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九月一日-九月六日
9/1
昼前にようやく起床。生理2日目のせいか眠い。フルタイムの仕事を始めて以降、また生理が重くなった。仕事を辞めてもう2ヶ月たつが未だ余波ありか。
ガラスペンで本の写経。エーリッヒフロム『愛するということ』。気分よく2、3時間集中できた。書くというワンクッションを挟むと活字の本も読める。エーリッヒフロムといえば『生きるということ』もあったなと思い何気なく検索すると谷川俊太郎の『生きる』という詩についてのインタビュー記事がヒットした。思いがけず、示唆に富むことばと、直感的に好きだと感じられる詩に出くわした。
9/2
相変わらず午前の眠気が強く13時頃起床。昼食後、作業する宇都宮氏の横で3時間ほど字を書く。
9/3
車を出してもらって山里の古民家喫茶へ。横を流れる川に足を浸す。木陰で寝そべり本を読む老夫婦が画になっていた。おばあちゃんはおじいちゃんに身を預けて。もし私に老後がくるなら、あんな穏やかな時間があるといいなと思う。
9/4
用事で市役所へ。これで本当に、当面の生活の見通しが立った。担当の保健師さんがよく頑張ったねと労ってくれた。あとは、就労移行の体験を終わらせて正式利用を開始するのみ。
9/5
就労移行の体験へ。電車にて、向かいにかける土屋アンナ風の女性が『大麻教科書』とでかでかと書かれた本を開く。調べると、「日本で稲作よりはるか昔から生活に根付いていた農作物」という視点から大麻について書かれた本だった。口コミ評価もかなり高く、思ったよりアングラな書物でなかったことに謎に安心する。
移動疲れあり。頭とふくらはぎにきている。
9/6
昨日体験したプログラムの中で、今日から1週間、朝10時から写経をはじめると決めた。毎日決まったリズムがあると抜群に安定感が増すというのは実証済みで、そろそろその段階に移るときだと思ったからだ。1週間続けられる自信が90%以上の活動ということで、この内容にした。初日はクリア。
午後、雨を気にして外出するかぐるぐる迷っている間に夕方になって、気分が沈んできた。
気分に引きずられそうになるのをぐっと踏ん張り、薬局で入浴剤と、スーパーで食材の買い出しをする。鶏肉の下処理を済ませ、夕食にサバの塩焼き、野菜炒め、味噌汁を用意した。
相変わらず気分は沈み気味だがまあいい。遠出の翌日にしては上出来。よくがんばった。
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