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漸化式が苦手な方へ伝えたい【高校数学】

気を付け、礼、お願いします!

今回で2回目の投稿となります。今回は数学ⅡBにおいてメインとなる、ベクトル、数列のうち、数列分野の漸化式について少し話していこうかと思います。数学ⅡBは難易度が上がり、つまずいてしまう学生も少なくありません。ですが、コツをつかみ、解法を覚えていけば問題ないので怖がらないことが大切です。

1,漸化式って何?

漸化式とは簡単に言うと数列を式に表したものです。例えば、数列  {A(n)}    = 1,2,3,4,5,6,.........n 漸化式    A(1)=1       ,A(n+1)  = A(n)+1といったように、n項とn+1項の関係を式に表しています。初項を定めてしまえば、A(1)を利用して、漸化式からA(2)がもとまります。A(2)が求まれば、A(3)が求まります。このようにして、数列を式に表したものが漸化式です。

2、漸化式から,数列を求める。(基本形)

2−1 、等差数列


【例題】A(n+1) = A(n) + 2    , A(1)=1    
  A(n)をnについての式で表せ。

漸化式の形を見て、これは等差数列を表す漸化式であることがわかると思います。わからない人は、漸化式を利用して数列を書き出してみましょう。
{A(n)} = 1,3,5,7,9,11,13.......
書いてみたら、一目瞭然ですね。初項が1、公差が2の等差数列になっています。
等差数列の表し方は、
  A(n) = 1+2(n-1)  [(初項) + (公差) × (n-1)   ]
となります。また、この公式は覚えづらいので、次のやり方をおすすめします。
  A(n)=2n-1           [ (公差)× n + (調整) ]
詳しく解説しますね。まず、増え方、つまり公差をn倍します。この部分は不変なので、最初に書いてしまいます。そしたら、あとは微調整をします。明確に言うと、初項の値を利用します。A(n)=2n ..いまここまでわかっていますよね?そしてら、n=1を代入してみましょう。そしたら、A(1)=2.. となります。問題で与えられたA(1)は1なので、A(1)=1になるように、A(n)=2nから−1します。
 よってA(n)=2n-1 が答えになります。以上が等差数列型の漸化式の解法です。

2−2 、 等比数列


【例題】A(1)=3    ,    A(n+1) = 2A(n)
   A(n)をnについての式で表せ。
この形は、等比数列になります。実際に書いてみると、
  {A(n)}  =  3,6,12,24,48....
このようになります。A(n)の係数の2が公比になります。等比数列は特に話すこともないですね。等比数列は、
    A(n) = 3×2^(n-1)    [ (初項)× (公比)^(n-1)     ←(n-1乗)]
となります。n乗ではなく、n−1乗であるこがポイントです。

2−3 、 階差数列


【例題】A(1) = 1   ,  A(n+1)=A(n) + n

階差数列の形は、+nの部分があることが特徴です。仮に+2nや+n^2だとしても階差型になります。数列を書き出してみると、
{A(n)} = 1,2,4,7,11,16...
このようになります。ここで重要なのが、数列の増え方が、+1、+2、+3、、と増えていっていることです。階差数列とは、数列の増え方が数列になっている数列のことになりますね。
A(n)=A(1) + Σ{k=1}^{n-1} k   [(初項)+(1からn-1までの和)]
で、階差数列はもとめられます。Σといったら、k=1からnまでの和を取ることが多いですが、階差数列はn-1までの和をとります。意識しましょう。

今回は基本形の、等差、等比、階差数列の説明をしてここまでとします。


気を付け、礼、ありがとうございました!







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