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Tails of Iron 2: Whiskers of Winter 感想 / アクションアドベンチャーゲーム

Tails of Iron 2: Whiskers of Winter は、2025年1月28日に Steam にて配信開始されたアクションアドベンチャーゲームです。

■ストーリー

ネズミとカエルの大戦争の後、南方のネズミたちが生活を建て直し始めた頃、北方では口にするのも憚られる旧き邪悪が蠢いていた。それらの翼は死の如く黒く、それらの牙は鋼の如く鋭く、それらの血への渇きに匹敵するものは――それらの飽くなき「復讐」への飢えだけだった。

荒地の番人の若き後継者・アーロとなって、「闇の翼」に永久に打ち勝つため、雪に飲まれた広大な北の大地での壮大な旅に出よう。巨大な獣を狩り。散り散りの各氏族を団結させ。自分の定住地をアップグレードして。血と王冠にまつわる恐るべき秘密を暴き出すのだ…

英雄たちの時代は終わった。王国に必要なのは、北で鍛え上げられ、この地を覆う雪のように冷徹な戦士。鉄から彫り上げられたネズミなのだ。

ここから、新しい尾とぎ話が始まる。

公式紹介文より

尾とぎ話は、tails の和訳なので「お伽噺」の誤記だと思われます。tails の Web翻訳に「尾」と出ることが多いのが原因そうです。

前作と同じくキャラクタ同士の会話はふきだしによるエモートで行われ、ナレーションによる詳細解説がなされます。今作ではナレーションの頻度も増えていました。

■プレイ時間

Easy で軽くストーリーだけ追うなら 10時間弱、Normal でしっかりゲームとして楽しむなら 20時間ぐらいかかります。

■ゲームシステム

基本的には前作のシステムを継承しています。前作の感想も記事にしているので、そちらも参照してください。

■2の新システム

2では、属性(火/水/雷/毒)の影響の強化、魔法の追加、クラフトシステムの強化、ボスの攻撃パターンの強化、ショップの利用価値上昇、ファストトラベルの導入が行われています。

①属性の影響の強化


武器・防具には属性値が割り振られていて、1つの属性値が上がると別の属性値が下がるように設定されています。プレイヤーのステータスはそれらの合計が反映され、「火と雷には強いけど水には弱い」というような状態になります。

終盤ではマイナス要素のない構成も可能

これが戦闘での敵からのダメージに大きく影響するため、敵の属性に合わせて装備を変更することが攻略の重要な要素になっています。

②魔法の追加

上画像のような場所で魔法を習得することができます。魔法の種類は属性と同じ4つです。魔法はとても強力で、敵に状態異常をもたらすこともできるので、いわゆる必殺技的扱いになっています。

また、上画像のような場所で魔法や属性の力を上昇させることができるようになっています。そのため、ボス戦で詰まったら属性アップさせる場所を見落としていないか探索することも重要な攻略の要素です。

③クラフトシステムの強化

今作では、武器や防具のクラフトのシステムが強化されています。特殊な武具の作成には、各エリアにある拠点で受けられるクエスト(下画像参照)の達成で入手するアイテムが必要になってきます。

クエストの中には昼限定・夜限定のものがあり、セーブポイント(ベンチ)と別に設置されたベッドにて、時間切替をする必要があります。(下画像参照)

また、中盤以降では武具のアップグレードも行えるようになります。

上位の武具は性能も高いので、できるだけ良い武具を作成して、より強くなるボス敵に対応することが必要になっています。

④ショップの利用価値上昇

今作では、ショップの利用価値も上がりました。前作ではメインクエストを進めるためだけに使われていたゴールドが、武具のクラフトやアイテムの購入に使われるようになっています。

特に、ボス敵と戦う前にだけ登場する野良商人から買える武具は、その時点では入手が困難で強力なものが多いので、チェックを忘れないようにしましょう。

⑤ファストトラベルの導入

方向スティック長押しで走ることができるようになり、木材を使用してチェックポイントを建築できるようになりました。

チェックポイント間はエリアの内外を問わずファストトラベルできるようになったので、探索の効率がかなり上昇しています。

■感想まとめ

2の新システムを理解するまでは「無駄に難易度が高くなっただけ」に感じていたけど、新システムを理解して、探索やサブクエストの消化をしっかり行ったあとでは、「敵の攻撃パターンと立ち回りを理解するまでは大変だけど、だからこそ攻略し甲斐のあるゲームになった」と感じれました。

前作同様、癖の強い作りで、ある意味プレイヤーを突き放したところがあるけれど、ハマればとても面白いゲームシステムをしています。難しいと感じた人は、サクサク進めることができる Easyモードを選ぶのもありでしょう。

ストーリーでは重めの展開が続くものの、2の名に恥じない展開をしていくので、人を選びそうだけど良作と言っていいと思います。個人的に、ナレーションで時折ウィットに富んだ表現がされていることも好きです。

また、エピローグでDLCや3への匂わせもあったので、このシリーズの今後の展開が楽しみで仕方ありません。

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