【マイソングス】 裏切り者のテーマ / オー・ジェイズ (1972)
日本全国年末年始休暇が始まりましたが、みなさんがアリの如く一生懸命に働いていた頃、キリギリスの如くヴァカンスを楽しんじゃった姐さんの仕事納めは未だに。
それならみなさんがお休みの間に記事をどんどん書いておきましょう。
こちらは姐さんの今年のクリスマスプレゼントの一部。
今更どーした、のフィリーソウル!?
姐さんの時計屋さんでやった「シークレット・サンタ」ってので頂いたんで。娘ちゃんなんかも友達同士でやってましたが、まぁ友人間のプレゼント交換会みたいなモンっすね。
ちと馴染みがないこの企画のルールは、参加者の名前を書いた紙を袋に入れ、来る人にくじ引き形式で引き当てさせる。名前が書いてある人に似合うプレゼントを調達。交換会当日は順番にそれぞれへ品物を贈る。
姐さんにコレを調達してきたのは、ポルトガル系おフランス人の同僚。実は彼うちの娘ちゃん達と同じ中学出身でポルトガル語がペラペラ。趣味はスポーツ(賭け)観戦。コトあるごとに何にも知らん姐さんの意見を求める。
「姐さん、フィラデルフィアとボストンじゃどっちかな?」
「そりゃあ、フィラデルフィア一択っしょ! フィリーソウルのおかげで。」
聞けば、フィラデルフィア・ソウルというチームがあるらしい。
イマイチ腑に落ちない負けず嫌いの若造お兄ちゃん、調べてました。
その後毎日フィリーソウルを聞いていたらしく、シークレット・サンタではコレ。
いや、フィリーソウル歴◯十年の姐さんにどうしろってーの😅 しかもCD。聴けないだろ、って突っ込めず年末の大掃除は久々にCDプレーヤーからキレイに。
♪ワッデイ・ドゥー(What they do?)
ハイ、こちら聴きながら大掃除頑張ってますん。
ソウルと一口に言っても色々ある訳で、このフィリー・ソウルってのはフィラデルフィアが発祥。ちなみにソウル5大聖地は、他にデトロイト、シカゴとセントルイスにニューオリンズの南部が加わる。
フィリー・ソウルの特徴は、重厚なブラスセクション(しばしば低音バリトンサックス5本とか)、スウィートでメロウなストリングス、ドラマチックなコーラスワークがプラス。
元々ソウルは土臭い南部発祥だけれど、ここに来て今までより洗練された都会的雰囲気に変貌を遂げる。
そもそもフィラデルフィアという町には黒人白人が半々で、その2つの音楽的要素が上手い具合にミックスされてできたのがフィリー・ソウル。
そして忘れてはいけない要素として、フィラデルフィアには1900年創立の世界屈指のオーケストラ、フィラデルフィア管弦楽団がある。
元々移民として新世界に降り立った音楽家が集まったのだからその輝かしい才能花開く。
管弦楽界ビッグ5は、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、クリーヴランドにフィラデルフィア。
かのエリック・カルメンが敬愛していたラフマニノフに「世界最高のオーケストラ」と言わしめたフィラデルフィア管弦楽団は、数々のアメリカ初演作を持ち、初録音、初ラジオ放送、初全国テレビ放送など音楽メディアの歴史を語る上でも重要な存在。また初の映画サントラに貢献したのもこの管弦楽団。
映画『ファンタジア』(1940)
レオポルド・ストコフスキー指揮
〈世界初ステレオ音声〉
そんな土壌の中、1971年にフィラデルフィア・インターナショナル・レコーズが設立。
シグマ・スタジオにて30名以上のスタジオミュージシャン『MFSB』が豊麗なフィラデルフィア・サウンドを作り上げ、そのサウンドは『TSOP』と呼ばれた。
・MFSB (Mother, Father, Sister, Brother)
・TSOP (The Sound Of Philadelphia)
まさにそれは蝶ネクタイで歌うソウル。ブームは来るべきしてやって来たのでした。
さて、みなさん年末のBGMにフィリー・ソウルはいかが?
どなた様も良い年の瀬を。
マイソングスを聴きながら。