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'24 主観分析:とぅば声質/音色まとめ(🐰編)

この主観分析を始めてから2年の月日が経ちました。
2年という長いようで短いような期間の中、恐ろしいくらいの成長を遂げているとぅばちゃんたち。ここでまとめておかないといけない気がして…

前回同様、1人ひとりの声に注目し、今回はレコーディングでの様子も踏まえながら発声方法について語りつつ、2年間での変化を語っていけたらと思っています。

繰り返しにはなりますが、私自身は音楽を専門的に学んでいた訳ではないので完全な個人的主観で語っています。それでも良ければぜひ読んでいただけると嬉しいです。


先ずは我らがとぅばちゃんのリーダーSOOBINから。
(前回のnoteはこちら)

前回私は彼の持つ音色を“広大な大地が宿した生命の持つ暖かさと内に秘めた憂い”と表現しました。
簡単に解説すると彼の声は、その物質自体が持つ暖かさ・冷たさを体感させてくれるような部分で表現したかった(みたいです)。

前回の投稿以降、様々なステージやALBUMの楽曲を通して披露してくれているSOOBIN音色、私は“優しく揺れる黄金色の麦畑、その奥にある丘の上に静かに佇む大樹”と表現したいと思います。
前回から感じていた暖かさや憂い(冷たさ)はあるんだけれど、その場の空間全体が輝かしく、そして穏やかで暖かい。包み込むような見守る雰囲気が以前より増し、そして樹木の根はその土地にしっかり根付く姿…それが揺るがない意思のように見える気がして。
ちなみに5人編の音色分析の時に彼らの音色を「古代魔法」と表現していますが、四大元素(もしくは五大元素)でSOOBINを属性に分けるとしたら「地(土)」寄りだと思います確実に。



音域について

前回投稿して以降、楽曲の中で担う高音域が増え(しかもそもそもの音が高い)、TOURを経て声帯自体が強くなった(太くなった)こともあって、安定的に音域の高低を出せるようになり、音域も広がった(特に高音)ように聴こえます。
回数を重ねるごとに、出しにくそうだったゼロバイのBridge(かな?)でYEONJUNと背中合わせで歌う部分が必要以上に口を開けて力まずとも段々と美しい音色を響かせられるようになっている気がします。

音域の幅が広がったことで、彼らの楽曲の中で高い部分を今までよりも担うようになった印象。だからと言って低音域を歌わない訳ではなくて、息の量を調節しながら芯のある音色を響かせられるようになってきています。

後々まとめますがYEONJUNとほぼ音域一緒になってきた感覚ある…YEONJUNは低音を(ダブリング含め)担う機会が増えたことと裏声ではないノーマルでの高音を要求されているのでニュアンス等々の違いはありますが、多分ほとんど変わらない気がします。


発声の意識的方向

ここは分かりやすくRecording Behindなども用いながら紹介しますね。
基本的な発声方法は確実に習得している彼らなので、求められたニュアンスの歌い分け・テクニックによっては喉の使い方(その他諸々)で声を届けようとする方向は変わってくると思います。
ただ、普段のRecordingや彼らの歌いやすい喉の開け方(音を向けている方向)は個人的に上向きor下向きで分けられると思っているのですが、SOOBINは下のような気がしています。その方が出しやすいのかもしれませんね。あと考えられるとしたら腹式呼吸への意識が強い…?腹筋に力を入れるとより深く響かせられるからかもしれません。
それがよくわかる映像がこちら。

大好きBTOB先輩たちのラジオですね。(すぐに見れるように時間指定してあります)ここのSOOBINは意図的になのかな?マイクを下にさげて持ち、目線も下を向いているんですよね。対照的にその前のフレーズを歌っているYEONJUNは目線を上にしながら(ここは多分無意識。普段からそうやってRecordingしているから)歌うんですよね。同じメロデイーなのに喉を開けて音を出す意識、ここまで違うのか?と興奮したのを覚えています。

お次はこちらのRecording Behindから。最新であるTOMORROWのRecording BehindでSOOBIN・YEONJUN・HUENINGKAI3人の指先や腕の挙げ方へのテロップが書かれていますが、個人的にここのSOOBINの指先で音を意識しながらRecordingする部分…好きです(YEONJUNもね(聞いてない))。
ここの「Oh, my God」のトーン変化において説明がめちゃくちゃ的確で、最初は口腔内を思い切り母音aの開け方を見せていますが、口腔内の奥への意識に変えた瞬間、少し開け方が変化しトーンが柔らかく明るい音色になっています。SOOBINはやっぱりこういう音色が良く似合う…更なる強みを垣間見れた瞬間でもありました。

個人的にSOOBINのメロデイー指先進行好きなので置いておきます。こうやってじっくり見ることで、本人たちがどう意識しながら声を作っているのかが視覚的に見えてくるので……本当に!!!本当に!!!Recording Behind大事…大切…大好き、、笑


高音域

ここではSOOBINの強みにもなっている裏声(ファルセット)をメインで語っていきたいと思います。とりあえずこちら。

みなさん大好き「Dreamer」ですね。5人全員だとは思うのですが、この楽曲はファルセットのテクニックを使うフレーズが多い…そして基本的にどのパートも息の量を多めに出して歌うことで、楽曲全体の雰囲気を纏めているように聴こえます。
ファルセットを楽に出すには声帯閉鎖(締め付ける訳ではなく、むしろ余分な力を抜いて高音を出すイメージ)が重要で。これが上手くいくとファルセットの良さである“柔らかな音色”で歌えるのですが、この楽曲の怖いところ(言い方)は先ほども述べたように、どのパートも息の量を多めに出して歌う=ウィスパーボイスで最初から最後まで歌っているところ…
(ウィスパーボイスは裏声のひとつと捉えているボイストレーナーさんもいらっしゃったりするので、今回はその流れで話していきますね)
「Dreamer」はファルセットとウィスパーボイスの中間くらいかな?と個人的には考えていて。というかよく歌えるよねこの曲…(褒めてます)意識的に息の量をコントロールしながら歌っているにしろ、酸欠状態になりませんか?って思うレベル。もの凄く繊細な楽曲だと思います。

