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【50】#読書 なぜジョブズは禅の生き方を選んだのか? 桑原晃弥 藤原東演

2017年の発行です。

 見出しの言葉がジョブズの言葉で禅的ポイントとともに紹介されています。





第1章 人生と禅

10 時間は限られている。他人の人生を生きてはいけない。


■禅的ポイント
自分なりに生き抜く。自分の人生を全うする。そのためにはどうしたらいいのか。

大切なことが二つある。一つは、自分が今、預かっているこの命は限られていて永遠でなく、いつまで生きられ、いつ死ぬのかの予測もできないという自覚が定まっていることだ。

もう一つは、他人の評価など気にせず、本当に自分が生きたい生き方をする覚悟と実行だと思うのである。      本文より


第2章 ひらめきと禅

12 自分が誰だったかを受け止めたうえで、それを投げ捨てる。

■禅的ポイント
禅の道場に入門する時には必ず試験がある。

まず「庭詰」だ。玄関の床に手のひらを合わせて置き、その上に頭をつけてかがみ込む。それを七時間くらい三日間やる。体は言うまでもなくしんどい。それ以上に退屈きわまりない時間がつらい。

さらに二日間、「旦過」をする。朝から寝るまで座禅をする行だ。それを通らないと入門を許されない。

なぜこんな行をさせるのか。

すべて「自分の過去を捨ててこい、いくら学歴や財産があっても、いくら地位や功績があっても、そんなものは修行とかかわりがない。かえって妨げになる。」
ということを知るためだ。

それも頭の理解ではなく、実際に行に耐えるのに、学歴、財産、地位、功績はまったく役立たないことを全身に思い知らすのだ。
(中略)
もちろん、当時は充実する生き方などわからなかった。

道場で修行を重ねるうちに、「充実とは心を満たすことではなく、逆に心を無にしてものごとに向かうことだ」と気づかされるのである。

心が空っぽなら、毎日同じことをやっても、今やってることに新しい光景が見い出せるものなのだ。見い出だせたら、おのずと心が充実してくる。     本文より


第3章 ビジネスと禅

7 ほかは全部やめてしまえ

企業も人も、あれもこれもやりたがるものだ。なんでも幅広くやれることが成長と成功の秘訣だという錯覚がある。確かに、他社や他人がやっていることを、「やらない」と決断するのはとても難しい。

しかし、大切なのは選択と集中である。

ジョブズは自分の目標をこう語っている。

「僕はいつまでも続く会社をつくることに情熱を燃やしてきた。すごい製品をつくりたいと社員が猛烈にがんばる会社を。それ以外はすべて副次的だ。」    本文より


第4章 忍耐と禅

6 ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ。

「結局、そんなことはどうでもいいと気づいたんだ。だって、これこそが自分がやりたいことだったんだから。ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ」            本文より



こちらのYouTube動画でスティーブジョブズが紹介されています。

ご興味のある方は御覧になってみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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