雷なのかもわからない。その結果、何も言えなくなってしまった。天気の話だけをして、居心地の悪いままその場をやり過ごそうとする。
人間関係って難しい
人との関わり、それは尊くて素晴らしいものだと思います。私はそのことを大好きな友人、家族、自己理解で出会った素敵な人達に教えてもらいました。あたたかな人間関係は幸福な人生には欠かせないですよね。でも悲しいことに、私の人生を振り返ると人間関係で苦しんでいる時間がとても長かった。
どうしてこんなに他人の言葉を気にしてしまうんだろう?些細なことで心を掻き乱されてしまうんだろう?相手の顔色を窺ってビクビクしてしまうんだろう?こんな弱い自分が情けない…。
HSPかもしれない
先月、大自然の静かな環境で2日間過ごしました。すごく心地よかったです。ここには心をざわつかせる人がいない、うるさい音やノイズもなく静か。心が落ち着いて穏やかに保たれている、すごく幸せ。
「ああ、私はHSP(繊細な人)に当てはまるんだろうな」とその時に感じて、ネットで診断を受けてみることに。
HSPとは?
数年前から聞くようになったHSPという言葉、日本語では「繊細さん」と言われることが多いでしょうか。
HSPに対してはネガティブな印象を抱いていました。悪い意味で使われることを見てきたし、だからこそ調べるのを避けてた。「繊細」と診断されるのも怖かった。「私レベルで繊細なんて(笑)そんなんじゃ社会でやってけないっすわ(笑)」と自分の違和感を誤魔化してきました。
HSP診断テスト
今回利用したのはこちらのサイト。無料でセルフチェックができます(全61問)
手書きのイラストと暖かなデザインに心癒されます。
私の診断結果
HSP度:60~70% 中レベル(HSPに当てはまる)
あなたのHSPタイプは 「 HSS型HSP 」 と出てきました。
HSPの4タイプ
診断して初めて知ったのですが、HSPは傾向や性格を軸にタイプ分けすることができるそうです。
HSPのうち約30%、全人口の約6%が「HSS型HSP(刺激追求型HSP)」に該当するといわれています。
HSSとは、High Sensation Seekingの頭文字をとった略称で、日本語では「刺激探求型」とされています。内向かつ、好奇心旺盛で刺激を求めるのが特徴で、「静」と「動」が共存している状況を抱えているます。
このことから「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態」と表現されることも。
色々と腑に落ちた
「HSS型HSP」を知って、人生の点と点がつながった気がしました。
例えば私の場合
①「行動力がある」と言ってもらえる部分
・人生2回目の海外で一人で語学留学
・お酒が好き+好奇心でバーテンダーのバイトをしてた
・退職して一度海外に行ってみると決めた
・外に出ることが好き(登山や一人旅も趣味)
②内向的な部分
・一人でいる時間がないとしんどくなる
・人との交流を積極的に求めてない気がする
・物事をじっくり考えてから行動する
・チャレンジしたいけどリスクが怖い
・いつも緊張していて気持ちが休まらない
自己理解をしても、自分のこういった二面性がよく分からなかったんです。どっちが私なんだろう…?と思っていました。
内向的な面は出さないようにしていました(実際は隠せてないと思うけど。笑)休日に本を読んだり、散歩したり、文章を書いて過ごしていてもそれを素直に言えなかった。外交的な面(アクティブな趣味や人との交流)こそが社会人として正しい自分の特徴であり、そこをもっと出していかないと!こう思っていました。
でも結局のところ、どちらも自分なんですよね。「内向的な繊細さと好奇心旺盛な行動力」この二つは共存し得るという考えが目から鱗でした。
何より「アクセルとブレーキ」という表現が言い得て妙で、これは私のストレングスファインダーでいう「第3位の学習欲と6位の慎重さ」のに当てはまっています。今までこの二つを同時にベタ踏みしてたのか…!だから苦しかったんだ…!
このままでいい、むしろ生かしていこう
繊細なままでいい。それは裏を返せば豊かな感受性なのだから。その感度の高いセンサーを従えて、広い世界を見に行っていいんだ。むしろこれは私の強みと言っていいかもしれない。
多少生きづらいかもしれない、でもこの感受性があるからこそ深い洞察や美しいものを生み出すことができる。今後もこの気質とのうまい付き合い方を模索していこうと思います。