THE NAME CHAPTER : FREEFALL において特に「Dreamer」は5人全員の音色を意識的に同じ色になるよう寄せて制作した楽曲だと思っていて。
今までは(どちらかと言えば)5人の音色を活かす楽曲の印象が強いのですが、FREEFALLに収録されている楽曲は世界観を重視=音色を合わせるに比重を置いているのかな?と感じています。
(だからと言って個性を潰しているという思考ではないです。)(この調和があったからこその次作ALBUMなので。)

少し話は逸れましたが、この「Dreamer」の重要人物(音色で)はSOOBINだったのではないかと思います。
ご存知の通り「Dreamer」のSOOBINパートに1番高い音(「Stars」の繰り返し部分)があり、しかもこのパートはスラー(滑らかに)で上がっています。また、この楽曲、ほとんどがスローテンポのR&Bでよく使用されている12/8拍子のリズムと和音で構成されています。楽曲的な盛り上がりが最小限に抑えられている分、歌声がより映える…つまりは個人個人の歌唱力がそのまま反映される、実力がないと歌えない楽曲。
“楽曲の音が少ないパートにはSOOBINの声”
と、以前kyouyaちゃんとのスペースで熱弁したくらい(この時は「Ghosting」の話をしていました)、SOOBINの声…特に高音域が特に美しく聴こえる楽曲ですね!


低音域

低音域はこちらで。

みんな大好きネルギこと「내일에서 기다릴게 (I'll See You There Tomorrow)」です。
この楽曲で低音部分はそこまでないのですが、使用された音自体が多分…彼らの今までの楽曲の中で1番低い音なんじゃないかな?(詳しく言うとVerse1のTAEHYUNのパート部分です…多分(おい))そしてこれはこの動画の方が分かりやすい?かな?と。

収録日時点ではまだ未発表だったネルギ。しかも割とアレンジが加わっているため、元々リズム取りにくい楽曲なので最初のフレーズを任されているSOOBINが緊張した面持ちでイヤモニ音を確認している様子が(それも含めて可愛い)。
ここで聴いて欲しいのはその最初のフレーズ、Verse1の「Someone like you 이 세상 단 하나 (い せさん たん はな)」の「하나(はな)」の部分。次のフレーズ「도망치고 싶던 나에게 (とまんちご しぷとん なえげ)」の「나에게(なえげ)」とVerse2で同じ音程の「황금빛 너의 머릿결 땜에 (ふぁんぐむびっ のえ もりっきょる ってめ)」の「땜에(ってめ)」を歌っているTAEHYUNと比較して聴いて欲しいのですが、SOOBINは最後の低音を“置く”歌い方でTAEHYUNは低音に“向かう”歌い方なんですよね。
これは歌詞の発音もありますし、2人の得意とする音域の幅が低音側なのか高音側なのかの違いと、前述した発声に対する意識的方向もあると思います。SOOBINの方が低音を出しやすい分、そっと音を置く。TAEHYUNはもちろん低音を出せる技術はあるけど歌いやすい音域がSOOBINより高音。そして出したい音は「ここ!」と狙って向かっています。(ただしTAEHYUNの凄いところ…ちゃんとSOOBINの雰囲気も表現してるので意識的に聴いてください。。)この2人の違い、聴き比べると面白いのでぜひ。

minisode3 : TOMORROWの活動~TOUR等を経ていくにつれ、私はこの部分でSOOBINの音に深みが増しているように感じました。(これほんとに)たったひとつのフレーズではありますが、それだけでも感じ取れる歌唱力の向上……深みが増したことが、最初に表現した「大樹の根がしっかりと地に根付いている」ように聴こえているんだと考えています。


まとめ

最近のWeverse(240810)でSOOBIN本人も「TOURをしながら音域が凄く広がった」と発言しています。本人も感じ取っている成長をこうして自分なりにどの部分なのか文章に起こしながら明確化できているのは、本当にありがたいことで、幸せなことだな…と。
同じことを思いながら、同じ時を過ごせている。歌唱力に限らず些細な事でも実感できるの素敵ですよね…?(笑)

前回の音色分析で
“こういうバランスの良い声の人が居ると、楽曲/ハモリ/歌割の比率etcで色んな事が出来るのでは?と考えています。要は万能タイプ。”
と、おこがましくも語っています。似たような万能型(だと思っている)なHUENINGKAIは“溶け込む”感覚だけれどSOOBINは“支える”ような感覚。
正にSOOBINがとぅばちゃんたちにおけるグループの“リーダー”をそのまま体現している音色なんだな…と。

上手く言えませんが……音楽家って自分が考える楽曲への理解や解釈を楽器を通して表現するじゃないですか(多分)(そして急な語り)。そういう過程をしていく中で音楽家自身が経験したことと擦り合わせたり比較していくと思うんです。だから“経験する”ことも“思考していく”ことも大切なんですよね。SOOBINだけじゃなく5人ともそうで。今まで培ってきてくれた全てを「声」という楽器を通して伝えてくれている、、なにそれ最高じゃん。


これから先、更に人間性も歌声も深みが増してくるであろうSOOBIN。
彼の音色の響き、歌い続けてくれる限りずっと聴き込んで深みを味わっていきたいものですね!


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