なぐりがき
強い光をまっすぐに浴びるこの場所では
じぶんが大切にしたいものを大切にすることが
許されないんじゃないだろうか。
今、わたしがいる場所からは
到底出口が見えそうにない渦に
飲み込まれるべきかそうでないのか
ずっと問い詰められている気がしている。
問い詰めているのは
おそらく自分の中の自分なのだろうけれど。
動かなければ
じぶんが大切にしたいものを大切にすることはできないけれど
それを守り切れるほど、
わたしは強くない。
それでも、
じぶんができる以上に強くなる以外に
強い光に耐えられる方法がわからなくて
わたしはとんでもない壁を自分の外側に作ってしまって
じぶんの外側にあるものがもたらす感動の全てを
全身で拒否しているみたいだ。
現実世界に起こるさまざまなことが
すべてツクリモノに見えてきて、
街を歩いていても建物がジオラマ模型に見える。
美味しいご飯を作れたとしても、所詮1時間満たされるだけだと思ってしまう。
いくら眠っても、眠り足りないか眠りすぎたかのどちらかで
そんな状態で音楽に心傾けるじぶんも許せず、耳が寂しいときは流行りの音楽をなんとなくかける。
ポジティブに生きる5箇条とか
幸せを得るために私が変えたこととか
大切にしている考え方とか
SNSに絶えず流れてくる誰かを救った人生の指針は
わたしをさらに不信にさせるし
その気持ちから目を背けるために壁を分厚くする一方だ。
ただ、アドバイスも助言も指針もない言葉には
時折、目を引くものがある。
その言葉を横にそっと抱えて
耐える。
耐え忍びたいと思っている。
言葉にして外側に置いておきたくない
自分のもっと気持ち悪くて汚い部分から
目を背けてるだけなのかもしれないな。
ただ、今のわたしにはそれと向き合えるだけの体力もないので
もう少し、元気になりたい。
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