【企画参加】 令和版百人一首 恋の巻 〜 春の部②
企画モノ連投です。
三羽烏さんのステキな「令和版百人一首」恋の巻。春の歌は続きます。
姐さんも第二弾。
単衣づつ
やまぶき つつじ さくら草
くちびる寄せて色づく肌へ
三日月 巴
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前の夜別れたばかりから、幾時間も経ってはいないのに、ひしと抱き合う二人の姿。誘うような抜衿が、春もやに霞む徳次の目をもっと奥まで覗かせてくれと息を粗くした。
今日もこの帯で...沖縄の八重山で織られる特徴的な文様入りの山吹色の細帯は、徳次の見立てで文香に贈ったものだ。両耳についた百足の様な横縞は「足繁く通う」、帯中の二本の縦筋は「道踏外し浮気などせず」、そして絣紋の五ッ玉、四ッ玉は「いつの世(何時の夜)までも」という待ち女の願かけの如し意味を持っていた。
こうして力を込めて飛っぱがしても、へなともしない丈夫な木綿で、薄っすらとしたつつじ色の着物に上手く合わせている。同じ山吹の衿元からどうにも背中へ手を入れたくなって、指で張りのある背中を弄ると、「徳さんっ。」と言って急に腰が砕けだした。急げとその勢いで単衣を剥がせば、さくら草の如く染まり火照った内腿に酔い、そのまま思わずくちびるを寄せた。
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時々着物が着たくなります。
浴衣なら温泉で着られるのですが、着物はなかなか。着付けができるようになりたいな、と思っています👘
あはん♥
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