わたしは石を拾う。|#未来のためにできること
水の流れる景色が好きだ。
わたしの背丈にちょうどよい隙間を見つけてごろんと寝転がり、髪の毛に土のつぶを絡めながら、ぼうっと空を見上げていたい。
ああ、あの課題まだ出せてないな。大学、やっぱり忙しいな。なにを学びたいって思ってるんだっけ。同級生の多くが今年就職した。わたし、なにをして、どうやって、生きていくんだろう。
ぐるぐると巡る思考に疲れると、微睡みの時間が訪れる。
とくとくと刻む鼓動を感じて、わたしの身体の内側にも水は流れていると気づく。ではなぜ、わざわざ外に出向いて