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てまひまカリー

こういう時だからこそ時間をかけてのんびり料理をする事もありじゃなかろうか。という事で手間も時間もかかるカレーのレシピの紹介です。

フランスに来てすぐの頃、カレーをつくりたくて、でもルーが手に入らなかったとき、カレー粉でできるカレーを作ろうと試行錯誤して幾度も失敗をしてようやく出来上がったカレーのレシピです。うちの近くにはインド料理屋もないし、カレーが食べられる場所がとにかく無い。フランス人にとっても「カレー味」ってあんまりポピュラーではないみたい。でもカレー粉は手に入る。なぜならフランスには中東やアフリカからから来た移民が多く、そういう人達向けの調味料が普通のスーパーでも売られているからだ。

欧風カレーだとかインドカレーだとか色々あるけれど、私はカレーの文法のような基礎は知りません。野菜をすりおろしてカレースパイスを足して時間をかけてとにかく煮込むというのが大体のつくりかたです。甘味、酸味、辛味、旨味、コクが混ざり合ったカレーです。日本のカレールーから作るカレーよりスパイシーです。これを食べ慣れると、日本のカレーに物足りなさを感じるようになります。スパイシーというのは、ただ単に辛い、という事とはちょっと違います。小麦粉を使わないけど、材料をすり下ろすからドロッとしています。あとソースが飛ぶ恐れがあるのでエプロンはしたほうがいいです。

てまひまかけるすりおろしカリー

材料 (4食分くらい)
-玉ねぎ3個
-にんじん2本
-りんご
-鶏肉500gくらい
-ホールトマト缶 1個
-にんにく 2かけ
-しょうが ひとかけ
-バター 大匙1~2
-油
-塩
-カレースパイス 大匙2~3
-コンソメキューブ 1個
-生クリームかココナッツミルク100ml

(所要時間:2時間半~3時間 ※すりおろし器かフードプロセッサーを使います)

作り方

1. 玉ねぎ、にんにく、しょうがをすりおろし、フライパンに油をひき、バターを溶かし、中火くらいですり下ろした玉ねぎを水分がなくなるまで炒める

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(玉ねぎの水分がなくなってきたころ)

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(カレースパイスを加えたところ)

2. 玉ねぎを炒めている間に、にんじん、りんごをすりおろす。

3. 玉ねぎの水分がなくなってきたら、カレースパイス、塩を加えて、カットした鶏肉とすりおろした人参、りんごを加えて少し水分をとばすように炒める

4. ホールトマト缶のトマトをよく潰し、それと、同量の水を加え、コンソメキューブを加え、蓋をして1時間半から2時間、弱火で煮込む。煮込んでいる間、20分に1回くらいはかき混ぜること。かき混ぜる時は火からおろしてから蓋をとり、かき混ぜる。(ソースが飛ぶので)

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(はじめはしゃばしゃばしている)

5. 1時間半から2時間煮込んだら、ココナッツミルクか生クリームを加え、更に10分程煮込み、味見をして足りなければ塩を足す

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(よく煮込む程一体感が出てくる)

6. 皿にごはんを盛り、カレーをかけて完成です!

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(これはバスマティライスです)

カレースパイス
スパイスはCURRYとあればなんでもいいのですが、フランスには辛くないカレースパイスがあります。むしろ辛い方がマイナーといえるかもしれません。たとえばこれは全く辛くなかったので、作るときに唐辛子系のスパイスを足しています。CURRY HOTという表記があれば辛いです。CURRY HOTというスパイスの中に塩が入っていた事もあって、スパイスごとに微調節が必要です。表記を確かめたり舐めて味を確かめてから使いましょう(自戒)

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すりおろすのは大変
材料をすりおろすのは大変です。特に玉ねぎには泣かされると思います。フードプロセッサーで全て細かくしてしまうとすごーく楽です。トマトホール缶は私はブレンダー(もしくはミキサー)でピューレ状にしてから使います。手間だったら素手で握りつぶせばいいです。

肉について
使うのが鶏肉ならば、特に注意すべきことはありません。1時間も煮込めば柔らかく煮えるでしょう。豚肉や牛肉のブロック肉などは、カレーに入れる前に1時間程別に茹でてから、カレーに加えて煮込むとほろほろやわらかくなります。煮汁も一緒に入れちゃっても大丈夫です。

煮込み
ソースがとてもよくはねるので、気を付けてください。エプロンしないと後悔します。必ず弱火で蓋をしたままです。混ぜるときは火からおろして。すりおろしなので最初からドロっとした感じですが、煮込めば煮込むほど見た目も味も馴染んで一体感がでてきます。味見をすれば、違いがはっきり分かってくると思います。仕上げはココナッツミルクかクリーム、これを入れない場合、あっさりしたソースになりますが、入れたほうが断然おいしいです。また、クリームを入れるときに一緒にバナナ(1本)を握りつぶして入れるとソースがほんのり甘くなってそれもおいしいです。こういった仕上げの味付けについてはそれぞれ工夫して足したり引いたりしてみてください。

Bon Appétit!

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みと
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